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「カッパを着ても濡れるなら」──私たちはいつだって、雨と汗の境界線にいた。【風頭優雨華の、おやすみ前の深呼吸】

【この記事をお読みいただく皆様へ】
この物語は、山口県の片隅で放送されている(という設定の)ラジオ番組、「風頭優雨華の、おやすみ前の深呼吸」をお届けする形で綴られています。
私、デンキペンギンの日常を、パーソナリティーの優雨華が彼女らしい言葉で再構成しました。本作はAI(Gemini)と共に制作しており、言葉や情景の描写にAIの力を借りています。
眠りにつく前のひととき、彼女のフィルターを通して彩られた「少し特別な日常」を、ラジオに耳を傾けるような気持ちで楽しんでいただければ幸いです。


こんばんは。風頭 優雨華(かざがしら ゆうか)です。

窓の外を叩く雨音が、今夜は少しだけ優しく聞こえます。 あなたの手元にあるマグカップからは、どんな湯気が立ち上っているでしょうか。一日の終わりに、張り詰めていた肩の力をそっと抜いて、私と一緒に深い呼吸をしてみませんか。

今月は「雨」をテーマに、皆さんからのお便りをお届けしています。 雨の季節は少し憂鬱に思えることもありますが、不思議と懐かしい記憶を連れてきてくれる季節でもありますよね。

今夜は、こんな懐かしい景色が浮かんでくるメッセージをご紹介します。

ラジオネーム:タルタルコンデンサさん
「今から 20 年前、高校生の時の話です。約 10km の距離を自転車で通っていました。朝から雨が降っていれば、親に連れて行ってもらっていましたが、微妙な時は自転車で行っていました。なので、帰りに雨に降られることがよくありました。最初の頃は雨合羽を着て帰っていましたが、距離が距離なだけに汗でびっしょり。雨で濡れたのか、汗で濡れたのかわからない状態でした。なので、6 月から夏の時期は、雨合羽を着ずに帰っていました。雨合羽を持って行って着ずに帰る。親に毎回呆れられました」

タルタルコンデンサさん、温かいメッセージをありがとうございます。

それにしても、高校時代に片道約 10km の距離を自転車で通っていらっしゃったなんて……!まずその体力と毎日の頑張りに、心からの拍手を送らせてください。本当に尊敬してしまいます。

10km という道のり、しかも雨の日となれば、想像するだけで大冒険ですよね。 確かにカッパをしっかり着込んで自転車を漕いでいると、内側からじわじわと熱がこもってきて、気がつけば「これは雨なのか、それとも汗なのか……」という絶望的な状態になるの、すごくよく分かります。

特に 6 月から夏にかけてのあの蒸し暑さ。それならいっそのこと、カッパを持っていながらもあえて着ずに、そのまま雨に打たれて帰るほうが、ずっと涼しくて気持ちよかったんじゃないでしょうか。

「雨合羽を持っているのに、着ないで濡れて帰ってくる」 その姿を見た親御さんが、呆れつつも「もう、しょうがないわねぇ」なんて言いながらタオルを差し出してくれている光景が、なんだか目に浮かぶようです。

実は、このお便りを読みながら、私も自分の高校時代を思い出していました。

私は当時、バスを乗り継いで高校に通学していたんです。 ただ、そのバスとバスの乗り継ぎスポットが、歩くには絶妙に離れた場所にあって。

雨足が強い日なんかは、どれだけ傘を傾けて歩いても、乗り継ぎの合間に学校に着く頃には制服のスカートも、靴下も、ローファーの中までびしょびしょ。家から最初のバス停までの距離も微妙にあったので、どうしてもどこかしらが濡れてしまうんですよね。

だからこそ、夏の学校帰り、家までの最後の直線にさしかかると、私もよく「もういいや!」って自棄(やけ)になって、傘を刺さずにそのまま濡れて歩いたりしていました。

今思うと、あれは一種の解放感だったのかもしれません。 「どうせ濡れるなら、中途半端じゃなく思いきり!」という、あの頃なりの小さな反抗というか、こだわりというか。 もちろん、タルタルコンデンサさんと同じように、玄関を開けた瞬間に親には思いきり呆れられましたけれど(笑)。

大人になった今の私たちは、天気予報を細かくチェックして、濡れないように、汚れないように、上手に雨を避けて歩く術を身につけました。それはとても賢くて、正しい大人の生き方です。

けれど、あの頃の私たちが持っていた「雨に濡れることすら、ちょっとしたイベントにしてしまう心の余白」は、なんだかとても愛おしいものに思えます。 若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、雨の冷たさを肌で感じながら帰ったあの道は、まぎれもなく私たちの特別な「青春」でしたよね。

今夜雨が降っている街にお住まいのあなたも、そうではないあなたも。 明日は少しだけ肩の荷を降ろして、水たまりに映る空を楽しめるような、そんな心のゆとりが持てますように。

6月のテーマは「雨」にまつわるエピソードを募集したいと思います。
「雨の日はどうしても靴選びに迷う」とか、「雨の音を聴きながら飲むコーヒーが実は好き」とか、そんな「雨」に関するあるあるエピソードや、ちょっとした思い出を、ぜひ気楽にコメント欄に投稿してくださいね。

それでは、今夜の放送はこの辺で。 枕元を優しく照らす灯りを消して、どうぞ心地よい夢の旅へお出かけください。

おやすみなさい。


よければ、こちらもどうぞ。

いつも取り上げていただき、ありがとうございます。


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