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nao_nyao
月が綺麗な夜に、ほろ酔いで聴きたいーInspiration
昨日、久々にこの曲を聴いた。
Gipsy kingsのInspirationを。
この曲と言えば、鬼平犯科帳のエンディング曲として有名だけれど、ラテンギターの調べが不思議と江戸の四季の風景と絶妙に合う。
最後は雪が散らつく中で蕎麦を食べているシーンで終わるのが、また粋だったりする。
花は散るからこそ美しく
今この瞬間を生ききる武士たちの志と
ラテンの情熱が共鳴するのかもしれない。
けれど、武士の美学とは反対に
今の世も江戸の世もそこに生きる市井の人々は変わらずに不完全で、だからこそ皆葛藤しているし、各々に物語がある。
教科書にも、道理にもそぐわないことが人生には起こるもので、其々が何かしら抱えて生きている。
主人公である長谷川平蔵でさえ、脛に傷の一つや二つ抱えながら捕えられた罪人たちを裁いているのだから。
武士の美しい生き様と、市井に生きる人々の悲喜交々の物語をGipsy kingsの情熱的な旋律はまるで雨のように流してくれる。
とにかく、鬼平犯科帳を観たことがない方や
このInspirationを聴いたことがない方々にも
機会があれば是非一度聴いてみてほしい。
ようやく秋めいてきたこの頃に
窓を開けて夜風を感じつつ
少し度数高めのお酒でほろ酔いになりながら。
忙しない日常の中で一瞬でいいから立ち止まり
美しい月光の下でこのギターの音色に身体を委ねれば
上手くいかないことがあったとしても大人になって良かったと思える瞬間がそこにあるはず。
きっとその経験が血となり肉となり
自らの色と魅力となってやがて照らしてくれる。
大人になるって悪いことじゃないよね。
明日も頑張ろう。では。
