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『廣岡大志に夢を見たんだ』


3月1日、ちょうど浦添キャンプ終了翌日のお昼、廣岡大志(ヤクルト)と田口麗斗(巨人)がトレードという衝撃の報道がありました。


廣岡大志…ヤクルトの希望の星でもあり、ずっと愛されてきたあの廣岡大志が…しかも同一リーグに…と、様々な想いがTwitterでも見られました。
私自身、まだその現実を完全に受け入れることは出来ていません。自分が思っていた以上に自分は廣岡大志が好きだったんだな、と。


気持ちがまだ整理できていない部分もありますが、その整理できていない今の気持ちを整理する意味でもnoteを書くことにしました。
その結果、誰かのためになっていればさらに良いな…とも思いつつ。


そんな訳で文章がいつもに増してめちゃくちゃかもしれませんがご容赦を。


でもその前に少しだけ叫ばせてください。





ひろおかああああああああああああああああああなんでだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお大好きだああああああああああああああああああああああああああああああああああああ






※本noteは出来る限りポジティブに書いていますが、トレードというとてもセンシティブな話題なだけに、意図しない形でツラい気持ちになる可能性は否定できませんので、そういった気持ちに陥ってしまう可能性がある方におかれましては予め閲覧の際にお気をつけいただければと存じます。


※また、私自身気持ちが整理できていないままこのnoteを勢いで書いているため、誤認識や記載の誤り等あるかと思いますが、致命的なものでない場合ご容赦頂ければ幸いです…。






1.廣岡大志に見た夢。


智弁学園よりヤクルトに2015年ドラフト2位で入団した廣岡大志。
同年6位の渡邉大樹と将来の二遊間となるべく1年目からイースタンリーグで研鑽を積み、高卒1年目で2桁HRに到達。
そして1年目最終盤に1軍昇格を果たし、引退試合の三浦大輔(現DeNA監督)からプロ初打席で初ホームランという離れ業でデビューを飾りました。

2年目以降も1軍にも顔を出しつつ徐々に出場機会を増やしていき、
4年目には1軍でも2桁HRを達成するなど、将来の主軸候補として順調に成長を遂げていました。


…さて、彼の経歴はこの辺りにして少し個人的な想いを。


よく若手有望株の事をプロスペクトと呼びますが、彼についてはプロスペクトというよりも「」や「ロマン」という言葉の方がお似合いだな、と常々感じておりました。


そうなんです、彼には計り知れないほどの夢がありました。
細身の体から繰り出すとんでもない飛距離の打球に、とんでもない肩、長い手足を使った華やかなプレー…それら全てがヤクルトの夢であり、果てしないロマンでした。


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2.夢と現実の狭間で。


廣岡大志には間違いなく夢がありました。
しかし、現実もすぐ隣で待っていました。

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こちらが通算5年間の成績です。
高卒からプロ5年で1軍での21本塁打は、彼の守るポジションを含めても合格点と言ってもいいでしょう。

※データ参考:NPB公式

しかし、大きな課題の1つが打撃における確実性でした。
1年目から池山隆寛さんのようにブンブン丸と評されることもあった廣岡ですが、それはそれはとにかく三振が多い。

2桁HRを放って飛躍の年となった4年目も開幕41打席連続無安打という不名誉な記録に50年ぶりに並ぶなど、こと確実性においては1軍経験を積んでもあまり改善されず…。

※だからこそ彼には夢やロマンがあったと言うのは深く同意しますが…!


そしてちょうどその頃、村上宗隆が彗星の如く現れてきました。
同じ内野手ということもあり、彼の立ち位置も少し脅かされて来ました。

当然ながら守備負担や当時の状況も違うため一概に単純比較はできませんが、三振を打席数で単純に割った廣岡と村上の年度別の数字がこちら。

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村上宗隆が球史に残る化け物なため、こうやって1つの指標で比較するのは若干可哀想な面はありますが、
村上が36本打った(そして滅茶苦茶三振した)2年目と、廣岡の4,5年目が三振率ではほぼ同水準の30%程度…とあまり改善されて来なかったのは、
首脳陣としても起用が難しかった面はあるような気がしています。


しかし、そういった状況でも、ヤクルト関係者が彼に見た夢は決して消えることはなく、なんならその夢を出来る限りで素晴らしい”現実”に近付けようとしていました。

2020年には(山田哲人の故障離脱というアクシデント故でもありますが)
経験は高2までの外野手や今まで殆ど経験のなかったであろうセカンドでも出場機会を得るようになりました。

