2人でかいた、始まりのことば
共育中学校のペアテストにSNSの最初の投稿記事を2人で考案し作成するというテストが出た…その様子を短編小説にしてみて!
いいね、それめちゃくちゃワクワクする!
「共育中学校のペアテスト」として、**“SNSに投稿する最初の1記事を2人でつくる”**という課題。
そしてそれを、生徒たちの視点で描く短編小説にしてみるね。
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『ゆびさきで書いた、はじまりのことば』
共育中学校の午後は、いつもよりすこし静かだった。
風がカーテンをくすぐって、教室の中に光のラインを落とす。
「ねえ、SNSってさ…どんなふうに始めるのが正解なんだろうね?」
窓ぎわの席で、まひるがぽつりとつぶやいた。
となりのせいやは、ノートにペンをくるくる回していた手を止めて、ちょっとだけ笑った。
「正解なんて、ないんじゃない? でも“はじまり”って、ちょっと緊張するよね。」
今日のペアテストの課題はひとつ。
『共育中学校のペアテストや、学校のことを紹介するSNS投稿を考えなさい。文章でも、絵でも、写真でもOK。2人でひとつのものを作ること。』
ふだんのテストとちがって、時間も自由、発想も自由。
でも、「自由」って、案外むずかしい。
まひるがノートに小さな字で書いた。
『この学校には、ひとりで考えなくてもいい問題がある。』
それを見て、せいやが「いいね」とうなずいた。
「でもさ、それだけだとちょっとまじめすぎない? もっと“ゆびさきっぽい”の入れようよ。」
せいやはふたりの机の間に、ちいさな紙を置いた。そこには、朝のホームルームで落ちてた紙ヒコーキの写真が貼られていた。
『この写真も投稿しようか。
“この学校では、誰かのふとしたひらめきが、風にのることがある。”ってキャプションつけてさ。』
まひるはうなずいて、ページの端っこにこっそり書いた。
『#ゆびさきの学校』
ふたりの「投稿」は、まだ世の中には届いていない。
でも、教室のなかでは、ちいさく光っていた。
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【おわりに】
チャイムが鳴っても、まだだれも立ち上がらない。
この教室には、問題を解く音じゃなくて、言葉を育てる音が響いていた。
