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本格的な転換点は8月後半


AI株は本当に暴落するのか

7月28日、我が国の株式市場では日経平均株価が大きく下落しました。

終値は6万2,000円台となり、ついこの間まで「7万円を超え、このまま10万円まで上昇するのではないか」と言われていた状況から、一転した形です。

一体、あの強気の見方は何だった

のでしょうか。

もちろん、今後、

法定通貨の価値そのものが下落

すれば、実体経済との比較において株価だけが名目上上昇するということは十分に考えられます。

極端なインフレになれば、株価が上がる

こと自体は不思議ではありません。

しかし、それは実体経済が強いからではなく、

通貨価値が下がっているだけ

という可能性もあります。


私はこれまで何度も申し上げてきましたが、

半導体やAIブームについては、かなり慎重

に見ています。

AIと言っても

、その中核となるアルゴリズム自体は、

今後、飛躍的な発展余地がそれほど大きいものではない

と考えてきました。

だからこそ、各社はアルゴリズムそのものではなく、

サービスへと軸足を

移しています。

しかし、サービスとなれば最終的にはコンサルティングの世界になります。

つまり、「AIをどう実装するか」という勝負です。

その分野では、

IBMやマイクロソフト

など、すでに圧倒的な実績と顧客基盤を持つ企業が先行しています。

今さら

日本のAIベンチャー

が参入して、「インテントマーケティング」や「生成AIサービス」を武器に戦おうとしても、

現実には非常に厳しい

でしょう。

実際、多くのベンチャー企業が苦戦しています。


中国

を理由とした**

「半導体ショック」

**が起きるのではないか、という見方です。

さらに、

7月29日

にはAI関連株が大きく下落し、場合によっては

80%近い暴落

になるのではないかという

極端な予測まで

出始めています。

仮に株価が80%下落すれば、価格は現在の5分の1になります。

もちろん、そこまでの下落が本当に起きるとは限りません。

しかし、それほどまでに市場心理が悪化しているという点は、注目しておく必要があります。


私は以前から申し上げていますが、この流れを考えるうえで非常に興味深いのが

IBM

です。

IBMはかつて「Watson」を全面に打ち出し、AI企業として注目を集めました。

しかし、最近では

以前ほど「AI、AI」とは言わなくなっていま

す。

私は、その変化そのものが重要なサインではないかと思っています。

つまり、

AIブームの次を見据え

て動き始めているということです。

AIそのものではなく、その先にある

新しいビジネスモデルを模索

している。

そう考えると、

IBMの動きは非常に示唆的

です。


もう一つ、注目している動きがあります。

現在、公開情報でも徐々に語られ始めていますが、

アメリカのテック企業

では

自社株買いが減少

しています。

これは何を意味するのでしょうか。

私はレポートでも書きましたが、いわゆる

GAFAをはじめとする巨大テック企業

は、一般に

思われているほど実物資産を持っている企業ではありま

せん。

工場や設備を大量に保有している製造業とは異なり、オンラインサービスを中心としたビジネスモデルです。

そのため、資産構成も製造業とは大きく異なります。

これまでは

株価の上昇によって

企業価値が押し上げられ、

自社株買いも積極的に

行われてきました。

しかし、実体経済との乖離が大きくなれば、

その手法だけでは株価を支え続けることはできません。



さらに、

世界では戦争リスク

が高まり、「AI」や「半導体」がこれからの主役だという話が続いています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

私は、これまで「テック企業」と呼ばれてきた企業群の本当の姿が、徐々に見え始めているように感じています。

象徴的だったのが、

NVIDIAの動き

です。

NVIDIAのCEO

は日本を訪れ、

神田の居酒屋

で食事をする様子まで積極的に発信しました。

もちろん、

それ自体は話題づくり

かもしれません。

しかし、

企業トップがそこまで積極的なPRを

行う背景には、

それなりの事情

があるとも考えられます。

私は、それを見て「

やはり相当厳しい状況なのではな

いか」と感じました。


そして、こうした状況になると、

相場には必ず「悪者」が必要

になります。

その

説明役

として使われ始めているのが、中国です。

「中国勢が悪い。」

「中国ショックだ。」

そうした説明が市場で急速に広がっています。

しかし、それだけで現在の状況を説明できるわけではありません。


7月28日付の毎日新聞でも報じられていますが、

X(旧Twitter)はアメリカで有料会員向けの金融サービスを開始

すると発表しました。

この動きを見て、私は

イーロン・マスク

という人物を改めて考えました。

イーロン・マスクは、

もともとPayPalで成功

した人物です。

つまり、

出発点は金融業

です。

純粋な技術者ではありません。

だからこそ、厳しい局面になると、

最終的には金融ビジネスへ戻って

くる傾向があります。

今回も、

Xを金融プラットフォームへ変えよう

としています。

しかも、「

預金すれば6%の高い利回りを提供

する」といった話まで出ています。

それを見て私は、「

これは相当資金繰りが厳しい状況なのではないか

」という印象を受けました。

もちろん、これがすべてを意味するわけではありません。

しかし、資金調達を急ぐような動きが見え始めていること自体は、一つのサインとして受け止めています。


その一方で、私は従来からある企業には、まだ一定の強みが残っていると考えています。

Apple以前

から存在するような老舗企業には、長年築き上げてきた

顧客基盤や先行利益

があります。

また、AI関連でも

IBM

などは、表向きのAIブームとは別に、

新しいビジネスモデルを模索

しているようにも見えます。

  1. もちろん、「だからIBM株を買いましょう」という話ではありません。

そういう意味ではなく、市場全体の流れを見るうえで、こうした企業の動向は非常に興味深いということです。


我が国では、AIの社会実装はまだ本格化しているとは言えません。

だからこそ、

海外の巨大企業が日本市場へ積極的

に入り込もうとしているのでしょう。

日本は、これからAIの実装市場

として重要な役割を果たす可能性があります。

しかし、そのためには

社会全体でさまざまな変化

が起きる必要があります。


それでは、現在のマーケットの状況を確認しておきましょう。

2026年7月28日付の市場データです。

日経平均株価は前日比マイナス2.56%、終値は6万2,763円94銭となりました。

一方、ダウ平均株価は前日比プラス537ドル24セントと反発しています。

この動きについては、昨日も申し上げたとおり、9月に向けて大型株には一定の戻りがある可能性を見ています。

もっとも、私どもの基本的な考え方は以前から変わっていません。

「頭と尻尾はくれてやる。」

相場の天井も底も狙うのではなく、取れるところを確実に取るという考え方です。

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