文学戦隊アイマスク ―身バレ鯛茶漬けの巻 ―毎週ショートショート
部室。
⸻
つむぎ
「アイマスク、お前は心春だろう!」
アイマスク
「違います」
つむぎ
「文学を戦隊にするやつ、他におらんねん」
アイマスク
「知りません」
つむぎ、ため息
「……強情やな。昼にでもするか。カツ丼……どうだ?」
アイマスク
「……鯛茶漬けがいいです」
つむぎ
「何なん?そのチョイス」

アイマスク、遠くを見る
「……辛い作品ばかりで」
「こころの温度が、下がっていました」
つむぎ
「……選んだん自分やん」
⸻
アイマスク
「……整いました」
つむぎ
「何が?」
アイマスク
「鯛茶漬けとかけまして、不朽の文学作品と解きます」
つむぎ
「ほう」
アイマスク
「その心は――」
(ほんの一拍)
「どちらも、“身にしみます”」
(小さくポーズ)
「……文学戦隊、アイマスク」

つむぎ
「はい確定。拗らせ方が完全にお前」
(間)
心春
「……言葉の城が」
「私を守ってくれると思っていたのになぁ」
⸻
つむぎ
「いや、守ってへんねん」
(少し間)
つむぎ
「むしろな」
心春
「……」
つむぎ
「出汁みたいに、じわじわ滲み出とる」
⸻
心春
「……座布団、いります?」
つむぎ
「いらん!」
(451字)
今回参加させていただいたのは
田原さんのこちらの企画です。
