【Flesh and Blood】勝つための考え方① 初級編
こんにちは、やまだです。
私は普段、Flesh and Bloodのプレイヤーやジャッジとして活動しています。
嬉しいことに私はここ1年ほど、Flesh and Bloodの競技イベントでいくつか結果を残すことができました。

今回は、Flesh and Bloodで勝つための「考え方」について、自分なりの考えをまとめてみました。
なぜこの記事を書くのか?
競技的な大会に参加していく中で、結果を残すことができるようになり、よく考えるようになったことがあります。
カードゲームなので運の要素も大きいですが、大会に出る中で私は
「なぜ勝てたのか?」
「なぜ負けたのか?」
「どんなことを考えてそのプレイをしたのか?」
を、試合が終わったあとに振り返るようになっていきました。
そうした振り返りを繰り返していく中で、自分がどのように考えてプレイを選んでいるのか、少しずつ言葉にできるようになってきました。
その振り返りの過程で気付いたことや、私がFlesh and Bloodを始めた頃に多くのプレイヤーが教えてくれたことを、最近始めた方にも伝えられたらと思い、この記事を書くことにしました。
特に最近は、《レイス英雄譚 / Compendium of Rathe》と同時に発売したシルバーエイジ構築済みデッキから、Flesh and Bloodを始めたプレイヤーも増えていると感じています。


この記事は、
・最近Flesh and Bloodを始めた人
・慣れてはきたけど、思うように勝てない人
・競技イベントで勝てるようになりたい人
に向けて書いています。
こういった方達の、ゲームを理解する助けとなり、「死に覚え」と言われる試行錯誤の期間が短くなれば嬉しいです。
Flesh and Bloodはとても奥が深いゲームです。
実際、私自身も始めたばかりの頃は、たくさん負けて、試行錯誤しながらプレイしていました。
今回の記事は、大きく3つの段階に分けて整理して、初級編・中級編・上級編の3つの記事に分けて公開予定です。
ただし、これは「すべてを一度に身につける必要がある」という意味ではありません。
Flesh and Bloodはとても奥の深いゲームであり、プレイヤーのレベルや目標によって、意識するべきポイントも変わります。
本記事では、レベルや目標に合わせて、次の3つの段階に分けて紹介していきます。

初級編(本記事)
・目標:Tier1イベント(Armory Eventなど)で勝ち越すことを目標にしている方向けの内容です。
最近Flesh and Bloodを始めた人や、よく行くお店のイベントで勝てるようになりたい人を想定しています。
・内容:基本操作や、手札の使い方など、プレイの土台となる部分を扱います。
中級編
・目標:Tier2イベント(Pro Quest、日本選手権予選など)で勝ち越しや入賞を目指すプレイヤー向けの内容です。
・内容:カードの表現価値、ゲームプラン、サイドボードなど、競技的に勝つための考え方を扱います。
上級編
・目標:Tier3イベント(Calling、日本選手権など)で入賞を目指すプレイヤー向けの内容です。
・内容:より高度な状況判断、メタゲーム分析など
番外編
日本のトッププレーヤーの方々に、大会で勝つための秘訣について、教えていただきました!
まずは自分の目標に近い部分から読んでもらえれば嬉しいです。
また、この考え方は初心者の上達だけでなく、新しいデッキを使い始めたときにも同じように当てはまります。
どれだけ経験のあるトッププレイヤーでも、新しいデッキを使うときには
・まず基本的な動きに慣れる
・デッキの勝ち方を理解する
・マッチアップごとの戦い方を学ぶ
・細かい状況判断を磨いていく
という順番で理解が深まっていきます。
この記事が、最近始めたばかりの人から競技的に勝ちたい人まで、Flesh and Bloodをより深く理解し、楽しむための助けになれば嬉しいです。
まずは初級編から、Flesh and Bloodをプレイする上での土台となる考え方を整理していきましょう。
1 はじめに:Armoryで3-0するまでに1年半
私が初めてArmory Eventに参加したのは、2023年4月10日です。
そして、Armory Eventで初めて3-0することができたのは、2024年10月2日でした。
つまり、Armoryで3-0するまでに約1年半かかったことになります。

