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人の服に虫やゴミが付いてたら教えてあげるか

今朝、前を歩くワイシャツ姿の男性の背に、大きめのカメムシが留まっているのを見かけた。
駅に着くまでに落ちるといいねと思いながら通り過ぎた。

例えばこれが外ではなく電車内やお店、建物内などで、人の服に虫や大きいゴミが付いていたら教える人はどのぐらいいるのだろう。

キレイ目な服に、目立つゴミなどを見かけたら私は声をかけて取ってあげることもある。

優しさではなく自分ならそうして欲しいからだ。

私が20代の頃、夜の混んだ電車に乗っていたら、少し離れた席に座るスーツ姿の男性の頭に枯葉が載っているのが見えた。

目の前にもたくさん人が居たのに誰も教えてあげず、
皆んな冷たいな
と思ったからか、その光景を今も時々思い出してしまう。

あの人は帰宅して鏡に写る自分を見て、

「いつからついてたんだろう・・誰も教えてくれなかった」

と絶望するのでは、と思ったのだ。

今思えば、混んでいる車内で教えてもらったところで却って恥ずかしくて嫌だったかもしれない。

その枯葉をポケットに入れて持ち帰るのか床に落とすのか気になるし、手で払ったことに依ってパラパラと散らかしてしまい気まずい空気になってしまうかもしれない。


これと似ているもので、

目の前にファスナー全開の人が現れる

という事態に遭遇したことあがある。

7年前、子供の中学のPTA役員だった私は、運動会の来場受付をしていた。

来場者は自分の子どものクラスの名簿にチェックを入れる。
私の目の前のテーブルで名簿に名前を探すパパのズボンのファスナーが、座っている自分の目の前で全開だった。
うわっと目をそむけたが・・

これは追って教えるべきか?
でも、この人は自分の子供の欄にチェックを入れたわけだから、身分を明かした上で誰かの保護者に指摘されたと思い、立ち直れなくなるかもしれない。(実際には忙しいので、この人が誰の親かなんていちいち見てないけど)

それに「テメェどこ見て受付してんだよ」なんて逆ギレされても怖い。

結局そのままにした。

あのパパはその後気がつき悲しい思いをしただろうか。


でも実際には、頭に枯れ葉の人の絶望ファスナーパパの悲しみも、すべて私の妄想なので、

枯れ葉の人は自然に葉は落ちて気づかないままだったかもしれないし、気づいても「ああ葉っぱ」ぐらいで無感情だったかもしれない。

ファスナーパパは、トイレで
「おっ、また開けっぱだったか!やっちまったな!どおりで涼しいと思った!」
と明るく笑ったかもしれない。

ファスナーといえば、背負ってるリュックのファスナーが全開な人もたまに見かける。それはさすがに教えてあげる。

高3の娘は登校中、見知らぬおばちゃんから「後ろ空いてるわよ〜」
とリュックのファスナーを閉めてもらったことがあるそうだ。

娘は「優しいおばちゃんが気が付いてくれてよかった」と喜んでいた。

中学時の下校中にも娘はファスナー全開で歩いていて、後ろから来たクラスメイトに教えてもらったことがある。
教えてくれた子は

「もしかして犬の可愛いペンケースを周りに見せたくてわざと開けてるのかなぁとも思ったんだけど・・」

と遠慮がちに教えてくれたそうな。

つまりは教えない側も、冷たいとか無関心とかではなく、色々な気遣いから敢えて教えないことを選んでいることもあるんだな、と気がついたこの頃である。

でも私はやっぱり服にゴミついてたり、頭に枯葉あったら教えて欲しい。

あ、あと「靴紐ほどけてるよ」は何度か教えていただいたことがあり、私は割と靴紐がほどけがちなようなので気をつけよう。

話がまとまらなくなったしそろそろ中島歩の時間です。
読んでくれてありがとうございます!

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