🎉 第60話記念特別号|建築家の本音と、60話で伝えてきたこと
ごあいさつ
第60話を迎えることができました。
読んでくださっているみなさん、スキをくれたみなさん、コメントをくれたみなさん、フォローしてくれたみなさん。
そして台湾から連絡をくれた〇〇さん、動物病院の記事にコメントをくれた△△さん、「予算が限られている場合の優先順位」を質問してくれた方、「夢を育てる瞬間はいつですか」と聞いてくれた方。
本当に、ありがとうございます。
第60話の節目に、建築家としての本音と、60話で伝えてきた知識の集大成をお届けします。
PART 1|建築家の「本音」
本音① 最初は続く自信がなかった
正直に言います。
noteを始めた日、「何話まで書けるかな」と思っていました。建築の専門知識を一般の方に伝えることができるのか、読んでもらえるのか、自信がありませんでした。
でも1話書いて、2話書いて、スキをもらって、コメントをもらって、気づいたら60話になっていました。
続けられたのは、読んでくれるあなたがいたからです。
本音② 「感動ストーリー」が一番難しい
技術的な記事は、知識を整理して書けばいいので比較的楽です。
でも感動ストーリーは違います。15年間の記憶の中から、本当に大切な瞬間を選んで、言葉にする。これが一番難しくて、一番時間がかかります。
「もう一度、あの店に」「おばあちゃんの花屋」「夢の書斎」
これらの記事を書いた日は、書きながら自分も思い出していました。建築の仕事をしていて本当によかったと、改めて思いました。
本音③ noteが「営業ツール」になった
正直、こんなことが起きるとは思っていませんでした。
台湾の服装会社の経営者から連絡が来て、大阪での出店に向けて話が進んでいる。これはnoteを始めなければ、絶対に起きなかったことです。
記事を書き続けることが、国境を越えた縁をつなぐ。
60話書いてきて、最も驚いた出来事でした。
本音④ 「知識を持つ人が得をする」という現実
この60話を書いてきて、強く感じることがあります。
リフォームや開業で大きな損をしている人の多くは、知識がないから損をしています。坪単価の罠、安い業者の落とし穴、補助金を知らずに損をする。
知っているだけで防げた失敗が、今日もどこかで起きています。
だから私はこれからも書き続けます。一人でも多くの人に、正しい知識を届けるために。
PART 2|60話で伝えてきた「知識の集大成」
【内装設計の基本】
照明は最重要投資
内装の中で最もコストパフォーマンスが高い投資。安い素材でも照明が良ければ高級に見える。色温度・演色性・配置の3つを正しく設計するだけで空間が変わる。
トイレは絶対に削るな
お客様が必ず使う場所。トイレの清潔感がリピート率を決める。どんなに内装にこだわっても、トイレが汚ければ「もう来ない」と思われる。
動線設計はコストゼロの最強投資
お客様の動線・スタッフの動線を正しく設計するだけで、売上とオペレーション効率が大きく変わる。
「見せる部分」に集中投資する
入口・照明・トイレに集中投資して、天井・バックヤード・壁の大部分はコストを抑える。このメリハリが成功の鍵。
【業者選び・発注術】
坪単価で比較するな
坪単価に何が含まれているかは業者によって全く違う。必ず総額・内容・保証で比較する。
「一式」表示の見積書は危険
内訳がわからない見積書は後から追加請求し放題。必ず項目ごとの内訳を要求する。
安すぎる業者には必ず理由がある
材料のグレードダウン・工程省略・追加費用の後出し。安い理由を確認できない業者には発注しない。
保証は必ず書面でもらう
口頭の保証は意味がない。保証の内容・期間・対象を書面で確認してから契約する。
【コスト削減の法則】
補助金を知らないのは損
LED化・断熱改修・バリアフリーなど、条件を満たせば数十万円の補助が受けられる。「補助金は使えますか?」この一言を業者に聞くだけでいい。
オフシーズン発注で価格交渉
繁忙期(春・秋)を避けて夏・冬に発注すると、価格交渉がしやすく腕のいい職人が来やすい。
開業コストは「メリハリ」で削る
全部を均等に削るのではなく、優先順位をつけて投資する。知識があるだけで300万円単位の差が生まれる。
【売上を上げる設計の科学】
色彩心理学を使う
赤・オレンジは食欲増進(回転率重視の飲食店)、緑は安心感(カフェ・美容室)、青は信頼(クリニック・薬局)。業種に合った色が売上に直結する。
照明で回転率と滞在時間をコントロール
明るい照明は回転率を上げ、暗い間接照明は滞在時間を延ばす。時間帯で調光することで両方を実現できる。
動線で購買行動を誘導する
右回りの動線・目線の高さへの配置・奥への誘導。科学的な動線設計が購買率を上げる。
【リピーターを生む空間の法則】
居心地の良さがリピートを生む
温度・音・照明の3つが揃った空間に、お客様は自然と戻ってくる。
「また来たい」理由を作る
季節感の演出、プライバシーへの配慮、「指定席」が生まれる設計。小さな工夫がリピーターを生む。
清潔感を保ちやすい設計にする
きれいな内装より、きれいが続く内装が重要。清掃しやすい素材・設計が長期的な評判を守る。
【感動ストーリーから学んだこと】
建築は「人の夢を形にする仕事」
建物を作るのではなく、その空間で過ごす「時間」を作る。この視点が、本当に良い仕事につながる。
夢に予算は関係ない
50万円の音楽教室、80万円の定食屋リフォーム、おばあちゃんの花屋のような家。予算が少なくても、知恵と情熱があれば夢は形にできる。
建物は「記憶」を宿す
35年続いたカウンターの艶、息子が幼い頃に描いた絵、40年間集めた本たちの居場所。建物には、そこで過ごした時間と人の記憶が宿る。
PART 3|これからのこと
60話書いてきて、次の目標が見えてきました。
① フォロワー200人達成
今のペースなら近いうちに達成できそうです。
② 台湾→大阪案件の実現
7月に〇〇さんが来日予定。一緒に素晴らしい店舗を作りたいと思っています。
③ メンバーシップのさらなる充実
メンバー限定記事を月2本ペースで追加していきます。
④ 次の60話へ
書いていないテーマがまだたくさんあります。結婚式場・スポーツ施設・神社仏閣の改修・海外案件。これからも書き続けます。
最後に
60話書いてきて、一つだけ確信していることがあります。
知識は、人を守る。
正しい知識があれば、騙されない。損をしない。後悔しない。
そして夢を諦めなくて済む。
これからも、あなたの「知らなかった」をなくすために書き続けます。
第60話、ありがとうございました。
次の60話も、よろしくお願いします!
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建築士・電気工事士・管工事施工管理技士等、有資格者が多数在籍する建築会社を15年経営。飲食店・クリニック・美容室・保育園など施工実績多数。現場目線の店舗・施設内装情報を発信中。
