中森明菜さんのコンサートに行って
2026/07/14、国際フォーラムホールAにて開催された、
「AKINA NAKAMORI 2026」へ行ってきました。
私はずっと、彼女の、曲も歌声も姿も話し方もみんな大好きで、でも、ファンクラブに入ったこともないし、コンサートにも行ったことのない、ひよっこファンとして過ごしてきました。
それが、今回、チケットが当たり(こういう幸運にはめったにあうことがない人間なので)びっくりしすぎて、どきどきする気持ちもどこかに飛んで行ってしまったまま、当日を迎え、現場(?)に向かったのでした。
ひとりで。
もちろん、SSなんておそれおおい席ではなく、2階席です。そこそこ、遠いです。かえって、安心します。
でも、座ってもなお、実感がわきせん。
ほんとうに、中森明菜さん、ここに来られるのかな?
ほんとうに、生で、歌声を聞くことができるのかしら。
そんなことをぼんやりと、開演までの1時間、携帯も見ずに考えていました。ふわふわした感覚で、時間の長さを、感じなかった。
まわりを見渡すと、妙齢の方々が多いのは予想通りでしたが、若い男女のカップル、外国人の姿もあったりして、ほっほう、なるほど、などと、思ったりしていました。
まだ、心に余裕がありました。
のんきなものです。
始まったら、たいへんなことになるのに。
今まで、いろいろなコンサート(というかどちらかというとLIVE)に行って、時間通りに始まることのほうが少なかったので、「間もなく開演です」というアナウンスがあってもまだ、余裕がありました。
が。
アナウンスの後、少しすると、明菜コールがどこからともなく始まり、波が大きくなるように、うねるように、大きく大きくなってきた!
えええ、っと思いながらも、唱和する我。手拍子の音も、すごい。
とつぜん、やばい、これは本当だ、と、どきどきし始めたとき。
客電が消え、幕が上がり・・・・・・
そこに、中森明菜さんが、いました。
「TATTOO」。
シルエットも、中森明菜、そのままに。
ぴったりとした極ミニタイトスカートから伸びる美脚。
上品な色気をまとった動き。
明菜さん。
その瞬間、だーーー、と、涙が出てきました。いやもう、そんな経験初めてですから、なんだかよく自分の状況がわからない。
え? なんで泣いてるの自分? 量がはんぱないんですけど。鼻水も出てますよ自分。
嬉しいのか驚いているのか、大混乱のまま、立ち上がり(まわりも立ち上がっている)、言葉にならない声で、さけびます(といっても小声で)。
肉眼では、小さいですが、見間違いようのないシルエット。その動き、魅力的な、声。
そして、スクリーンに、大きく映し出される、姿!
美しい、中森明菜さん。
間違いなく、明菜さん。
(不思議なんですが、どんなにスタイルの良い人が「TATTOO」の衣装を着ても、似ないのですよね。他の衣装もそう。)
そこからは、夢中。知らない曲がないものですから、つい一緒に口ずさんでしまいます。
前の方では、同じ振り付けで踊っている女性もいます。両手を振り上げながら大声で名を呼ぶ男性もいます。じっと静かに、立っている人もいます。
それぞれが、それぞれに、
明菜さんを、見つめている。
一曲一曲、感想を述べていたらきりがないので、ひとつだけ。私は
「水に挿した花」という曲が、いちばん、と言って良いくらい好きなのですが、この日、明菜さんは、「この曲は嫌いだから涙が出た」といったようなことを仰って。どきり、としました。
この日の、「水に挿した花」は(も?)、素晴らしかった。ほんとうに、映画のシーンのよう。胸に、目に、耳に、焼き付けられました。
でも、明菜さん本人は、嫌いだ、と言う。
嫌いなのに、歌う。とてつもない完成度で、歌う。
人を、惹きつける。心を、動かす。
明菜さんは、「中森明菜」というものを、突き放して見ることができる、生粋のアーティストなんだなと、改めて、感じ入りました。
ほんとうに、行くことができて、なんて幸運だったのでしょう。今も思い返して、否、今になって、どきどき、胸が鳴っています。
行かれた方々、いかがでしたか?
