歩き方は、本来教わるものではない?
私たちは生まれてから約1年ほどで、誰かに歩き方を教わることなく立ち上がり、歩き始めます。
もちろん転びます。
何度も尻もちをつきます。
それでも子どもは諦めません。
立ち上がって、転んで、また立ち上がる。
そうして自然と歩けるようになります。
考えてみれば不思議なことです。
文字は教わります。
計算も教わります。
自転車も練習が必要です。
しかし「歩く」という行為だけは、特別な指導を受けなくても身につけてしまいます。
人間にとって歩くことは、それほど自然な能力なのかもしれません。
でもどうでしょう?
一度は病気や怪我で入院した方ならリハビリでの歩行訓練の経験があると思います。
踵からついて下さいね〜。
歩幅はこの位で〜。
姿勢は起こして頭の位置は〜…
ってな感じで教わりませんでした?
もちろん間違いではないんです。
ただ正しくもないんです。
リハビリ室で歩行練習を行う姿を見ると、私は時々不思議な感覚になります。
本来なら何も考えずにできていたはずのことを、一歩ずつ練習し直している。
右足を出して、体重を移して、左足を前に出す。
そんな当たり前だった動作を、改めて学び直しているのです。
リハビリの現場では「歩行練習」という言葉を日常的に使います。
しかし歩き方を教えているというより、その人が元々持っていた能力を思い出す手伝いをしている感覚に近いかもしれません。
人間の身体には驚くべき力があります。
脳梗塞で麻痺が出ても、骨折で長期間動けなくなっても、適切な刺激を与え続けることで再び歩けるようになる方がいます。
もちろん全員ではありません。
簡単なことでもありません。
それでも身体は回復しようと努力し続けます。
私は病院・訪問とリハビリの仕事を通して、多くの方の歩きを見てきました。そして今も毎日見ています。
そして感じるのは、「歩けること」は決して当たり前ではないということです。
普段何気なく歩いている私たちも、年齢や病気によってその能力を失う可能性があります。
だからこそ今歩けていることを大切にしてほしいと思います。
エレベーターではなく階段を使う。
近くの買い物は歩いて行く。
少し遠回りして散歩をする。
特別な運動でなくても構いません。
歩く機会を減らさないこと。
それが将来の自分への投資になります。
誰にも教わらずに身につけた歩く力。
その力を失わないために、今日も一歩を大切にしたいものです。
今後はじゃあどうすれば良いの?
具体的にどの様な事を普段から心がければ良いの?
といった内容を深掘りしてお話ししていければと思います。
ご興味ある方は見ていって下さい!