もちろん、その間ずっと負け続けていたわけではありません。0-3で落ち込む日も多々ありましたが、2-1や1-2で終わる日もありました。
大会に出ても思うように勝てない。
自分なりに考えても
「なぜ負けたのか?」
「どうすれば勝てるのか?」
が分からず、試行錯誤しながらプレイしていたのをよく覚えています。
それなりの期間プレイして、上手くなってきた実感はあるのに、よく行くお店にどうしても勝てない相手がいる。
きっと多くのプレイヤーが、同じような経験をしているのではないでしょうか。
Flesh and Bloodには、ヒーロー解説やデッキ紹介の情報はたくさんあります。
しかし、
・なぜそのプレイをするのか
・どう考えてプレイを決めるのか
といった考え方の部分を説明している情報は、まだそれほど多くないように感じました。
Flesh and Bloodは、「このプレイをすれば勝てる」というような単純なゲームではありません。
ゲーム中には多くの変数があり、似ているように見えても、状況によって最適な判断は変わります。
Flesh and Bloodは「判断を積み重ねるゲーム」です。
だからこそ重要なのは、特定の答えを覚えることではなく、答えを見つけるための考え方を身につけることです。
この記事では、特定のヒーローやデッキの解説ではなく、Flesh and Bloodというゲーム全体に共通する考え方を整理していきます。
ゲーム中の判断、デッキ構築、そして上達するための練習方法まで、できるだけ体系的にまとめていきます。
この記事が、Flesh and Bloodをより深く理解するための、一つの考え方のガイドになれば嬉しいです。
2 なぜFlesh and Bloodは難しいのか
Flesh and Bloodが難しい理由はいくつかありますが、その中でも大きいのが手札の使い方の自由度の高さです。
Flesh and Bloodでは、1枚のカードに複数の使い道があります。
例えば、1枚のカードを
・プレイして攻撃に使う
・防御に使う
・ピッチしてリソースにする
といった形で使うことができます。

さらに、手札は毎ターン4枚あります。
つまり、4枚のカードそれぞれに複数の使い道があり、それらを組み合わせることで非常に多くの選択肢が生まれます。
単純に考えると、3の4乗=81通りの選択肢が存在することになります!
つまり、毎ターン非常に多くの判断を求められるゲームなのです。
これはFlesh and Bloodの面白さでもありますが、同時に難しさでもあります。
例えば、あるターンに
・4枚すべてを攻撃に使う
・2枚防御して2枚で攻撃する
・3枚防御して1枚だけで攻撃する
といったように、プレイの分岐は数多く存在します。
そして難しく感じる最大の要因は、どの選択が正しかったのかが分かりにくいことだと思います。
Flesh and Bloodでは、多くの場合「明らかなミス」ではなく、「別のプレイの方が少し良かったね」という程度のことが殆どです。
そのため、プレイ中に自分の間違いに気づきにくく、負けたあとでも「何が悪かったのか」がはっきりしないまま終わることがあります。
この、小さなミスの積み重ねが大きな差になってゲームの勝敗が決まる。
しかしその間違いに気づくのがとても難しい。
ここが、このゲームの難しさの一つだと思います。
だからこそ、このゲームではプレイの判断を言語化して理解することが重要になります。
「なぜこのカードで攻撃したのか」
「なぜこのカードで防御したのか」
「別のプレイはなかったのか」
Flesh and Bloodでは「正しいプレイを覚えること」よりも、どう考えて判断するかを理解することが重要です。
まずは初級編として、プレイの土台になる部分から見ていきましょう。
初級編:Armoryで勝ち越すために
3 ゲームの基本を身につける
3.1 対戦中の基本操作に慣れる(ルーティーン化)
何よりもまず最初に大切なのは、ゲームの基本操作に慣れることです。
つまり、ゲームを正しくスムーズにプレイできるようになることです。
一見すると当たり前のように思えるかもしれませんが、これはとても重要なポイントです。
Flesh and Bloodでは
・カードをプレイする
・カードをピッチする
・ピッチしたカードを山札の下に送る
・カードをアーセナルに置く
・トークンを出す(しまう)
・サイコロで数字を管理する
といった様々な動作が頻繁に行われます。
これらの動作に慣れていないと、対戦中に「どうプレイするか?」というゲームの本質に集中できなくなってしまいます。
逆に、これらの動作が自然にできるようになると、プレイ中の負担が減り、ゲームの内容に集中できるようになります。
また、試合中の精神的な疲労を減らすことにもつながり、周りの人と話したり、大会を楽しむ余裕も出てくると思います。
カードをプレイする、トークンを出すといった動作そのものに頭を使わなくて済むようになれば、その分だけ
・相手が何をしているのか
・次のターンに何をしたいか
・どのカードでブロックするか
といった、より重要な判断に意識を向けることができます。
慣れるまでは、
・基本的なルールを知る
・人の対戦を見る
・一人回しをする
・自分のカードの効果を読む
といった方法で、ゲームの基本操作に慣れていきましょう。
Flesh and Bloodは判断の多いゲームです。
だからこそ、まずはゲームの基本操作をルーティーンとして行える状態を作ることが、上達のための最初のステップになります。
3.2 完成度の高いデッキを使う
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入賞されたプレイヤーのデッキリストとアンケートをご紹介します!
ぜひ参考にしてみてください!
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ゲームの基本操作を理解したら、次に大切なのは完成度の高いデッキを使うことです。
多くのカードゲームにおいて、デッキはプレイヤーが事前に準備できる数少ない大切な要素です。
よく調整されているデッキを使うことが、勝つためには大切です。
公開されている、大会で結果を残しているデッキリストをそのまま使うことにはまったく問題はありません。
そのようなデッキは、強いプレイヤーたちが多くの時間をかけてデッキを研究し、調整したリストである可能性が高いです。
その成果を活用することは、上達するための近道になります!!
もちろん、Flesh and Bloodの楽しみ方は人それぞれです。
大会で勝つことを目的にする人だけでなく、デッキを考えること自体を楽しんでいる人、大会に参加して共通の趣味を持つ知り合いとコミュニケーションを取ることを楽しんでいる人もたくさんいます。
ただ、もし「もっと勝てるようになりたい」と思っているなら、まずは完成度の高いデッキを使い、その動きや構造を理解することがとても役に立ちます。
料理に例えるなら、最初はレシピ通りに作ることと同じです。
基本の味(デッキの本来の動き)を理解してから、自分好みのアレンジを加えていけば良いのです。最初からアレンジしようとすると、なぜ美味しいのか(なぜ強いのか)が分からなくなってしまいます。

