ジョージ・オーウェル 1946年のクリスマス
クリスマスを英国の作家はどう捉えていたのでしょうか?
ジョージ・オーウェル評論集4「ライオンと一角獣」(平凡社)に”クリスマスを迎えて 「私の好きなように」より”という、トリビューン紙に1946年に彼が掲載したコラムに、クリスマスとそのご馳走食べ過ぎ防止ついて書いたものがあります。
1946年は日本は戦後再出発した年でした。一杯の紅茶にもこだわりのあるオーウェル。クリスマス自体は、年に一度、楽しく羽目をはず日であることを否定していませんが、今年1946年だけはお祭り騒ぎをせず、食べ物を必要としている人がよそに多く居ると想いを馳せることが、唯一食べ過ぎない秘訣と書いています。さすが日本とは書いていませんが、インド、中国、オーストリア、ドイツ、ギリシアその他の国を想いましょうと。1947,48か49年頃にはいわゆる「昔風なまともなクリスマス」が来るかもしれないけれど、今年はターキー半分、オレンジ3個、安いウィスキーで我々は我慢しましょうと結んでいます。オーウェルのこの文章、想う国は様変わりしていても、戦後80年2025年のクリスマスにも当てはまると思いながら読んでいました。
