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負けて楽になった 日本選手権2026【Flesh and Blood】

 こんにちは、やまだです。

 6月20日、21日に行われたFlesh and Blood日本選手権に参加してきたので、もう一か月前になりますが、イベントレポートを書いていきます。

 日本選手権の結果からお伝えすると、7-3の19位入賞でした。悪くない結果ではありましたが、TOP8を目指していただけに、2年連続で1勝足らないという結果は本当に悔しかったです。

 ただ、今回の日本選手権は、悔しかったけれど、少しだけ肩の荷が下りた大会でもありました。

 昨年の日本選手権からの1年間、自分でも信じられないくらい良い結果が続きました。その中で、自分自身の気持ちや考え方、環境などに大きな変化があったように思います。

 今回は大会の内容よりも、この1年間で自分が考えていたことや感じていたこと、そして今回のイベントを通して少し整理できた気持ちを、反省や言い訳もたくさん書いていきます。
 読んでいて合わないと思ったら、そっと閉じて忘れてください。




日本選手権結果

 とりあえず大会のレポート。

 今年の日本選手権はDay1がCC4回戦ドラフト3回戦、Day2でCC3回戦の計10回戦で行われます。
 TOP8に入るには8勝が必要だと思われます。

Day1

R1 《星々の知性、オシリオ / Oscilio, Constella Intelligence》 ✖️
 緊張の1回戦なんと目の前には昨日フリーで対戦していたオシリオ

 昨日の物理のオシリオはフェイクじゃないよね?と疑いつつサイドボードを済ませ、ゲームを始める。
 順当にライフレースして、次のターンでリーサルかな?というところで、光速移動からの足起動!ブリッジをプレイされて昨日がフラッシュバックする。
 祈りは届かず放電が落ちてしまい手札をキープできなくなって負け。


R2 《隻猾な凶賊、ケイヨ / Kayo, Underhanded Cheat》 〇
 サイコロに勝って後手選択に成功
 最初数ターンのこっちの手札がブン回りライフ差をつけることに成功し、そのまま押し切って勝ち


R3 《報復のドラカイ、シンドラ / Cindra, Dracai of Retribution》 ✖️
 サイコロ勝って後手選択で一安心。
 しかしこの余裕は長くは続かず…
 引いても引いても攻撃アクションも4点防御リアクションも手札に来ず、3点でブロックするだけのマシーンに…
 どんどんライフ差が開いてしまい負け。

 もう1度も負けられない


R4 《星々の知性、オシリオ / Oscilio, Constella Intelligence》 〇
 背水の陣のこのラウンドで当たったのは、関東でプレイしている人はみんな知ってる高校生プレイヤー。
 最後に対戦したのは、1月の日本選手権予選で権利が掛かったTOP8のゲーム。その時は彼に敗北してかなり悔しい思いをしました。

 リベンジマッチ!

 サイコロに負けたら相手が先手選択。お?これは?と思いアーケン型と判断してサイドボード。
 これが成功してコンボ決まる前にライフ詰め切ることに成功。


 ここから鬼門のドラフトラウンド
 TOP8を狙うならこのドラフトは3-0する必要がある。
 めちゃくちゃ緊張していたら、ドラフト中急にゾーンに入りました。自他共に認めるドラフト苦手プレイヤーなのですが、この日は違います。
 周りのプレイヤーが何のヒーローをやっていそう。それならこのカードは2周目でもピックできるのでは?というところがかなり正確に分かりました。

 選択したヒーローはジギー。そして完成したデッキも悪くない。
 卓の内訳はジギー3人、オシリオ4人、そしてアウローラが1人。
 1人のアウローラ誕生!!正直3勝はかなり難しそう。


R5 オシリオ 〇

R6 ジギー 〇

 とりあえず2勝することに成功! たくさん練習しておいてよかったー!
 しかし、卓1のアウローラに勝たなければ3勝はない。正直、この時点では諦めの気持ちが強くなってしまい友人に弱音を吐いていました。
 そしたら、ドラフト大好きの Urase さん に、「リミテッドは何が起きるかわからないから、諦めずにちゃんとやった方がいいよ」的な言葉をかけてもらいました。(やまだ補正あり)


R7 アウローラ ✖️
 しかし、卓1のアウローラには悔しくも負けてしまいます。
 あまり望ましいゲーム展開ではなかったのですが、予想以上に競ったゲームでした。カードを引く順番が少し違ったり、自分がもう少しうまくプレイしていたら勝てていたかもしれない内容で、諦めないって大事だなと改めて感じました。

 しかし、ここでTOP8の目は無くなってしまう…
 CCラウンドが終わった時にはたぶんこうなるだろうとは思っていたけど、Day1敗退という現実はやはり悔しい。
 おいしい晩御飯を食べて、宿に帰ってからはゆっくりお風呂につかってリフレッシュ。


Day2

R8 《金の砂のカッサイ / Kassai of the Golden Sand》 〇
一晩寝て気持ちを切り替え、TOP8のことは忘れてプレイしよう。
攻撃リアクションがいい感じにかみ合って、かなり良いゲーム展開で進み勝ち。


