【RIZIN54】秋元強真がクレベル・コイケを撃破!?仕事でリアルタイムを逃した男が、TLの熱狂と「骨折疑惑」に揺れた夜
格闘技ファンにとって、これほど残酷な言葉があるだろうか。
「本日、残業確定。」
世間が世紀の一戦に揺れているその時、私はデスクでパソコンの画面と格闘していた。そう、新時代の超新星・秋元強真と、フェザー級の絶対王者として君臨してきた鬼神クレベル・コイケの超ド級の一戦を、私はリアルタイムで観ることができなかったのだ。
スマホの通知を切り、ネタバレを避けようと必死に仕事を終わらせたものの、世間の熱狂はそれを許してくれない。仕事を終え、恐る恐る開いたSNSのタイムライン。そこに躍り出ていたのは、想像を遥かに超える衝撃のニュースだった。
「秋元強真、クレベル・コイケに完勝」
画面を二度見した。あの「引き込まれたら終わり」と言われるクレベルのサブミッション地獄を凌ぎ切り、弱冠のファイターが勝ち名乗りを上げたというのだ。タイムラインはまさに狂喜乱舞。「世代交代」「新時代の扉が開いた」といった言葉がこれでもかと溢れていた。
現地やPPVでその瞬間を目撃できた人たちが、心底羨ましい。
タイムラインに流れてくるファンの熱量あふれるポストを追うだけで、鳥肌が止まらない。クレベルの超絶的な寝技の圧力を冷徹なまでにシャットアウトし、スタンドの攻防で主導権を握り続けたという。あの絶対的な存在感を誇るクレベルを相手に、どれだけの精神力と準備で挑んだのだろうか。
さらに、ファンの間で瞬く間に広がり、波紋を呼んでいるのが「骨折疑惑」だ。
試合中の激しい攻防のなかで、手を負傷していたのではないかという見方が出ている。もし本当に骨折しながら戦っていたのだとしたら、相手はあのクレベル・コイケである。一瞬の隙や弱気が命取りになる極限状態の中、痛みを微塵も感じさせずに自分のパフォーマンスを貫き通したことになる。
もしそれが事実なら、彼の強さは技術やポテンシャルだけでなく、メンタルまでもが完全に怪物級だったということだ。激闘の代償として噂されるそのダメージすらも、彼のスター性をより一層際立たせている。
リアルタイムで歓声をあげる瞬間は逃してしまった。だが、結果を知った今だからこそ、これから観るアーカイブ映像には違った味わいがあるはずだ。
「いったいどうやってクレベルを完封したのか」
「どの場面で手を痛めた(骨折した)可能性があるのか」
今夜は冷えたビールを片手に、歴史が変わったその瞬間を1コマずつじっくりと噛み締めたい。遅ればせながら、新時代の王者の誕生をこの目に焼き付けるとしよう。

