聾黎:デフファミリーとはなにか?当事者が解説します
noteを1年以上続けてきて今更気づいたんですが、「デフファミリーとは何か」についてちゃんと書いたことがありませんでした。ということで今回、私なりの言葉でまとめてみます。
デフファミリーとは
聾者・難聴者を家族に含み、聞こえないことを前提に生活している家庭のことを指します。
ちなみに「デフファミリー」という言葉自体は、英語の Deaf(聾)+ Family(家族)の組み合わせから来ています。
※ただし「親が聞こえず子どもは聞こえる」家庭をデフファミリーと呼ぶケースもあり、解釈は色々あるようです。このnoteで扱う「デフファミリー」は、家族全員が耳が聞こえない家庭という意味で使っています。
家族構成によって全然違う
デフファミリーと言っても、実は家族構成によってコミュニケーションのあり方が全然違います。私の周りを見てて感じるのはこんな感じです。
家族全員が聾:手話が当たり前になるので、自然と手話が使われます
親のみ聾、子どもがコーダ:このパターンの友人が多いんです。親が子どもにどれだけ手話を使ってほしいか、で家庭ごとにかなり差が出る印象です。手話をメインとする家庭もあれば、子どもはほとんど手話を使わず育つ家庭もあります
親が聞こえる、子どもが聞こえない:聾学校の同級生はほとんどこのパターン。子どもの聴力次第なところもありますが、手話と口話どちらをメインにして育てていくかを、親なりに悩んでる印象があります
さらに特殊なケースもあります。親が聾で、兄弟のうち片方が聾、もう片方が聞こえる家庭。あるいは親のどちらかが聞こえる人で、子どもも聞こえる家庭。デフファミリーと一括りにしても、実際には組み合わせのパターンがかなり多いんだなと、周りを見ていて感じます。
ちなみに私自身は、親も兄弟もみんな聞こえる中、自分だけが聞こえないという家庭で育ちましたのでデフファミリーとは言えません。いまは家族みんなが聞こえないのでデフファミリーになります。
「親が聞こえる、私だけが聞こえない」パターンの当事者です。聞こえる兄弟と一緒に育つ中での課題も色々あったんですが、それはまた別の機会にまとめたいと思います。
当時は口話一択の時代だったので、正直「うーん」と思うこともあります。親のことは好きですし、仲も悪くないと思います。たぶん。でも手話ができていれば、もう少し違った形があったのかな、とは思います。
うちの家庭の場合
人それぞれ違うと思いますが、私の家庭の場合、特徴的なのは以下のような点です。
生活音:テレビなどの音は基本0。音は認識できても内容がわからないので、つけてもつけなくても同じだからです
夫婦の会話:私も妻も補聴器をつけているので、声で呼びかけることもあります。コミュニケーションは口話と手話が半々くらいです。
夫婦喧嘩は意外と声多め:気づくと手話より声での応酬になっています
息子の保育園では加配で専属の先生についてもらっています。それだけでなく保育園の先生たちも自発的に少しずつ手話も覚えてもらってます。とってもありがたいです。
心配なことは、他の子供達との関係性。2〜3歳って成長が著しい時期だから、関係性がうまく築けてるのかな、と。まぁ心配しすぎてもしょうがないですけどね・・。
逆に言うと、それ以外は他の家庭とそんなに変わらないのかもしれません。「目で見てわかる情報」が大半を占めているだけで。
今後も少しずつ「これってデフファミリーらしいかも」ということがあれば記録していきたいと思います。でも「これって他の家庭と比べてデフファミリーだけなのかな?」っていうのは、自分自身でもなかなか気付きにくいんですよね。何か知りたいことがあれば、気軽にコメントしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
家族に関する記事はこちらのマガジンにもまとめていますのでよければどうぞ。気づけば100本超えてました。こんなに書いてたのか。
私についてはこちらの自己紹介記事にまとめています。
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