委託コインと依頼コイン
アンティークコインコレクターの
お客様から
「しばらくショーケースに並べて、気に入った人がいたら販売してもらいたい」
という内容で“委託コイン”をお預かりすることがあります。
それとは別に、
「欲しいコインがあるのだけれど、探しておいてもらいたい」
という“依頼コイン”のご相談を受けることもあります。
今回は、その2つのコインをタイミングよく橋渡しさせていただいたときのお話です。
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ある日、海外在住の女性のお客様から初めてご連絡をいただきました。
数年前に購入されたコインを
「委託販売してほしい」という
ご希望でした。
お電話での印象も上品な方でしたが、
帰国のタイミングに合わせてお会いしてみると、
言葉選びの一つ一つに細やかな心配りがあり、
とても素敵な方でした。
「気に入って購入したコインだったけれど、
新しく欲しいコインが見つかったので、
今回はこのコインを手放してその予算に回したい」
という内容でした。
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拝見すると…そのコインこそ――
まさに私が探していたコインだったのです。
別のコレクター様から
「もし見つけたら教えてほしい」と
ご依頼を受けていた、まさにその1枚でした。
アンティークコインコーディネーターとしてお仕事をしていると、
「このタイミングで?」と思うような
不思議なご縁が
まるで糸をたぐり寄せるように訪れる 瞬間があります。
この時もまさにその一つでした。
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もしこのご縁がなければ、
ご依頼主のお客様は1年、2年とお待ちくださったかもしれません。
けれども「欲しいものが手に入らない」
時間は、
ご本人様にとっては寂しいものです。
このお二方に共通していたのは、
どちらも“強運の持ち主”であったこと。
その時、海外から持ち込まれたその
コインは、
ちょうど日本国内で人気が高まり始めたばかりのものでした。
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それぞれに適切な情報をお伝えし、
双方にメリットを感じていただけるよう丁寧に交渉を進めました。
そして最終的に、
女性のお客様から委託品としてお預かりし、
ご依頼いただいていたコレクターの
お客様へ納品。
お二人の想いを繋ぐことができた、
気持ちの良いお取引きとなりました。
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この仕事をしていると、
「偶然のようで必然」と思える出来事に出会うことがあります。
コインが持つ“ご縁の力”を改めて感じた一件でした。
