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つむぎが小説を書いてみた丨毎週ショートショートnote

母がコメディエンヌ、
父が芝犬という
ハーフ女優シバイヌがいる。

彼女はベビースモーカー。
いや、正確にはベビーの頃からスモークを焚く。
舞台に立つと、
いつも周囲をケムに巻く。

煙の中から現れ、
煙の中へ消える。

観客は毎回こう言う。

「さっきまでいたよな?」

――いる。
だが、居ぬ。

そう、彼女の芸風は――
煙で弧を描く。

人呼んで、柴犬ハーフパイプ。


さて、本日の演目をご紹介しよう。

「そして誰もいなくなった」

彼女の吹き出す煙にまかれ、人が消えていく…

そして、彼女も最後に姿を消す!

残されたのは彼女のパイプだけ…

…居ぬだけに。

ーーー

心春
「何ですか、これ?」


つむぎ、制服の襟をつまみ上げる。

「つむっちです!」


心春

「…もう煙に巻かれてください。」

(307字)

今回参加させていただいたのは
田原さんのこちらの企画です。

▶︎ 心春のアンサーはこちら

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