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海に眠る~新聞とテレビより

朝日新聞 12月12日(木)朝刊 25面 



炭鉱水没82年 海に眠る遺骨に光
山口・宇部で183人事故死 7割が朝鮮出身
市民団体、収集へ潜水調査
実態調査 国は後ろ向き

という見出しの記事が載りました。

新聞記事より


1942年、太平洋戦争の開戦からまもなく、山口県宇部市の長生(ちょうせい)炭鉱で水没事故が起きた。海の下に掘られた炭鉱の天井が崩れ、海水が流入。日本人と朝鮮半島出身者の計183人が死亡した。

遺骨はまだ残っており、収集のための調査が10月末に行なわれた。調査を行なったのは、国ではなく、市民団体。海面から浅い長生炭鉱は、事故リスクが高く、多くの朝鮮の人が投入されたと宇部市史にある。(記事より抜粋)


なぜこの記事に目を止めたかというと、息子が近くに住んでいたことがあり、この近くの海を見たことがあるからです。ひとつ隣の駅で、偶然出会った高齢女性との一期一会の話。

その時、駅から海が見えました。とても穏やかできれいで、印象に残りました。noteにも書きました。

駅から見えた床波海岸

ドキュメント番組で

そうしたら、録画してあったNNNドキュメントが、まさしくこの話題でした。

長生炭鉱事故について、詳しく放映してくれていました。記事にあったように、市民団体が活動されており、韓国に遺族を訪ねたり、遺骨収集に向けて調査を始めたこと。炭鉱事故で父親を亡くし、とても苦労したと涙ながらに語る韓国の遺族の様子もありました。日本人の遺族もおられますが、「朝鮮の人を炭鉱で従事させる方策」をとったことによる問題が大きいです。

遺骨の収集や調査に向けて、市民団体の方は、「できるだけは私たちがする。その後は国がやってもらえれば」と言っていますが、国はいろいろな制約から、現時点では調査はしないと後ろ向きです。

当たり前ですが、起こったことは、時間が経ったとしても、起こらなかったことには決してならないと思いました。忘れてしまうことはできません。


神戸で

遺骨収集

海の下の遺骨収集は、安全面でも、確かに簡単ではないだろうなと思われました。災害でもずっと行方不明の方がいます。私は、今まで、見つからない時は仕方がないんじゃないか、と思っていました。

でも、わかったのです。これは「命」なのだと。ひとりの人間が生きていた証。見つけるのは難しいかもしれないけど、みつからないからと簡単に諦めてしまうわけにはいかないのだ。心情だけではないのだと思いました。

韓国の遺族の方が言っておられました。「今までは恨んでいたけど、これだけのことをしてくれて有り難いと思っている」


複雑で絡み合った問題を、単純に言うことはできないけど、戦争の傷あとはたくさん残っていると思いました。海に突き出た、ピーヤと呼ばれる排気口二つが胸に迫りました。

こうして知ることができて、考えることができて、よかったです。