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「星に願いを」ーー毎週ショートショートnote

部室。

夕暮れ。

机の上には、
円形に並べられた7本のソーセージ。


ナレーション

「世の中には――」

「とあるソーセージを
 7本揃えると」

「どんな願いも叶うという
 言い伝えがある」

白いカーテンが揺れる。

桐野心春、
静かに目を閉じる。

ナレーション

「ほら、今――」

「ソーセージを7本揃え、
 願いの詩を唄う
 ひとりの女の子がいる……」


心春
「星に願いをかけるとき――」

「あなたが誰であろうと関係ない――」

「あなたの心の願いは――」

「すべて叶う……」

その瞬間。

ソーセージが、
淡い黄金色に輝く。

ふわり。

一本ずつ、
宙へ浮かぶ。

尾を引きながら、
夜空へ。

まるで流星群。

つむぎ、
思わず見とれる。


「わあ……
 きれい✨
 流星みたい……」


「いや、
 ソーセージ飛んでるだけや‼️
 ……って、そんなツッコミあるかぁ!」

心春、
静かに手を差し出す。


「……さあ、願いを……」

つむぎ

「受け入れさすな!
 世界観の圧で押し切るな!」

空には、
流れていくソーセージ。

パリッ。

つむぎ

「しかも美味しそうな音すな‼️」

心春

「願いを……」

つむぎ

「催眠術みたいに言うな!」

少し押される。

「……まあ、
 お金持ちになりたいかな……」


次の瞬間。

パァァァァン‼️

つむぎ


「……うわ、脂降ってきた!」

どこからともなく、
大量のソーセージ箱。

さらに。

ゴトン。

重そうなジュラルミンケース。


つむぎ

「急に生々しい金来た‼️」

心春、
厳かに微笑む。

「おめでとうございます」

「つむちゃんには――」

「一生分のベーシックインカムと――」

一呼吸。

「副賞として――」

「(有)マルヤより」

「“あなたのお腹をいっぱいにしたい”」

「マルヤ特製ソーセージ一年分が、
 送られます」


つむぎ

「うわあ……
 役所とスポンサーが一緒に来た……」

つむぎ、
ジュラルミンケースと
ソーセージ袋を抱えながら。

「夢が区役所サイズやねん……」

<おわり>

今回参加させていただいたのは
田原さんのこちらの企画です。

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