これはチームの戦力を俯瞰して見た結果として、彼のポテンシャルが評価され、みんなが見たを1軍戦力という現実に少しでも近づけたいという想いがあってのことだと考えられます。

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3.チームとしての今と未来と。


ここで2021年の野手陣容を少しだけ見てみましょう。
 (※記載は一部選手に限っております)

・ショートには西浦直亨と期待のルーキー元山飛優が、
・セカンドには"ミスタースワローズ"山田哲人や昨年活躍した宮本丈が、
・両コーナー(ファースト,サード)は毎年のようにオスーナのような外国人選手とも争うような打撃…となるため求められるハードルも高く、かつ村上宗隆や実績組(内川聖一坂口智隆)がいる…となると、
なかなか内野で確固たるポジションを見つけるのは難しくなっていました。

ここで外野に目を移してみるも、
両翼(レフト・ライト)は両コーナー同様にで打力の求められるハードルがサンタナのように高く、かつレフトには3年契約を結んだ青木宣親や、若手ではきんにくんこと中山翔太が、
・廣岡の経験がないであろうセンターにも塩見泰隆山崎晃大朗、こちらも期待の並木秀尊がいるなど、外野の競争は激化していました。


勿論オープン戦などの活躍次第な面はありましたが、
こうやって改めて見てみると、今年もユーティリティや代打から出場機会を伺う形が現実的だったのではないかと考えられます。

また、2軍の二遊間には長岡秀樹武岡龍世、外野にも濱田太貴といった若くして将来を嘱望されるプロスペクトもおり、廣岡の立ち位置としては少しずつ難しくなっていたのは紛れもない事実です。


しかし、廣岡がここでユーティリティに終わるようなスケールの選手でないというのは、今回のトレードを断行した小川GMが一番わかっているはず。だって2018年も2019年も、開幕スタメンに抜擢したのは他でもない小川監督、自分自身なんだから…。



巨人も選手層が厚いチームですが、きっと彼ならやってくれるとそう信じています。そのようなことを考え、(本人のために)新しい場所で頑張れ!と小川GMも背中を押したのではないでしょうか。

思い切った決断に小川GMは「先発もリリーフも両方経験していて実績もある。チームの力になれるような投球をしてほしい。賛否もあると思うが、投手陣の強化を優先した」と切実さをにじませた。2年連続12球団ワーストだったチーム防御率の改善へ。腹をくくった。


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それでも私は正直なところ、まだもう少し、もう少しだけヤクルト・廣岡大志に夢を見ていたかったのもありますが…。(未練タラタラ)




4.田口麗斗にも夢がある。


ここまで書いてきた通り、廣岡大志にはたくさんの”夢”がありましたが、
実績という点で田口麗斗は素晴らしいものを持っています。

高卒4,5年目に2年連続で2桁勝利を挙げるなど、将来の巨人のエースを嘱望されていた左腕です。しかし、近年はやや調子を落とし、若手投手が伸び盛りな巨人投手陣では以前のような期待はされなくなっておりました。

一方でヤクルト投手陣の改善には現状時間がかかっており、キャンプイン後にバンデンハーク獲得を発表するなど、戦力になる選手が1人でも欲しいような現実もありました。

そういった意味では「夢を現実に変換した」とも言える今回のトレード。



…しかし、本当にそれだけなのでしょうか。

まずはもちろん、田口の復活が期待できるという点があります。
通算36勝という実績の割にまだ25歳(廣岡の2歳上)とかなり若く、まだまだ復活や成長に期待が出来る年齢と言えるでしょう。

2桁勝利を達成した年にはともに規定投球回を大きく超えるなど、先発投手として求められるイニング消化能力も兼ね備えているため、現状のヤクルトの先発ローテーションを鑑みるに、移籍早々大きな柱となってくれるのではないかと早くも期待しています。

さて、そんな田口の目標は200勝だそうですね。
新背番号「34」と経歴(正確には逆ルートですが)も相まって、伝説の400勝投手・金田正一さんのような大投手になってくれることも期待しております。


また、田口は中継ぎ経験も豊富な点も見逃せません。
2019年には中継ぎで(起用法が一部で騒ぎになるほどの)大車輪の活躍を見せ、チームの優勝に貢献しました。
この経験から、たとえ先発ローテーションに入らなかったとしても、中継ぎ左腕が不足しているチーム事情にもマッチしていると言えるでしょう。

