「想いを遺す贈りもの」〜あるご夫妻様とアンティークコイン〜


「贈りもの」としてのアンティークコイン。
そんな選び方があることを、あるご夫妻様が教えてくださいました。

ご夫妻はお二人そろって初めてご来店くださいました。
そのご様子はとても仲睦まじく、自然とこちらまであたたかい気持ちになるほどでした。

お話を重ねるうちに、ご家族はご夫妻様お二人だけで、ご主人様の方が年上でいらっしゃることがわかりました。

そして、ご主人様がふと、穏やかな口調でこうお話しくださったのです。

「僕が先にいなくなった時に、何かひとつ家内に楽しみを残しておいてあげたいと思ったんです。
調べているうちに、アンティークコインにたどり着きました。」

その言葉には、深い愛情と、静かな覚悟が込められていました。

「そのような捉え方もあるのですね」と、私自身も驚きとともに、心がじんとあたたかくなったことを今でも覚えています。

アンティークコインには、「時間が価値を育ててくれる」という特性があります。
年月とともにその美しさと希少性は増し、将来的には経済的にも支えになる可能性を持つ――
そのことをしっかりとご理解されたうえで、奥様を伴ってご来店くださったご主人様の思慮深さに、心から敬意を覚えました。

そして、そんなご主人様に大切に想われている奥様もまた、たいへん可憐で愛らしく、
柔らかな笑顔が印象的で、初対面でもどこか親しみを感じさせてくださる方でした。

ご主人様は、奥様のイメージにちなんで、大人気の女王陛下の記念コインをお選びになりました。
優雅で気品がありながら、どこかやさしさを感じさせるそのコインは、まさに奥様の雰囲気そのもの。

このコインが、これからの奥様の人生に寄り添うように、
そして、ふとした瞬間にご主人様の想いをそっと思い出す“鍵”となるように――
心を込めて、納品させていただきました。

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