過去の自分を否定しなくていいと、ニーチェが教えてくれた—『ニーチェの言葉』を読んで
19世紀後半を生きたドイツの哲学者・ニーチェの言葉を、
現代に生きる私たちのために、やさしく噛み砕いてくれる一冊だった。
人間は常に脱皮していく。
常に新しくなっていく。
いつも新しい生に向かっている。
だから、かつては必要だったものが、
今は必要でなくなったにすぎないのだ。
過去の未熟な自分の行動を、何度も後悔してきた。
けれど、この言葉を読んで思った。
あのときの自分は、あのときの自分なりに、必死で考え、選び、生きていたのだと。
過去の自分と、今の自分は同一ではない。
成長したからこそ、過去が未熟に見える。
今のこの人生を、
もう一度そっくりそのまま
くり返してもかまわないという
生き方をしてみよ。
この一回きりの人生を、本気で生きる。
自然は清々しいばかりではなく、
わたしたちに
何の意見も文句も言わないのだから。
自然は、評価しない。
否定もしない。
ただ、そこに在り続ける。
だからこそ、
疲れた心を癒やし、
絡まった思考を、静かにほどいてくれるのだと思う。
便利さの中に定住した現代だからこそ、
意識して自然に触れることは、
生き方を整える行為なのかもしれない。
