シンガーソングライターの凄さ5本目
「今日も地球を回してるのは平凡な僕達じゃないのか」
最初にこの言葉を聞いたとき、少しだけ大げさに感じた。
地球を回しているのはもっと特別な誰かだと思っていたからだ。
きれいな言い方だとも思ったし、励ましのようにも聞こえた。
でも、その意味はすぐには分からなかった。
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ただ、日常は何事もなく続いていく。
朝起きて仕事に向かう人がいる。
店を開ける人がいる。
電車を動かす人がいる。
誰かの一日を支えるために、同じことを繰り返している人がいる。
特別な出来事はほとんど起きない。
でも、その“ほとんど起きない時間”が途切れることなく続いている。
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ふと、思った。
もしこの繰り返しが止まったら、
「特別な出来事」すら成立しないのではないか、と。
目立つ瞬間は、いつも何も起きない時間の上に乗っているだけなのかもしれない。
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そう考えると、「平凡」という言葉の意味が少し変わる。
何もしていない時間ではなくて、
ずっと動き続けているのに、見えにくい時間。
静かに流れているようで、実は一番多くのものを支えている時間。
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「僕ら平凡が地球を回してる」
この言葉は、慰めでも誇張でもなくて、
時間の見え方そのものを少しだけ反転させる言葉なのかもしれない。
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その歌の中にある言葉は、派手ではない。
でも、気づけば日常のほうがその言葉に追いついてくる。
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何かが起きる日も、何も起きない日も、
同じように続いていく時間の一部として。
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この言葉はまだ完全には分からない。
それでも前より少しだけ、自分の見ている日常に近づいてきた気がする。
