長女のけがが教えてくれた、私にとっての「本当の幸せ」
突然やってきた休日のアクシデント
先週の日曜日、長女が公園で遊んでいるときにけがをしました。
わたしは、遊具から少し離れたベンチに座っていて、
小学4年生の長女なら一人で自由に遊べるだろうと、目を離していました。
すると、苦しそうな表情で長女が必死に駆け寄ってきました。
「どうした!?」と慌てて聞くと、
「うんていから落ちた。息ができない。手首と腰が痛い」
と言うのです。
「え……息ができない……??」
頭の中が真っ白になりました。
「どうしよう……どうしたらいいんだろ……。救急車を呼ぶべき?今日は日曜日だし病院は開いていない。救急病院へ行けばいいの??」
突然の出来事にパニック状態のわたし。
家族の存在に救われた
休日出勤中の夫へ急いで電話。
長女の状態を一通り話しましたが、夫の職場は公園から離れた場所で、すぐに来ることはできません。
「とりあえず、うちの両親に連絡してほしい」
そう言われ、自宅へ戻ることにしました。
公園から自宅まで車で20分程。
「どうしよう、どうしよう……」
落ち着かない気持ちで、運転していました。
自宅近くに住む夫の両親はすぐに駆けつけてくれて、長女の様子を一緒に見守ってくれました。
その頃には呼吸も少し落ち着いて、翌日、整形外科を受診することになりました。
あのとき、近くに夫の両親がいてくれて本当によかった。
自分一人だったら、どうしたらいいかわからなかった。
診断結果は両手首の骨折
翌日の診察でわかったのは、両手首の骨折でした。
右手はギプスで肘近くまで固定。
左手にはサポーター。
その日から、長女のお世話生活が始まりました。
食事で箸が使えない
文字が思うように書けない
一人で着替えができない
一人でお風呂に入れない
髪を乾かせない
歯磨きができない
重いものを持てない
階段で手すりをつかめない
髪を結べない
手首が使えないだけで、こんなにも生活が変わるのかと驚きました。
4歳の次女のお世話に加えて、長女のサポートも必要になり、体感として、育児は1.5倍になった感じ(泣)
当たり前だった毎日が、当たり前じゃなくなった
小学4年生って、身の回りの自分のことはほとんど自分でできる年齢。
朝は、自分でパンを焼いて、ヨーグルトや果物を食べる。
水筒を準備して、髪を結んで、着替えや洗顔も済ませる。
食洗機の食器を片付けるお手伝いもしてくれます。
7時30分ごろには「行ってきまーす!」と元気に家を出て登校する。
学校が終わると、友達と公園で遊び、公文やスイミングへ。
最近はバスケットボールも始めて、毎週楽しそうに通っていました。
家に帰るとゲームやYouTube。夕食後はお風呂に入って、歯磨きして寝る。
そんな日常が一瞬で変わりました。
朝は、わたしが着替えを手伝い、髪を結ぶ。朝食を準備し、夫が車で学校まで送ります。
学校では、当然体育はお休み。毎回楽しみにしていたプールにも入れない。
ノートが書けないので、Chromebookで入力し、
給食は箸が使えないから、スプーンとフォークを持参。
トイレもズボンの上げ下ろしに時間がかかります。
放課後になっても、公園で遊ぶことはできないし、習い事もすべてお休み。
家では夫が一緒にお風呂に入り、体と頭を洗う。
お風呂から上がると、わたしが着替えを手伝い、髪を乾かし、歯磨きをする。
(またはわたしが一緒にお風呂に入り、夫がお風呂上がり担当)
思っていた以上に生活のあらゆる場面に影響があり、大変です。
「仕事をしていなくてよかった」
「今、仕事をしていなくてよかった」と心から思いました。
以前のわたしは、仕事から帰ると夕飯を作るだけで精一杯。
そこに次女の育児もありました。
もし仕事を続けていたら、この生活をこなす余裕はなかったと思います。
体力的にも精神的にも限界になり、もしかしたら長女にイライラしてしまっていたかもしれません。
でも今は違います。
仕事をしていないからこそ、長女の困っていることを一つずつ手伝い、
不安な気持ちにも寄り添える。
母親なら当たり前なのかもしれません。
それでも以前のわたしには、その「当たり前」ができませんでした。
少しずつ回復へ
骨折した日から1週間が経ち、長女は少しずつ回復しています。
以前のように文字を書けるようになりました。服を脱ぐのはまだ難しいものの、着ることはできるようになってきました。
そして意外だったのが、
「ママやパパと一緒にお風呂に入って洗ってもらえるのがうれしい」
と長女が言ったことです。
「なんじゃそりゃ(笑)」
こちらは結構大変なんだぞ!と口にはしませんでしたが、思わず笑ってしまいました。
でも、その言葉を聞いて、
「もしかしたら、さみしい思いをさせていたのかな」
「親とゆっくり過ごす時間を求めていたのかな」
とも思いました。
普段はどうしても次女のお世話に手がかかってしまうからです。
「お姉ちゃんだから〇〇しなさい」
と、言わないよう気をつけてきたつもりでした。
でも、知らない間にいろんなことを我慢させてしまっていたよね。お姉ちゃんだって、親に甘えたいときもある。たまには一緒にお風呂に入って、体洗ってあげよう。
そう思いました。
大好きな運動や公園遊び、習い事。いろんなことを我慢している姿を見ていると、
「早く元気になってほしい」
という思いが日に日に強くなります。
母として感じた、本当の幸せ
今回の出来事を通して、改めて思ったことがあります。
休職前のわたしは、仕事中心の生活でした。
毎日仕事でエネルギーを使い切って、子どもの話をゆっくり聞く余裕はありませんでした。
「仕事より家族が大事」
そんな当たり前のことを、頭では理解していても、本当の意味でわかっていなかったと思います。
振り返ると、一番つらかったのは、
母親として、子どもとしっかりと向き合えないことだったのかもしれません。
子どもが困ったときに力になれること。
不安なときに寄り添って支えになれること。
それがわたしにとっての幸せなんだと、気づきました。
長女が一日でも早く元気になって、また思いきり走り回れる日が来ることを心から願っています。
そして今は、目の前で「助けて」と手を伸ばしてくれる時間を大切にしていきたいと思います。
