おはなし『不思議な展示室』
ある暑い夏の日。
あなたは美術館を訪れています。

展示を一通り見終わり、そろそろ帰ろうかと思っていると、
展示室の片隅に不思議なメガネが置いてあることに気が付きました。

「『ご自由にお試しください』ってかけてみていいってことかな?」
あなたはメガネをかけてみました。
すると、メガネを通して床にうっすら光る矢印が続いているのが見えます。
あなたは矢印をたどってみることにしました。

矢印の最終地点まで来ると『どうぞお入りください』と書かれた扉があります。
扉はメガネを外すと見えなくなります。
あなたは不思議に思いながらもメガネをかけ、扉を開けて中に入ってみることにしました。

扉を開けた先は暗くてひんやりとした空間で、
係員さんが立っています。
なんだかとっても親しみを感じさせる方なんだけど、どこかで会ったことのある方だったかな…?
「お客様、お暑い中ようこそお越しくださいました。
ここは特別な『氷の展示室』。
ひとときの涼を楽しんでいただければ幸いです。
順を追って私が作品をご紹介させていただきますね。
ああ、メガネはもう不要ですので、私がお預かりいたしますね。」

では、さっそくご案内いたします。
こちらは、一本の氷の樹を中心に、シマエナガ、エゾリス、キタキツネが静かに集う姿が表現された作品となっております。

では、次の作品に参りますね。
こちらは、湖上に浮かぶ白鳥が静かに寄り添い愛を語らっている作品となっております。

3つ目の作品に参りますね。
こちらはバラのアーチやバラで飾られたガゼボのあるローズガーデンを模した作品となっております。

お次は4つ目の作品です。
こちらはツリーハウスを中心に、たくさんの猫たちが思い思いに過ごしている様子を表現した作品となっております。
…猫はお好きですか?
私は猫が大好きなんです♪

最後にこちらはオスカー・ワイルドの「幸福の王子」をモチーフにした作品です。
…え?この王子様、わたくしに似ていますか?
それは光栄です✨

この展示室の作品は以上でございます。
正面にある扉から直接美術館の外へお出になれます。
外は暑いですので気を付けてお帰り下さいね。

扉を開けると真夏のまぶしい光が目に飛び込んできました。
…それにしても不思議な展示室だったな。まるで白昼夢を見ていたような…
この美術館には何度か来ているけれども、展示室から直接外に出られる場所なんてあったんだな…?
不思議に思い後ろを振り返ると…

今出てきたはずの扉はきれいさっぱり消えてなくなっていました。
やっぱり暑くてぼーっとしちゃってたのかな…?
その時、ふとポケットに何か入っていることに気が付き、取り出してみると…

それはキラキラ光る青い石でした。
これは氷でできた幸福の王子様がくれた贈り物なのでしょうか…?
人生、時には理屈で説明できないような不思議なことが起こるのかもしれませんね!

気持ちも新たに、note2年目最初の記事となります。
先日、私は初めてチップというものをいただきました。
まさか自分がチップをいただく日がこようとは思っていなかったので、チップのお礼メッセージも設定しておらず、いただいたチップはどこから確認するのかもあちこち探してようやくわかりました。
応援していただいたこと、とっても嬉しかったです!
この場をお借りしまして改めてお礼を申し上げます。
そして、いただいたご厚意を私も世の中に還元していきたいと思っております。
ここまでお読みいただきましてありがとうございます(*^^*)
いつもスキやコメント、マガジンへの追加など大変励みになっています✨
