知らないおばちゃんに悩み相談をした話②
そんな訳で私はネットで悩み相談をしていた知らないおばちゃんに誘われて、ノリで北海道行きを決意した。
北海道には一人で行くか、夫と行くかで悩んだ。何となく一人で大きな旅路に挑戦したい気もした。それを達成できたら、自分の人生にとって何か大きなものを獲得できるような気がして。
けれど近場でも夫と一緒でないと出かけられない私の体調、一人で行くのが現実的ではないのは事実だ。それに、普段から夫にあれもこれもと付き合ってもらっている。これ以上仕事の調整をしてもらって迷惑をかけたくもない。
そんな不安と葛藤に苛まれながらも、何故だか自然と北海道に行くことは決意していた。
私はおばちゃんに返事をした。
「せっかく仕事もしてないので、北海道に遊びに行ってみようかなと思います。
不安が強いので、一人で行って体調を崩さないか心配ですが、冒険だと思って行ってみようと思います。
Eさんは北海道のどの辺にお住まいですか?北海道は旭川しか行ったことがないので、どの辺に行けばいいのかさっぱりです😅
ちなみに、私は今、群馬県で夫と猫1匹とフェレット3匹とアパートで暮らしてます。」
おばさんからの返事はこうだった
「あらっ。フェレットを飼ってるの?猫ちゃんも。うちはハムスター(キンクマ)を1匹飼ってます。ほんとはもう1匹いたけど、おじいちゃんで先月🌈を渡りました。ほんとは柴犬も欲しいけど、主人が昔犬に追いかけられたトラウマがあって無理なの💦だから、保護団体に毎月少額だけど寄付してますよ。ハムスターは可愛くて可愛くて毎日癒されてます🐹もう1匹迎えたいけど、看取った時あまりに悲しすぎて、今いる子に沢山愛情注いでますよ🥰
でも、嬉しいな。北海道に来ようと思ってくれた事が。私の事信じてくれたんですね。ありがとう😊
私は北海道の空の玄関の新千歳空港から遠くないところに住んでいます。
旭川にも来た事があるのね。旭川だと美瑛とか富良野辺りに来たのかな?
私は群馬は行った事が無いの💦道外はガッツリ修学旅行コースの京都、奈良まで。沖縄と宮古島は私が現実逃避に海を見たくて行った所。
もし会えたら嬉しいな。主人にあなたの事(名前はなんていうのかな?)話たら、こちらに来れた時は観光案内するって(笑) きっと、自分が以前鬱病で苦しんだから気持ちがわかるのと、娘と近い年だから気になるんだと思う。不安が軽くなるように空港まで迎えに行けるし。
ただ、こちらに来れる時の約束!
無理をしない。
必ず、ご主人に私の事を話して、ご主人が心配しないように理解してもらった上で快く出して貰う事。行きたい場所を遠慮なく言う事(北海道はでっかいどーだから、北海道の端まで行くのは時間的に無理だけど💦)
なんなら、ご主人に私からのメッセージを見てもらってもかまわないからね。
まずは病院にしっかり通い、カウンセリングにもいきながら北海道行きを実現させましょうね。ここで知り合えたのも何かのご縁。大事にしましょうね。
北海道にいる身長170cmの大きなおばちゃんのEよりෆ⃛ෆ⃛ෆ⃛」
この返信を読んで、心から優しい人だなーと思って、その勢いに自然と笑みがこぼれた。そしてご夫婦で観光案内をしてくれるなんてとっても助かる!既にすごくいい旅行になりそうな予感がしている。
私の体調と夫との関係の心配までしてくれて、なんて広く気を配れる優しい人なんだろう。
動物愛といい人間への恩情の大きさといい、私はこのおばちゃんがすっかり好きになってしまった。
私はこう返した
「こんばんは。今日は睡眠薬を飲んだのに眠れないので、最近ガサガサのかかとをケアするために足湯をしながら(笑)メッセージを打っています。
私はむぎくらKって言います。Kって読みます。夫はSです。でも、未だにむぎちゃんって呼んでます。