まずは信頼できるデッキを使いながらプレイ経験を積み、そのデッキがどのように勝つのかを理解すること。
それが、次のステップに進むための大切な土台になります。
公式の入賞デッキリストを参考にするとよいかと思います。
自分の使っているヒーローで検索してみましょう!

3.3 手札の使い方を考える

デッキを用意してプレイを始めたら、次に重要なのは手札の使い方です。
Flesh and Bloodは、手札1枚の価値がとても大きいゲームです。
そのため、手札をどれだけ効率よく使えるかがゲームの結果に大きく影響します。
1ターンの中で、手札のカードにはいくつかの使い道があります。
・攻撃に使う
・防御に使う
・ピッチに使う
もしブロックする場合は、残りのカードで何をするのかを考え、4枚の中で最も必要のないカードでブロックします。
Flesh and Bloodでよくある失敗の一つは、カードでブロックしたあとに
「別のカードでブロックしていれば、残りの手札がもっと良い形になった」
と気付くことです。
さらに、ブロックを間違えると手札がうまく使い切れずカードが余ってしまうこともあります。
その場合、ターン終了時に3枚しかカードを引けないターンになってしまいます。
Flesh and Bloodでは手札1枚の価値がとても大きく、手札が余ることは1枚手札を捨てるのと同義になり、大きなミスの一つです。
これは、ブロックの段階で「残った手札で何をするか」が決まっていと良く起こります。
こうした小さな判断の積み重ねが、最終的にはゲームの大きな差になります。
また、手札を使うときには、次のターンに何をするのかも意識することが大切です。
例えば、次のターンに強い攻撃をしたいのであれば、そのために必要なカードは手札に残し、それ以外のカードでブロックすることになります。
そして、時にはブロックをしない判断も重要になります。
逆に、次のターンに強い動きがない場合は、無理にカードを残す必要はありません。
複数のカードでブロックする選択もあります。
このように、
1.次の自分のターン「やりたい動き」に必要なカードを決める。
2.それ以外のカードを、ブロックに回す。
ここまで説明してきた手札の使い方は、最初は少し難しく感じるかもしれません。
これをスムーズにできるようにするには、自分のデッキで練習してみるのがおすすめです。
デッキからカードを4枚引き、
・ブロックに使うカード
・プレイするカード
・ピッチに使うカード
・アーセナルに置くカード
のように使い方を振り分けてみましょう。

