ボイドタイムは本音解放チャンス
ボイドタイム。
西洋占星術では、どの天体がどの星座に位置しているかを見るだけでなく、ホロスコープ上のある天体と別の天体の角度も重視されます。
特定の角度の時は相互に調和したり、葛藤を起こしたり…
この角度をアスペクトと呼び、星読みにおいてはとても大切な要素となっています。
それぞれの天体は常に独自のペースで運行しており、アスペクトはいつも同じとは限りません。
日毎、時間毎に移ろいゆくものなのです。
そのため、どの天体とも特別な角度を成さないという時間帯もあります。
それが、ボイドタイム。
ボイドタイムとは、良くも悪くも他の天体から影響を受けない孤立した状態ともいえます。
「ボイドタイム」といえば一般的に月についてを指すことが多いのですが、水星や他の天体にももちろんあります。
今回は月のボイドタイムについての私の考え方を書き綴ります。
一般的にボイドタイムは魔の時間帯とされています。
歴史的にアメリカ大統領が占い師に相談して徹底してボイドタイムを回避して重要なイベントや決断をしていたことでも有名です(逸話ですが…)。
なぜボイドタイムが魔の時間帯といわれるかといえば、空回りすることが多いから。
コントロールが効かなくなって感情が暴走してしまったり、英語の「Void(空白・無効)」の通り、この時間帯に起きたことは「なかったこと(白紙)」になりやすい強い性質を持っているからと言われています。
そのため、ボイドタイムに重大な決断をしないほうがいい、何か新しいことを始めるのは適していないとされています。
でも私はなぜかボイドタイムが心地良く感じられるのです。
西洋占星術を学び始めたときから、ボイドタイムに嫌な印象はありませんでした。
それはおそらく、私がボイドタイムをこう解釈しているからかもしれません。
解放の時間。
上述のとおり、ボイドタイムとは他のどの天体とも特別な角度を成さない時間帯。
つまり、サポートされることもなければ邪魔されることもない、干渉されないフリーダムな時間帯とも考えられるのです。
しかも、「月」という天体は西洋占星術では、感情や無意識の領域を司るとされています。
本来、ほかの天体との関係で律されている感情や無意識がコントロールを失い暴走する…
だから決断には向かないしコミュニケーションにはズレが生じやすくなり、後悔を招く言動をしてしまう魔の時間帯とされていました。
翻ると、
本音が一番わかりやすくなる時間帯
ともいえませんか。
現代人はみんな本音を押し殺して生きています。
そうしないと社会で生きていかれないからなのですが、そうすることが当たり前になると、今度は自分の本音がわからなくなってしまいます。
本心でしたいことなのか、
周りに流されてそう思わされているのか、
もう自分すらどっちかわからなくなってる。
そんなことの一つや二つは誰にでもあると思います。
普段、自分の気持ちを押し込めて周りとの調和を優先している優しく真面目な人ほど、自分の本音を見失っています。
本当は何が好きだったっけ?
(生産性のないことをしても無駄でしょ!)
本当は何が嫌なんだろう?
(そんなんじゃうまくやってけないでしょ!)
