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イタミドメ(散文詩)

押したくないナースコールを真夜中に押す
病室のライトが点く
相部屋の患者の咳払いが痛い

折れた足が氷のように冷えて凍傷のように痛む
骨にネジ止めした金具とプレートが熱く疼く

痛み止めの錠剤は気休めだが飲んでいる
それでも深夜になると必ず痛みが増す

無表情な看護師が来る
どうしましたか 

「痛みます。すみません」

先ほど強い薬を点滴したんで、もう出せません

「そうですね。すみません。弱い錠剤で良いので、下さい。気休めでもないと、泣き叫びそうです」

わかりましたと、看護師は薬を取りに行く

数十分、中空をかきむしりながら待つ

いっそ心臓が止まる薬をくれればいいのに

いつまで痛みは続きますか?
ボルトやプレートが入っている間、ずっとですか?
という事は、一生ですか?

そんな事はない、あちこち折れている骨がすべて
接合すれば、痛みは減るはずだと医師はいう

看護師が、カロナールを持ってきた

飲んでも大して効かないが、100の痛みが90になるだけで、今はいい

「ありがとう。お騒がせ、しました」

消灯。

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