R9 《疾風疾駆、パフィン / Puffin, Hightail》 〇
 相手の手札が信じられないくらい嚙み合わなくて、危なげなく勝ち。


R10 《傲岸不遜、ヴィクター・ゴールドメイン / Victor Goldmane, High and Mighty》 〇
 最速で《グラフェンの鋏角 / Graphene Chelicera》を装備することに成功。
 ARでダメージを押し込んで、《死の接触 / Death Touch》が噛み合って勝ち。



昨年の10位から

 2025年の日本選手権

 昨年は、相棒であったヌゥが日本選手権の直前にLLへ卒業してしまい急遽使い始めた《傀儡・アラクニ / Arakni, Marionette》でチャレンジ。
 この選択が想像以上にハマり、日本選手権で10位と大きな大会で初めての入賞を果たしました。
 この時の日本選手権はDay1終了時が4-3、Day2で全勝するとTOP8という初めての立ち位置。そして2-0スタートするも、予選最終戦で負けてしまいTOP8を逃したのは本当に悔しかったが、それよりも喜びが優っていた。
 来年こそは! という思いが強かった。


続くCalling静岡

 この大会も一勝足らず9位
 元々ジャッジでの参加を希望していたこともあり、あまり自信もモチベーションもなかった。
 そのため、Day1突破のラインである5-2以上の成績を目標に挑む。そして5-2でDay1を突破して、Day2で5-0するとTOP8という状況
 まさかの4-0スタートするも、あと一戦というところで、またも負けてしまい9位というとても悔しいけど、Calling9位というとても嬉しい体験をしました。


そして迎えたワールドチャンピオンシップ2025

 ここでも一勝足らず、13位
 Day1を7-1というとても良い結果で抜け、Day2も好調に勝ち進み、いつのまにかあと一勝でTOP8というところにいたラウンド13。しかしここから2連敗してしまい、TOP8へはたどり着けず最終13位。目の前の一戦一戦に集中していたのに、TOP8という先を見てしまい崩れてしまいました。
 それでも、世界13位という出来すぎの結果に自分自身が一番驚いた記憶があります。


年が明けて2026年最初のCallingとなる、Calling秋葉原

今年こそは大型大会でのTOP8を目標にCallingにチャレンジ

実は、このあたりから

今までよりいい結果を残したい。残さなければ…

周りからの期待、、

いつ、負けるんだろう、、


という不安にさいなまれていました。

 今だから言えますが、Calling秋葉原の直前はこの不安に押しつぶされそうになり、大会の参加を見送ろうかと考えていました。
 結局は、直前に友人に慰めてもらい参加することになりました。

いざ参加してみたら、Day1を7-0という最高の結果で駆け抜け、初めてのTOP8が見えてくる。
 Day2は微妙なスタートになりましたが、初めてのTOP8になんとかたどり着くことに成功。
 そして実感がないまま決勝戦まで勝ち進み、またもUraseさんに破壊されて、2位という結果になりました。

 しかし、初めてのTOP8、初めてのLGF、そしてCalling準優勝という、限りなく最高に近い結果で2026年シーズンのFlesh and Bloodのスタートを切ることができました!


プロツアー横浜

 昨年初めて参加したTier4イベントである、プロツアーロンドンから1年。
 今回はせっかく権利を取ったから参加する、という記念受験ではなく、明確に勝ちたいという目標をもっての参加。
 ワールドの悔しさを胸にTOP8を目標にリベンジ!
 Day1で6-2、Day2で4-3の10-5と
 ここでも後少し足らず、32位入賞

 これで、昨年の日本選手権から参加した大型イベントでは、1年間連続の入賞。

 未だに自分でも信じられないほどの結果がついてきた1年間でした。
 大会で結果を残したり、公式に取り上げてもらったり、YouTubeを始めたり。これまでにはなかった経験は、自分に大きな自信を与えてくれました。

 そして、周囲から強いプレイヤーとして見てもらえたり、応援や期待の言葉をかけてもらえたりすることも増えました。それは本当にうれしく、新しいチャレンジへの原動力にもなっていました。

 でも、いつからか「結果が出なくなったら、今のように見てもらえなくなるのではないか」と考えるようになっていました。

 特にここ半年くらいは、何となく気づいていたこの気持ちに蓋をして、Talisharに向き合うことでごまかしていました。(Talisharが嫌なわけではないです)

 嬉しいことに、その積み重ねは新しい結果につながりました。。しかし、結果が出るたびに「次も結果を残さなければ」という気持ちも大きくなっていきました。

 結果が出るから、また期待してもらえる。そして、その期待に応えたいと思うから、もっと練習する。その繰り返しの中で、いつの間にか「勝ちたい」という気持ちよりも、「負けたくない、結果を落としたくない」という気持ちの方が大きくなっていたように思います。

 そんなサイクルのまま、4度目の日本選手権を迎えました。

 日本選手権はやはり特別な大会です。すべてのFlesh and Bloodプレイヤーが年に1回しか挑戦できない舞台。今年こそはTOP8、そして優勝を勝ち取りたい。「日本一」とか「日本○位」って、やっぱりかっこいいじゃないですか!!


