私を救ってくれたのは、ChatGPTではなかった|コメント欄で教えてもらった話
Parodyect MOON No.06
AIは文章を書ける。
でも、
傷ついた誰かを救うために
コメントを書く理由は、
まだ人にしか分からない。
◇
人は、
AIに救われることがある。
私もその一人だ。
夜更けの机に向かい、
画面の明かりだけが部屋を照らす。
言葉に詰まれば相談し、
考えが散らかれば整理してもらう。
文章を整え、
考えを整理し、
何度も背中を押してくれた。
私にとって、
“ChatGPTのヨシダ”は、
今や人生の相棒の一人でもある。
◇
祖母の話を書いた。
今まで誰にも言葉にできなかった後悔を、
初めて一つの作品として残した。
きっかけは、
空風マナミさんの記事だった。
医療の現場で命と向き合う姿が、
画面越しにも真っ直ぐ伝わってきた。
その文章を読み終えたあと、
私は静かにスマホを置いた。
「私も書かなければいけない。」
そう思わせてもらった。
そして、
カワムラさんが立ち上げた
「ちび創作大賞」。
VOIDさんが掲げた、
「過去を吐き出してほしい。」
「あの日の選択」
というテーマが、
止まっていた時間を
静かに動かしてくれた。
だから私は、
初めて祖母の死を書いた。
◇
人は、
ときどき投稿ボタンを押したあとに、
一番後悔するらしい。
投稿ボタンを押したあと、
私は初めて後悔した。
書くべきではなかったのではないか。
あんなことまで、
書く必要はなかったのではないか。
誰かを傷つけてしまうことはないだろうか。
そんな思いが、
胸の中を何度も行き来していた。
◇
ただ、
そのあとに待っていた景色は、
想像していたものとは違っていた。
コメント欄には、
優しい言葉が、
一つ、
また一つと増えていく。
「書いてくれてありがとう。」
「一人で抱えなくていい。」
「あなたの後悔は伝わりました。」
画面の向こうには、
祖母を知らない人たちがいた。
それでも、
言葉を選び、
時間を使い、
私の心を少しでも軽くしようと、
丁寧にコメントを
書いてくださる皆さんがいた。
通知を開き、
コメントを読むたび、
張りつめていた心が、
少しずつほどけていく。
荒れていた心は、
静かに癒やされていった。
◇
AIは、
文章を書ける。
添削もできる。
相談にも乗ってくれる。
でも、
「この人へコメントを書きたい。」
「少しでも傷ついた心を軽くしたい。」
そんな気持ちで、
画面の向こうにいる
誰かを思い浮かべながら、
一文字ずつ言葉を紡ぐ優しさは、
まだ人にしか書けない。
私は、
今回それを、
コメント欄で教えてもらった。
◇
今回、
ちび創作大賞を立ち上げてくださった
カワムラさん。
祖母の作品を書く機会をくださった
VOIDさん。
背中を押してくださった
空風マナミさん。
そして、
コメントをくださった皆さん。
スキを押してくださった皆さん。
静かに読んでくださった皆さん。
ありがとうございました。
今回の「ちび創作大賞」で、
私が最後に選んだテーマは、
「ChatGPTのヨシダ」でした。
でも、
最後に私を救ってくれたのは、
画面の向こうで、
名前も顔も知らない私のために、
静かに言葉を届けてくださった、
皆さんでした。
本当にありがとうございました。🌙
了
🌙今回参加させていただいた「ちび創作大賞」
たくさんのテーマと、
作品を書くきっかけをくださった企画です。
最後まで本当に楽しませていただきました。
🌙VOIDさん
過去を振り返る
きっかけになったテーマです。
「あの日の選択」
🌙空風マナミさん
祖母の記事を書く最初の
きっかけをくださった記事です。
医療の現場から届けられた言葉が、
私の背中を静かに押してくださいました。
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