46【2026年3月時点最新データ】北海道の農業産出額は全国平均の3倍超――農業と食料生産力の相関分析 12指標で見る47都道府県
北海道は農業生産力スコア0.932で全国1位。就業者1人当たり農業産出額1,908万円は全国平均の約3倍、耕地面積(農家1戸当たり)302,708アールは2位千葉県の約13倍と圧倒的だ。一方、東京都は耕地面積比率わずか2.8%(全国最下位)なのに土地生産性(1ヘクタール当たり)355万円で全国12位――「面積が広い=生産力が高い」は本当か。
「農業が盛んな県=食料生産力が高い県」。その常識を、47都道府県の12指標データが覆します。耕地面積比率と森林面積割合の相関係数はr=-0.613と強い負の相関を示し、森林が多い県ほど耕地が少ないという当然の関係が確認できます。しかし、注目すべきは第2次産業就業者比率と評価総地積割合(田)のr=+0.446です。工業が盛んな県ほど水田が多い――この意外な構造が浮かび上がります。
📊 本記事ではe-Stat(政府統計ポータル)の最新データを使い、47都道府県の「農業と食料生産力」を相関分析で読み解きます。
分析に使用したデータ
出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/ )
「社会生活統計指標」(総務省統計局)のデータを加工して作成
人口増減率
可住地面積1km2当たり人口密度
土地生産性(耕地面積1ヘクタール当たり)
就業者1人当たり農業産出額(個人経営体)
森林面積割合
第1次産業就業者比率
第2次産業就業者比率
第3次産業就業者比率
耕地面積比率
耕地面積(農家1戸当たり)
評価総地積割合(田)
評価総地積割合(畑)
まず見てほしい「衝撃の数字」

| 組み合わせ | 相関係数(r) | 意味 |
|:---|:---:|:---|
| 耕地面積比率 × 森林面積割合 | -0.613 | 森林が多い県ほど耕地は少ない |
| 第2次産業就業者比率 × 評価総地積割合(田) | +0.446 | 工業県ほど水田面積比率が高い |
| 第2次産業就業者比率 × 第3次産業就業者比率 | -0.866 | 工業とサービス業は相反構造 |
| 就業者1人当たり農業産出額 × 耕地面積(農家1戸当たり) | +0.718 | 大規模経営が高産出額を生む |
相関係数(r)は-1から+1の値をとり、絶対値が0.7以上で「強い相関」、0.4以上で「中程度の相関」とされます。
最も意外な事実は「工業県ほど水田が多い」ことです。 第2次産業就業者比率と評価総地積割合(田)のr=+0.446は中程度の正の相関で、富山県(第2次産業比率32.5%・田地積割合42.7%)、滋賀県(同31.9%・31.2%)など、日本海側・内陸部の工業県が水田地帯でもある構造を示しています。工業化が進んでも水田は維持される――近代化と農業が共存する日本型の土地利用パターンです。
もう一つの発見は「大規模経営が産出額を決める」ことです。 就業者1人当たり農業産出額と耕地面積(農家1戸当たり)のr=+0.718は強い正の相関です。北海道の農家1戸当たり耕地面積302,708アール(全国1位)に対し産出額1,908万円(全国1位)、鹿児島県22,829アール(9位)に対し1,447万円(2位)。規模の大きさが生産力に直結する構造が明確です。
ここまでのデータで、ある驚くべきパターンが浮かび上がってきました。
北海道は耕地面積で圧倒する一方、土地生産性(1ヘクタール当たり118万円)は全国44位と低い。宮崎県は土地生産性584万円で全国1位なのに農業生産力スコアは11位。さらに、東京都は耕地面積比率2.8%(全国最下位)なのにスコアは10位に食い込む。「面積が広い=生産力が高い」「農業県=スコアが高い」という図式が通用しない――この逆転の構造とは何か。
この「逆転現象」の構造と、47都道府県の完全ランキング、そしてあなたの県の農業生産力の実態を、以下の有料パートで詳しく解説します。
※本記事は統計データに基づく分析結果であり、将来の結果を保証するものではありません。詳細は記事末尾の免責事項をご確認ください。
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