タングステンといえば
フィラメントと答えてしまう昭和脳。
エジソンのエピソードを学研の「発明と発見のひみつ」とかで見て、あれ、白熱電球💡のフィラメントって日本の竹(を炭化したもの)じゃなかったっけって思いました。(全部うろ覚え)
その後エジソンの創ったゼネラル・エレクトリック(GE)社が実用化したのがタングステン・フィラメントだったのですね。フィラメントには高温に耐性があり溶融、蒸発せず、高温下で脆弱性の少ない素材が必要でした。
タングステンの主な特徴
1)超高融点: 融点が約 3422°C であり、金属元素の中で最高です。
2)高密度: 比重が 19.25 g/cm³ であり、金(ゴールド)にほぼ匹敵する重さを持っています。
3)高硬度: 炭素と結合した「炭化タングステン(超硬合金)」はダイヤモンドに次ぐ硬さを持ちます。
(出典:Google AIより)
この様な特徴から様々な物を製造するのに不可欠なレアメタル(希少金属)です。
ほんの一例ですが、
マグネトロン(電子レンジのマイクロウェーブを発生させる部分、真空管の一種)
切削工具(超硬合金やハイス鋼など)
釣り用シンカー(鉛製品の上位互換)
と身近なところからロケットの部品や航空部品、軍需産業に医療機器、半導体製造に使われたりと様々です。
特に六フッ化タングステンと呼ばれる高純度ガスが最新の半導体製造には欠かせず、日本のメーカーでは関東電化工業とセントラル硝子が製造していました。
ところが高純度タングステン生産の80%以上を占める中国が、日本向け原料を事実上輸出制限としたことにより、日本のサプライメーカー2社は2026年7月1日より永久生産中止としました。
この分野ではタングステンからモリブデンへの代替を急速に進めていますが、実績のある材料からの変更は一朝一夕にはいかないのが現状です。