 明らかな準備不足

 実は4月に転職をしてから忙しく、Flesh and Bloodをプレイする時間が大幅に減っていました。
 さらには久しぶりのデスクワークで首を痛めてしまい、日常生活にも支障がでている始末。最悪のコンディションでした。(椎間板ヘルニアと後日診察されました)

 今年は苦手なドラフトもある。CCは環境が大きく変わらなさそうと思っていたら、前週のアメリカのNationalで環境が変わってしまい経験値で誤魔化そうと考えていたCCも自信がなくなってしまう…

 結果として、ネガティブな気持ちになってしまい、またも参加を見送ろうかと思っていた。Xでそのことを吐露したら友人から、参加することに意味がある、とりあえず大阪に来て遊ぼうと声を掛けてもらい、少し気持ちが楽になりました。
 準備不足は自覚していたが、行かなかったら後悔する!遊びに行こう!と大阪に行くことを決意しました。


Day1で負けて

 今回の日本選手権でTOP8に残るためには、予選10回戦を8-2で終える必要がありました。しかしDay1で3敗してしまい、TOP8の可能性はなくなりました。
 日本選手権は成績による強制ドロップがないためDay2も最後までプレイできますが、全勝してもTOP8には届きません。

 正直、かなりショックでした。

 昨年の日本選手権が終わってから、この一年ずっと目標にしてきた大会でした。

 CallingやWorldsであと一歩届かなかったこともありました。でも、その時とは全く違いました。

 日本選手権で勝ちたかった…

 だから、Day1でTOP8の可能性がなくなったという現実を、すぐに受け入れることができませんでした。
 この1年間、不安を抱えながら挑んだ大会でも、結果的にはDay1を突破し、入賞を続けていました。正直、今回も何とかなるだろう、いいところまでは行くだろうと思っていた自分がいました。

 だからこそ、夜ご飯を食べている時も、宿に戻ってからも、負けたことばかり考えていました。

 なんで今回なんだ。
 なんで日本選手権だったんだ。


 頭の中では、そんな言葉ばかりが繰り返されていました。

 悔しいというより、絶望感の方が大きかったです。この一年積み上げてきたものが、一日で終わってしまったような気がしていました。

 お風呂に入り、一人でぼんやり考えているうちに、少しずつ気持ちが落ち着いてきました。

 そして、最近自分が何をストレスに感じていたのか、うすうす感じていたことをようやく言葉にすることができました。

 この一年、自分の中にはずっと一つの不安がありました。

 「いつ負けるんだろう。」
 「いつ勝てなくなるんだろう。」


 結果を残せば残すほど、その不安は少しずつ大きくなっていました。

 自分では、「もっと勝ちたい」と思っていたつもりでした。でも、本当は違ったことに気づきました。

 勝ちたい以上に、負けることが怖かった。

 前回より結果を落としたくない。
 応援してくれている人をがっかりさせたくない。
 「もう強くない」と思われたくない。


 そんな気持ちに、自分でも気付かないうちに支配されていました。
 だから、日本選手権でDay1敗退が決まった時に感じた絶望は、3敗したことだけが理由ではありませんでした。

 「自分がずっと恐れていたことが、ついに起きてしまった」からです。

 でも、その気持ちを認めたことで、不思議と少しずつ気持ちが落ち着いていきました。
 「自分はずっと、この不安を抱えながらプレイしていたんだ。」
 そう受け入れることができたことで、この数か月ずっと感じていた重苦しさが、少しだけ軽くなりました。

 翌日のDay2は、不思議なくらい肩の力が抜けていました。

 「結果を残さなければならない。」
 そんなことはもう考えていませんでした。
 ただ目の前の一戦に集中し、1試合ずつ真剣にプレイすることだけを考えていました。

 結果は3連勝。

 もちろん、Day2で勝てたから日本選手権が満足のいく大会になったわけではありません。

 でも久しぶりにプレッシャーではなく、目の前のゲームに集中してFlesh and Bloodをプレイすることができました。

 最終成績は7-3の19位。

 目標だったTOP8には届きませんでした。
 ですが、日本選手権で負けたからこそ、この一年ずっと目を背けていた自分の気持ちと向き合うことができました。

 もちろん、負けたことは今でもとても悔しいです。友人が勝っているのを見るのは嬉しい反面、同じくらい悔しかったです。

 でも、どれだけ悔やんでも、負けたことは変えられません。

 この負けがなければ、自分が何に苦しんでいたのかと向き合うことはできなかったと思います。

 だから今年の日本選手権は、自分にとって「負けて楽になった日本選手権」でした。

 来年、日本選手権へ挑戦する時は、結果への恐怖ではなく、純粋な「勝ちたい」という気持ちだけを持って会場へ行きたいです。



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Gaichi Yamada / FaB  最後まで読んでいただきありがとうございます。  内容に価値を感じていただけたらチップで応援いただけると励みになります。夜中のコーヒー代に使わせていただきます。  これからも、Flesh and Bloodの日本語での情報を少しでも増やしていけるよう取り組んでいきます。