その「見守り」、関心を止めてはいませんか?
ご縁があって児童福祉のお仕事に関わらせていただいています。こどもたちが心身健やかに育つ環境(そこには場所だけでなく人間関係も含んでいます)をどう作っていけるのか、考え続けています。
その中で、大切にしたい考え方に出会いました。
先日、地域の子ども家庭支援と社会的養護、ひいては障害児支援等も含むこども子育て支援全体の包括化をテーマにしたシンポジウムで心に突き刺さる言葉を聞きました。
よく聞く言葉で「見守り」という言葉があるけれども、それが嫌いです。「見守りと言いながら、ただ重篤化を待っているだけじゃないか」
この言葉に、私はハッとしました。
私たちは、関わることで自分が傷つくのを恐れたり、どうしていいか分からず立ち止まったりしたとき、つい「見守る」という言葉で自分を納得させてはいないでしょうか。
かつて、いじめの現場を見て見ぬふりをしたときの心理に近いのかもしれません。「見守る」という言葉は、相手を信じるという温かい意味を持つ一方で、時に「関わりを避ける」ための隠れみのにもなってしまいます。
もちろん、何でも即座に介入すればいいわけではありません。あえて立ち止まり、変化を待ち、時間を味方につけることも自分が何をするかを決めるための重要なプロセスです。
相手の助けになる「見守り」とは、放っておくことではないと感じます。
それは、「関心を向け続け、必要なときにいつでも手を差し伸べられる準備をしておくこと」ではないでしょうか。
子どもに対しても、パートナーに対しても、そして自分自身に対しても。
「煩わしさ」から逃げるための見守りではなく、相手の存在を重んじ、必要な働きかけを忘れない。そんな温かくも力強い眼差しを、大切にしていきたいと感じています。
団子坂こころのカウンセリングルーム-KIKU- カウンセラー 臨床心理士 船間千鶴
文京区千駄木にある心理相談室です。
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