最初から完璧である必要はありません。
大切なのは、「この手札をどう使うか」という問いに自分なりの答えをスムーズに出せるようになることです。
これを繰り返していくうちに、自然と手札の使い方の感覚が身についていきます。
3.4 初心者がまず意識すると良い3つのポイント
ここまで、Flesh and Bloodをプレイする上での基本的なポイントをいくつか紹介してきました。
最初の段階では、難しいテクニックを覚える必要はありません。
まずは
・ゲームの基本操作に慣れる
・完成度の高いデッキを使う
・手札を無駄なく使う
この3つを意識するだけで、プレイの安定感は大きく変わります。

Flesh and Bloodは一見シンプルに見えるゲームですが、実際には非常に多くの判断が求められます。
そして、その判断の多くは手札の使い方に関わっています。
攻撃するのか、防御するのか。
どのカードを残し、どのカードを使うのか。
こうした小さな判断の積み重ねが、最終的には大きな差になります。
まずは目の前の1ターンを丁寧にプレイすること。
それが、Flesh and Bloodを上達するための一番の近道です。
4 デッキの勝ち方を知る
4.1 自分のデッキの勝ち方は?
Flesh and Bloodで勝つためには、自分のデッキがどのようにしてゲームに勝つのか(ゲームプラン)を理解することがとても重要です。
例えば
・毎ターン高いダメージを出して相手のライフを削り切るデッキ
・防御を重視して長いゲームに持ち込むデッキ
・特定のカードやコンボで大きなターンを作るデッキ
など、デッキごとに目指しているゲーム展開は違います。
この「どのようにして勝つのか」という考え方を、ゲームプランと呼びます。
まずは、自分が使っているデッキが
・どのようにダメージを与えるデッキなのか
・長いゲームが得意なのか
・短いゲームが得意なのか
といった特徴を理解することが大切です。
勝ち方を理解することは、どの攻撃を通すべきか、どの攻撃をブロックするべきかを判断する助けにもなります。
ただカードを使うだけではなく、自分のデッキが目指しているゲーム展開に沿ってプレイすることが重要です。
まずは、自分のデッキが「どのようにしてゲームに勝つのか」を考えてみましょう。
また、自分のデッキの勝ち方(ゲームプラン)を理解するためには
・YouTubeなどで対戦動画を見る
・大会で同じデッキを使っている人のプレイを見る
・そのデッキに詳しそうな人に話を聞く
といった方法があります。

特に、上手いプレイヤーがそのデッキをどのように使っているのかを見る(聞く)ことで、どのようなゲーム展開を目指しているのかが理解しやすくなります。
また、負けたゲームではなく、勝ったゲームを振り返ることも大切です。
負けた時は印象に残りやすく、「何が悪かったのか」を考えやすい一方で、勝った試合は「うまくいった」という結果だけで終わってしまいがちです。
しかし実際には、「この状況なら勝てる」「この展開に持ち込めば有利になる」という重要なヒントが多く含まれています。
こうした方法も活用しながら、少しずつデッキの勝ち方を理解していきましょう。
4.2 よく見るヒーローの特徴を知ろう
また、自分のデッキだけでなく、対戦相手のヒーローを知ることも重要です。
大会では、その時の環境によってよく見かけるヒーローがある程度決まっています。まずは、そうしたヒーローの基本的な特徴を知ることが大切です。
例えば

・秘術ダメージを使うヒーローなのか(秘術防壁が必要か)
・毎ターン攻撃的にダメージを出してくるヒーローなのか
・防御を中心に長いゲームをするヒーローなのか
といったことを理解しておくだけでも、どのようにゲームを進めるべきか考えやすくなります。
また、そのヒーローは

・ヒーローの効果はどんな効果か
・どんな武器を使うのか
・ゲームを決めるカードは何か
・どのようなキーワード能力を使うのか
といったことも、少しずつ覚えていくと良いでしょう。
分からない場合は、対戦相手に聞くのが一番です。
試合前でもデッキやヒーローについて聞けば、簡単に説明してくれるはずです。

自分のデッキを説明するの大好きです!
もちろん、最初からすべてのヒーローやカードを覚える必要はありません。
まずはよく対戦するヒーローやカードを、プレイしながら少しずつ覚えていきましょう。
こういったところはプレイを重ねていくうちに、自然と理解できるようになっていくでしょう。
中級編では、Tier2イベント(Pro Quest、日本選手権予選など)で勝ち越しや入賞を目標に、ゲームプランやマッチアップについて考えていきます。
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これからも、Flesh and Bloodの日本語での情報を少しでも増やしていけるよう取り組んでいきます。