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444.栗の木に誘われて・・・

「わあ!栗だ!栗!」

小学生の頃、
私は、田舎の新興住宅地で、
暮らしていました。
私の実家がある地域では、
そのような場所を
「団地」といっています。

山の地形を生かした団地なので、
入り口から、なだらかな傾斜が続き、
一段ずつ高度をあげていくように、
新しい一戸建ての家々が、
整然と並んで建てられていました。

団地の一番上に
上がっていったところには、
ちょっとした高台になっていて、
そこには、
住民が使えるグランドが設備されていました。

グランドの周辺は、
切り拓かれた山があり、
その後方にも、
残された山々が続いています。

小学6年生の頃、
私と友達は、
そのグランドの周辺にある
半分、切りひらかれた山にのぼり、
小さな秘密基地を作って遊んでいました。
週に何度もそこに通っていたら、
山の入り口を見つけたのです。

それからというもの、
その山の入り口から、
山道をつたって、
山に入って探検をしていました。

慣れないうちは、怖かったこともあり、
5分ほどのところまで行って、
帰ってくる探検を繰り返して、
そのうちに慣れてきて、
山の奥深くまで行ってみたくなりました。

ある秋の日。
いつものように友人と
山に入って、
山道をずっと奥まで進んで行きました。

途中まで、上り坂、
ある地点から下り坂になり、
ようやく山の出口に到着!

その山の出口のところには、
栗の木があり、
栗が、たくさん落ちていました。

そこから、少し歩くと
集落のようですが、
栗の木の周りには民家もないので、
どうやら山のものみたいです。

「わあ!
 たくさん栗があるよ!」

友人と大はしゃぎ。

偶然見つけたので、
その時は、数個拾って、
家に帰りました。

たくさん落ちていた栗。
どうも気になってしまい、

「絶対、拾いに行きたい!」

と、その週のお休みの日、
袋を持って、
改めて、友達とそこに向かいました。

栗を拾い集めたあと、
集落の方向に歩いてみると、
小学校の同級生の友達が住んでいる集落
だとわかりました。

友達と、興奮して、

「わあ、こんなところに
 繋がっていたんだね!」

いつもその集落の友達の家に行く時は、
整備された車道から
バスや親の運転する車で行っていたので、
かなり遠回り。

まさか、
自分の住んでいる
住宅街のグランドの裏山から、
そこの集落につながっているなんて、
友達も私も、
親たちでさえも知りませんでした。

誰も見つけたことのない
宝物を見つけ出したような
誇らしい気持ちになったのを覚えています。

たくさん拾った栗は、
母と一緒に、頑張ってむいて、
美味しい栗ご飯になりました。

栗を剥くたびに、
思い出す秋の思い出の1ページです。




あとがき


かぜの帽子さんの
今月のお題
「忘れないあの秋の日々」
で、書かせていただきました。

こちらのお題を読んで、
すぐに、このエピソードを
思い出しました😌

私の住んでいたところは、
山を開拓して造られた住宅地だったので、
周りが山に囲まれてました。

今の時代だと、
田舎事情がちょっとわからないのですが、
子供だけで、山に入るなんて危険で
親から禁止されそうですよね。

私の時代は、
いい意味で、ほっとらかし。
自由に山に出入りしていました。

しかも、
歩いたことのない山道を
子供だけで、
探検して、
そこの集落にたどり着くなんて、、、。

私は、
スピリチュアルな人ではないのですが、
大人になって思い出す度に、
山に精霊か神様がいらっしゃったのか、
子供達が、何事もなくたどり着けるように
導かれるように、
そこにたどり着いたような感じもしています。

あの頃は、
まだクマの出現も、
私の住んでいた地域にはなかったので、
大人も特に気にせずだったのでしょうね。

今なら、
山の所有者は?など
いろいろと
気になっちゃいますが💦

子供の頃に、
大人に干渉されずに
冒険ができていた経験は、
とても貴重な宝物です😌



ありがとうございます!

この度の見出し画像は、
えみこさんのイラストを
使わせていただきました✨
栗を見つけた動物たちの様子が、
今回の思い出にぴったりでした✨
とても可愛いイラスト、
ありがとうございます💓


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