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【後編】風と雨と 重なる祝福

私は出雲の地に立っていました


ゴールデンウィークの賑わいの中

空は気まぐれに雨を降らせ
時には歩みを止めるほどの突風が吹き抜ける


そんな

少し騒がしくも力強く
すべてを洗い流すような天候が私を迎えてくれました


拝殿にたどり着き お賽銭箱の前に立つと

屋根の上で二羽の鳩が羽をバタつかせ
賑やかに戯れていました


上からパラパラと落ちてくる埃さえ

どこか神様からの悪戯めいた歓迎のように思えて
思わず口角が上がります

納めたのは

四合わせ(幸せ)にご縁があるようにと
四百八十五円


その直後でした


どこからともなく歓声が上がり

目の前を

幸せな空気を纏った一組のカップルが通り過ぎていきました


結婚式です


さらに参拝を終えた先で
もう一組の新しい門出を待つ二人に出会いました

思い返せば

今日という一日は 奇跡の連続でした


「今まで見守ってくださりありがとうございます」

「これからは自分の足でこの道を進んでいきます」

住所と名を告げ

これまでの日々に感謝し

今後の自分の行動を真っ直ぐに伝えてきました


良き縁を繋ぎ
進むべき道を照らしてほしい と

この荒天の中で
立て続けに二つの「始まり」に立ち会えたこと


お土産を買ったお釣りが

「77円」だったこと


そして

帰り道の空に
雨上がりの大きな虹が架かったこと

それらすべてが

神様と交わした「約束」への
力強い返事のように感じられました

呼ばれた理由はコレだったのか


言葉にしすぎるのは野暮かもしれません

けれど

今日という一日の終わりに
あの一筋の光を見たとき

私の心の中には確かな静寂が訪れました


また
新しい気持ちで言葉を紡いでいこうと思います


風に乗って届く何かに耳を澄ませながら



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