フェレットは新卒で就職して一人暮らしになった時に、このまま1人だとふらっと死んでしまいそうだと思いました。ペットショップで初めてフェレットと言う動物を見た時にあまりの可愛さに飼うことを即決して、この子を育てるために生きるんだと誓いました。可愛くて気づいたら3匹です😊1匹でも私をママのようによく懐いてくれて可愛いけど、3匹いるとフェレット同士の戯れが見れてそれもとても可愛い❣️
ハムスターも可愛いですよね。動物は癒されますね。キンクマちゃんは大きいから存在感もあってより可愛いですね🥰
実は私は病気になる前は留学したり、一人旅したり、ふらっ〜とノリで出かけるのが好きでした。不安障害になり、一人では近所以外出かけることができなくなってしまいましたが、せっかく機会を頂いたので、北海道に行ってみたくなりました。Eさんにも会いたいです。
旭川は、フランスに留学してる時にできたフランス人の友達が、旭川に留学に来たので、会いに行って、なのでご飯を食べて旭山動物園見たくらいで、あんまり観光はできなかったですが、楽しかった記憶が残っています。雪があんなに深くて冷たいって知らなくて、雪の中にダイブして、凍えて死にかけました🤣友達と二人で急いですぐ入れるカフェを探して、でも当時高校生だったのでお金もなくて、高そうなお店には気軽に入れないから、必死に歩いてドトールで暖かいものを飲んだ時はすごくほっとしました😆
私は出身は足利で(あしかがフラワーパークで有名なところです)、高校の時1年フランスにいて、大学からは東京でした。その後実家に帰って、結婚してからは、実家の近くの群馬県に住んでます。
旦那様もどこぞの子ともしれない私に対して、しかももういい歳ですのに、優しくお気遣い頂いてありがとうございます。
お言葉に甘えて、お2人とご飯を食べたり、北海道を案内して頂ければと思います。
私の夫は呑気な人なので、ちょっと前から話をしていますが、行ってきたら?一緒に行く?なんて言っています。
夫は在宅勤務が中心なので融通が利きやすく、7月から暇になるので、おうち造り疲れの慰安旅行にでも行きたいねって話してたところです。
夫が一緒に北海道に行ければ不安はだいぶ少なくなります。
でも、一人で行くことに意味があるような気もして。
だけど、夫にも北海道の自然の中でゆっくりしてもらいたい気持ちもあります。
ちょっと悩みます」
私は夫の返答に ‘賭ケル’ ことにした。
一人で行ったら、この旅は私に不安に飛び込む勇気をくれる、でも、必ず調子が悪くなると分かっている。
―――冷酷な懸念。
夫と行ったら、安心して旅ができる、でも私の人生を変えるほどの大きな旅にはならないだろう。
―――柔らかい惜念。
私はむぎに問うた。
「むぎちゃん、私このおばちゃんに会いたいから北海道行くんだけど、一緒に行きたい?」
むぎは言った。
「でんぷんさんが一人で行きたいなら行ってもいいし、でも一緒に行ってもいいならせっかくだし自分も一緒に行こうかな☺️」
むぎはいつもこんな風に、優しい笑顔で私の気持ちを尊重しつつ、私が困らない(ある意味困る?笑)選択肢を提示してくれる。
結局私は、北海道という見知らぬ遠い地とその道のりに怖気付いて、むぎに一緒に来てもらうことにした。
賭けに…いや、自分に、負けた気がした。
しかし、それもまた一興。
むぎには最初から私が一人で行けないことなどお見通しなのだ。優しい夫を持って良かったではないか。
話はさておき北海道。
Eさんからは「夫さんもぜひ来て!」と後押しが来ていた。
私は、柔らかい気持ちで楽しみを胸に抱き、「夫と行きます」と返事していた。
その後、私たちはお互いや家族の自己紹介と写真のやり取りを終え、素性を晒しあったところで旅程のやり取りを開始した。
この後、もうひと悶着あってから本当に北海道に行くことになるのだが、そのお話はまた次回。
前回の話はこちら⬇️
番外編はこちら⬇️
