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人生の価値は「高さ」ではなく、「深さ」で決まる。


前回は、「人生は、選択という名の等価交換でできている」というお話を書きました。

何かを得るためには、何かを手放さなければならない。

今回は、その続きのようなお話です。

では、その「選択」をするとき、私たちは何を基準にすればいいのでしょうか。

「あの人に嫌われていないだろうか。」

「みんなの期待に応えられているだろうか。」

私たちは日々、無意識のうちに「他人の目」というフィルターを通して、自分の行動を選んでしまいがちです。

波風を立てず、誰からも嫌われないように生きることは、一見すると賢く、安全な生き方のように思えます。

私自身も、以前はそうでした。

頼まれごとを断れず、本当は気が進まないことでも引き受けてしまう。

自分の意見よりも、「相手はどう思うだろう」を優先してしまう。

嫌われないことばかりを考えていた頃は、誰かに合わせることが優しさだと思っていました。

でも、振り返ると、一番後回しにしていたのは自分の気持ちだったのです。



昔は「我慢」が美徳だった


少なくとも私が子どもの頃は、

「我慢しなさい。」

「みんなと仲良くしなさい。」

「嫌われている人とも仲良くしなさい。」

そんな言葉を聞きながら育ってきた人も多いのではないでしょうか。

もちろん、それは集団の中で協調性を育てるための大切な教えだったのだと思います。

しかし、時代とともに、人との関わり方に対する考え方も少しずつ変わってきました。

心をすり減らしてまで我慢を続けることや、すべての人と無理に仲良くすることだけが正解ではありません。

苦手な人や、自分を傷つけ続ける人とは、適切な距離を取って自分の心を守ることも、大切な選択です。

それは相手を嫌うことでも、冷たい人になることでもありません。

自分の人生の選択権を、自分の手に取り戻すということです。

だからこそ今、私たちは一度立ち止まって考えてみる必要があるのかもしれません。

「私は誰のために、この選択をしているのだろう。」



嫌われるのは辛い。それが本音。


もちろん、現実はそんなに簡単ではありません。

誰かに嫌われるのは悲しいことですし、学校や職場で生きていく以上、周りからの評価をまったく気にしないことはできません。

評価されることで得られるチャンスもありますし、認められる喜びもあります。

「他人の評価」も「嫌われない安心感」も、社会の中で生きていくための大切な防具です。

それを求めることは、決して弱さではありません。



「嫌われない安心感」の限界


ただ、防具だけに頼って生きていると、心は少しずつ疲れていきます。

なぜなら、自分の幸せが「他人の機嫌」や「他人の評価」という、自分ではコントロールできないものに左右されてしまうからです。

・相手の態度が少し変わるだけで、不安になる。

・自分では何も悪いことをしたつもりがなくても、相手の受け取り方ひとつで嫌われてしまうこともある。

・期待に応えられなかっただけで、「自分が悪かった」と責めてしまう。


そんな毎日は、まるで薄氷の上を歩いているようです。


最後に私を支える「納得感」という背骨


だからこそ、最後の最後、一番深いところでは「私は私の道を選んだ」という納得感を持っていたいのです。

たとえ遠回りになったとしても。

たとえ失敗したとしても。

「自分で決めた。」

その事実だけは、誰にも奪えません。

失敗を他人のせいにはできません。

でも、その代わりに「自分の人生を生きている」という確かな手応えが残ります。

その納得感こそが、人生の荒波の中でも折れない背骨になるのだと思います。



人生の価値は「高さ」ではなく「深さ」


私たちは、どうしても分かりやすい「高さ」を追い求めがちです。

・SNSのフォロワー数
・「いいね」の数(noteではスキ)
・年収や役職
・「すごいね」と言われる回数

どれも努力の結果であり、価値のあるものです。

高さを目指すことは悪いことではありません。

でも、高さだけを追い求めると、上には上がいます。

フォロワー数も、年収も、役職も、評価も。


「あの人のほうが幸せそう。」

「自分より充実した人生を送っている。」

そんな比較を始めれば、終わりはありません。

だからこそ、本当に大切なのは「高さ」ではなく、「深さ」なのだと思います。

その深さとは、自分がどれだけ納得して生きられたかということです。

「私はこの選択に納得できるだろうか。」

「私はこの生き方を好きだと言えるだろうか。」

その深さこそが、人生の豊かさなのではないでしょうか。


人生の豊かさは、他人からどれだけ評価されたかではなく、自分がどれだけ納得して生きられたかで決まるのだと思います。



おわりに

他人の正解ではなく、自分の選択を

他人の評価を完全に無視する必要はありません。

上手に付き合いながら、時には励みにしてもいい。

だけど、人生のハンドルだけは、自分の手から離さないでください。

もし今、何かの選択に迷っているなら、自分に問いかけてみてください。

「この選択は、私の納得につながっているだろうか。」


「私は私の人生を、自分で選んで生きた。」

そう胸を張って言える納得こそが、人生という長い旅を支える、あなただけの背骨になるのだと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊


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