文徳高校文芸部大喜利研究会――君の声は届く
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放課後・部室。
つむぎ
「しっかし、寒いなあ」
心春
「寒いですねえ」
つむぎ
「エアコン、
もっと強くせえよ」
心春
「要望、出しますか」
つむぎ
「どこに?」
「先生に言っても
どうせ無駄やで」
心春
「生徒会に」
つむぎ
「え?」
心春
「いっそのこと、
立候補してください」
つむぎ
「は?」
心春
「生徒会長」
つむぎ
「なんでやねん!」
「エアコン強めたいだけや!」
心春
『こんな生徒会選挙はいやだ』
つむぎ
「……大喜利したいだけやん」
心春
「……バレました」
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こんな生徒会選挙はいやだ
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🗳️ 心春①
全員が立候補する。
そして、譲られる。

つむぎ
「“どうぞどうぞ”ちゃうねん!」
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🗳️ 心春②
演説は名前を連呼するだけ。
他にいないから、当選する。

つむぎ
「当選無効や、そんなもん!」
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🗳️ つむぎ③
当選パレード開催。
心春
「神輿や屋台で、賑やかです」

つむぎ
「選挙を何かと間違ってない?」
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🗳️ つむぎ④
知らないうちに、練習場所がなくなる。
よく見ると、公約に書いてある。

心春
「いわゆる“既成事実”です」
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🗳️ つむぎ⑤
給食費は無料。
でも、給食のおばちゃんが一人いない。

心春
「財源は、無限ではないんですね」
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🗳️ 心春⑥
7期当選を威張る。

つむぎ
「えっと……何年生ですか?」
心春
「居てはいけない人です」
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🗳️ つむぎ⑦
なんだかんだで、
特に生活は変わらない。

心春
「そう思うことが、問題です」
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その後――
つむぎが、ばたばたと部室に入ってくる。

つむぎ
「なんか、先生も寒いから
2℃上げてくれるって!」
心春
「言ってみるものですね」
つむぎ
「ちゃんと声に出して、
伝えなあかんねんな」
心春が、テレビを見る。
衆院選の話題。

『こんな生徒会選挙はいやだ』
心春
「でも、
“誰でもいい”と
言ったのは……」
「たぶん、自分だ」
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おわり
