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日記 川村記念美術館

もうすぐ川村記念美術館が閉館するので自転車で見納めに行った。
長袖シャツでも暑いくらいの陽気だ。
いつのまにか田んぼや林が緑に色づき、鳥も鳴いている。

コンビニでお茶、おにぎりと、タピオカの入ったマンゴーとパイナップルのゼリーを買う。
昼前に到着すると人がたくさんいた。広場の芝生に座り昼食を食べた。子供たちが走り回っている。眠くなる。
美術館に入る。ずっとあると思っていた作品たちにお別れをする。
ピカソの、白黒の、女性の横顔。シャガールの大きくて色とりどりの、人々の歓喜を描いた作品。レンブラントに描かれたおじさんともお別れだ。
『シュプレマティズム』と題されたシンプルな抽象画。カーブを描いて消え去っていくような三角形。子供の頃見てこれは何だろうと思ったのを覚えている。リキテンスタインが描いた室内の絵は、とても巨大で目がちかちかする。五つの、奇妙な形の小さな彫刻は可愛らしくも謎めいている。ドーナツの上に二匹のいもむしの乗ったような作品には、『臍の上の二つの思想』と題されている…。
ロスコ・ルームは大人気で、いつものように好きなだけぼんやりとするわけにはいかなかった。
サイ・トゥオンブリーの風の跡のような絵画と彫刻が飾られていた、木々を通して光の差す部屋には、今日は何も飾られていない。
フランク・ステラの巨大な作品たち、ただの黒い長方形だったのがだんだんカラフルな幾何学模様になり、最後にはでかいガラクタのようなガチャガチャした作品になっていく。部屋のベンチに座り、人々が作品を見ているのを、ぼんやりと眺める。
ポロックの叫ぶような抽象画、インク会社の蒐集品にふさわしい、広いキャンバスの上を塗料が伸びやかに彩る作品の数々。そして最後の部屋に着く。芸術家たちはどこまでも表現の自由を追求していく。まるで別の星の美術館に迷い込んだような感覚に陥った。
最後にピカソの、白黒の女性の横顔の絵をもう一度見に行った。苦しい時に見に行った絵だ。なかなか離れることができなかった。ずっと見ているうちに、なんだか暗い気分になってしまった。
美術館を出ると人々が楽しそうに写真を撮ったりしていた。もう一度広場に行こうかと思っていたが、そんな気分になれず、帰った。

カタクリ

田んぼを通って帰った。

すっかり春
気になる
猫がいた
また猫

おわり

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