簡単に総評すると田口麗斗は若くしてタフな投手と言えると思いますが、
こういった投手の加入は成績以上の効果があると私は考えています。

バンデンハーク獲得の際にも書きましたが、昨年オフより体制も見直して育成への力を強く入れ始めたヤクルト。
トッププロスペクトの奥川恭伸をはじめ、2020ドラフトで獲得した若手投手陣等の無理な稼働を減らすこともできますし、起用法次第では主力の負担を分散させることも可能です。

※今でも議題に上がる杉浦稔大屋宜照悟のトレードも、当時の若手投手(高橋奎二,寺島成輝,梅野雄吾)に無理させないというのが1つの要因ではありましたからね。あのトレードが本当にあるべき姿かはともかく…。

投手力が課題と言われ続けるヤクルトには近年あらゆる手段で獲得した若手投手が沢山います。その中にあって、ここまでに十分すぎる実績もある田口の存在は、見た目の成績以上に大きいものとなるのではないでしょうか。


また、こういった形で投手層を作ることで、今年のドラフトでは次のを見ることができる高卒野手の獲得に向かうのではと勝手に考えております。
そう、廣岡大志で叶えきることが出来なかった夢を…。

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5.次なる”夢”の先へ、大空へと願い込めて!


さて、今回巨人へと移籍になった廣岡大志。
プロ入りの際に本人が想像していた将来ではないかもしれませんが、こういった話が来るのは高く評価されているから来ていることは間違いありません。相手が応じないトレードなんて絶対に成立しないんですから。

田口麗斗という実績十分で若い投手とトレードされるようなポテンシャルを彼は有しています。次は巨人ファンが彼に夢を乗せることが出来るのかと思うと、それはそれは純粋に羨ましいです…笑

また、今回のトレードは廣岡大志にとっても良い環境になる要素が多くあると感じています。

1つ目が石井琢朗コーチの存在です。2018-19の2年間ヤクルトで指導経験があるため、彼の特徴や課題は十分理解していることと思いますし、今後の成長にも期待できますね。
また、智弁学園の1つ先輩でもある岡本和真の存在も大きいでしょう。若くして名門球団の4番に座っている先輩と切磋琢磨し、東京ドームでたくさんの夢を見せてあげて欲しいですね。出来ればヤクルト戦以外で…。


また、新天地への移籍というのは周りからの見られ方や役割が大きく変わるチャンスでもあります。

例えば昨年だと巨人からロッテへ移籍した澤村拓一(現 ボストン・レッドソックス)。長年期待されながらも巨人の3軍まで落ちることもありましたが、ロッテ移籍後は眠っていたポテンシャルが再開花。チームのCS進出に貢献し、本人もプロ入り前からの夢であったMLB移籍へと繋がりました。

また、ヤクルト関連で言うと近藤一樹(現 香川オリーブガイナーズ)もトレードで大きく変わった選手と言えるでしょう。オリックス時代には先発で2桁勝利を上げるなどの実績もありながら、怪我もあって以前のようなパフォーマンスは発揮できなくなっていました。
2016年にヤクルトに移籍後は主な舞台を中継ぎに変え、2018年にはキャリア初タイトルとなる最優秀中継ぎを獲得してチームのCS進出に貢献するなど、チームにとっても本人にとっても大きな移籍だったと感じます。

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さて、主にヤクルト目線でここまで書いてきましたが、巨人サイドからしても若くから実績のある左腕を放出して希少な長距離砲候補を獲得したわけです。つまりはこのトレードはどちらのチームにとっても大きな動きであり、今後のチーム展望が僅かばかり垣間見えるようなトレードにもなったのではないでしょうか。


ヤクルトが廣岡大志を失ったのと同じように、巨人も田口麗斗を失った。
この事実はどうやってもすぐには受け入れられないというそれぞれの(私みたいな)ファンもいるでしょうし、こればっかりは徐々に受け入れていくしかないのかな、とここまで書いて今更ながら感じました。


最後になりますが、今回のトレードが廣岡大志にとっても、田口麗斗にとっても、双方の野球人生にとってプラスとなるトレードとなりますように!



田口麗斗!スワローズへようこそ!
これからいっぱい投げてもらいますのでよろしくね!←


廣岡大志!今までたくさんの夢をありがとう!
新しい場所でくれぐれも達者でな!

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※画像引用:スワローズグッズショップ


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