頭のなかに常に本音を即否定する回路が出来上がってしまっているからです。
これは責められるべきものではなく、
むしろ人との関係を尊重して、うまく社会に順応するための生存戦略のひとつともいえます。
ただ、あまりに長くこの状態のままでいると頑張る気力も次第に低下し、生きがいや喜びを感じにくくなってしまいます。
そんな方にこそ、ボイドタイムを活用してもらいたいというのがこの記事の趣旨です。
お伝えしたとおり、ボイドタイムは感情が剥き出しになりやすい時間帯です。
しかも月のボイドタイムは頻繁に発生するので、新月・満月のタイミングよりも身近です。
ここしばらく自分の本音がわからなくなってる、
自分を見失っている、
何が好きだったかもわからない、
嫌なことを嫌だと言えないし感じられない、
そんな方にぜひおすすめのボイドタイムワークがこちら。
ボイドタイムを「ひとり休息デトックス時間」として確保する。
ボイドタイムは深夜に起こることもありますが、長ければ20時間起こることもあります。
ボイドタイムの時間きっかり目一杯でなくても、もちろん大丈夫。
ボイドタイムをひとり休息デトックス時間として
「自分自身との大切なアポイントメント」にします。
友達との約束を破ったりしないように、
自分との約束もきっちり守りましょう。
ボイドタイム中におすすめなのが、
・スマホの電源を落としてデジタルデトックス
・軽い瞑想
・ジャーナリングで感情の棚卸し
です。
ポイントは、
・誰とも時間を共有しない
・深く素直に内省する
という二点です。
他人からのノイズが届かない環境で、
流れに任せるまま本音を湧き上がらせます。
普段出てこない本音を湧き上がらせるには、
・ノートに「本音がわからない」と書いてみる
・声に出して「もうヤダ」と言ってみる
こうやって、蛇口をひねるようにほんの少し書き始めたり話し始めたりすると、どんどん奥から溢れてきます。
ポイントは、ダークなことを許すことです。
あいつが嫌い。
本当はやりたくない。
なんでいつもこんな目に。
悪口も妬みも愚痴も弱音もオールオッケー。
自分一人なのですから、どんな罵詈雑言もノーカウント。あなたの人間性が汚れることはありません。
むしろ、嫌いな人を嫌い、嫌なことを嫌だとハッキリ自覚することはボイドタイムを抜けたあとの日常生活において境界線を引きやすくなります。
これは私の持論ですが、
「嫌い」はその人の心の輪郭。
「好き」はその人の心の彩り。
「好き」ばかりが重宝されがちですが、むしろ「嫌い」がないとあなたの心がぼやけてしまう。
ボイドタイムなんだから仕方ないよな、と都合よく星のせいにして自分の本音と向き合ってみてはいかがでしょうか。
現実で何も変化が起こらなくても、自分の心がしっかりと本音を認識できているとストレスや疲れも軽減できます。
嫌いな人とは自然と距離を取れるようになり、自分を守る力が育まれるからです。
そして、「嫌い」を吐き出しきった先にしか「本当の好き」は溢れてきません。
ネガティブな行為に思われるかもしれませんが、デトックスというのはだいたい綺麗なものではありませんから。体から出るものはすべて汚いとされがちですが、基本的に出さないと入ってこない。溜まると良くない。
感情が暴走しても安全なように、
・リラックスして安心できる場所で
・誰にも連絡できないようスマホはオフにして
本音を解放してみましょう。
時には怒りが湧き上がったり、涙が溢れ出したりすることもあるかもしれません。
どんなあなたも、あなたはあなた。
綺麗で善良な人でなくていい。
リトルミイ(ムーミン谷のキャラクター)も
「あなたを愛してる人達は、
あなたが少々かっこ悪くても全く気にしないわよ」
と言っていますから。
避けられがちなボイドタイムですが、
誰からも干渉を受けない自由な時間と解釈すれば素敵な休息デトックス時間に早変わりします。
人生の限られた時間のなかに「魔の時間帯」だなんてものはない方がいいですから。
どうせならどんな時間も都合よく利用してしまいましょう。
ボイドタイムはネットで気軽に調べられます。
はぁ、疲れたなぁ、疲れが取れないなぁ、
なんてときには直近のボイドタイムを調べて、
誰とも関わらない自由で気ままで孤独な時間を満喫してみてくださいね。
月相とボイドタイムの組み合わせによっても多少の変化があり、本音を吐き出したいときには、満月から新月へと向かうタイミングでのボイドタイムが狙い目です。
感情や無意識の暴走はたまにさせてあげないと。
溜まりに溜まって大噴火しちゃったら大変。
占いが好きな方も、
占いなんて信じない方も、
感情のデトックスチャンスをぜひ活かしてみてくださいね。
ちなみに
7/28 15:11から翌11:30までボイドタイムです。
