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「育て方が悪い」なんて、二度と言わせない。元教員で凸凹男児の父がたどり着いたマインド

「あの子、また騒いでるわよ」
「親の顔が見てみたいわね」(本当に言う人いるんですよね…)
「しつけがなってないんじゃない?」

スーパーで、電車で、あるいは親戚の集まりで。
そんな視線や言葉の刃に、心をえぐられたことはありませんか?

そして、夜な夜な一人で自分を責めてしまうのです。

「私の育て方が悪かったのかな…」
「妊娠中のあれがいけなかったのかな…」
「もっと厳しく叱るべきなのかな…」


正直に、告白します。

今はこうして偉そうに発信している私ですが、
教員時代は、心のどこかで「親の甘やかしじゃないか?」と
思っていたことがありました。

でも、実際に自分が「当事者の親」になったとき、
その傲慢さは粉々に打ち砕かれました。

スーパーで寝転がって癇癪を起こす我が子。
突き刺さる周囲の冷たい視線。
「すみません、すみません」と頭を下げながら、
逃げるように店を出た時の、あの惨めさ。

教員免許を持っていても、自分の子ひとり静かにさせられないのか

そんな無力感に、何度も押しつぶされそうになりました。

だからこそ、今、これを読んでいるあなたに、はっきり言わせてください。

その罪悪感、今すぐ手放してください。
あなたが自分を責める必要は、これっぽっちもありません。

これは「慰め」でも「きれいごと」でもありません。
脳科学と歴史が証明している「事実」です。

まずは、あなたとあなたのお子さんを守るために、
私が学んだ「科学」についてを共有します。



 歴史が証明する「お母さんのせいじゃない」

実は、医学の世界でも、かつては「親の育て方」が原因だと信じられていた
暗黒の時代がありました。

冷蔵庫マザー説」という言葉をご存じでしょうか。

1950年代頃、
自閉症になるのは、母親が冷蔵庫のように冷たいからだ」という、
今では考えられない残酷な説が信じられていたのです。

多くの母親が、不当に責められ、涙を流してきました。

しかし、その後の研究で、この説は「完全に間違い」だと証明されました。

現在の医学(WHOや米国精神医学会など)では、
はっきりとこう定義されています。

「原因は、先天的な脳と神経系の機能特性である。
 育児の方法や本人の努力不足のせいではない」

もし、誰かに「愛情不足だ」なんて言われたら、
心の中でこう思ってください。

\「あなたの知識は50年前で止まっていますよ」/と。

うまくいかないのは、あなたの愛情が足りないからではありません。
ただ単に、脳の機能タイプが「多数派」と少し違っているだけなのです。


「障害」ではなく「冒険者」の脳

では、その「違い」とは何なのでしょうか。
私がとても救われた、ある「進化の視点」を紹介します。

ADHD(注意欠如・多動症)は、
人類が「狩猟採集民」だったころは、必須であったという説です。

太古の昔、獲物を追って森を駆け巡っていた時代。

「じっとしていられない(多動)」は、
獲物を探すための行動力でした。

「気が散りやすい(不注意)」は、
茂みに隠れたライオンにいち早く気づくための警戒能力でした。

つまり、彼らの脳は「教室でじっと座っている」ためには作られていません。

過酷な自然の中で生き残るため」に設計された、
ハイスペックな脳なのです。

つまり、人類が生き延びるうえで、
グループの中で何人かに1人この力がないといけなかった、というのです。

ASD(自閉スペクトラム症)も同じです。

彼らの「こだわり」や「感覚の鋭さ」は、
誰にも見つけられない小さな木の実や水源を見つけるための、
「職人の能力」でした。

彼らは「劣っている」のではありません。

現代社会という「農耕型の社会(じっとして空気を読む社会)」と、
彼らの「脳の機能」が、たまたまミスマッチを起こしているだけなのです。

この研究に関しては、どこかで別の記事にしたいと思っています。


本当に怖いのは「二次障害」

私が元教員として、そして親として、事業所での支援の中で
一番恐れていること。
それは、その特性そのものではなく、「二次障害」です。

もし、
「どうして座っていられないの!」
「みんなと同じようにしなさい!」
と叱り続けたらどうなるでしょうか。

子どもは「自分はダメな人間だ」と思い込み、
自尊心(自己肯定感)がボロボロになります。

その結果、うつ病や不登校、あるいは反社会的な行動といった
二次障害」が引き起こされてしまいます。

これこそが、私たちが全力で防がなければならない敵です。

早期発見・早期療育の本当の目的は、
「普通の子に近づけること」ではありません。

「僕は僕のままでいいんだ」

そう思える自己肯定感を守り抜くことにあるのです。


知識だけじゃ、目の前の癇癪は止まらない

ここまで、偉そうに科学や医学の話をしてきました。

でも、あなたの心の奥底にある「叫び」も、
私には痛いほど聞こえます。

「わかったよ、わかってるよ」
「科学も医学も、そんなことより……」

「目の前の癇癪ボーイをどうするの?」
「どうしたらいいの?」

「知識をインプットするのは誰でもできる」
「でも目の前の息子は泣き止まない」
「それが苦しい」
「困っているのはそこだよ、助けてよ」

……そうですよね。

教科書通りの知識なんて、現場では役に立たない瞬間がたくさんあります。

私は幸運にも、教員として、福祉経営者として、
たくさんの支援の現場に関わらせていただきました。

でも、その「プロとしてのノウハウ」が、
我が子に通用することもあれば、
はたまた一切通じないこともありました。

知識を持っていればいるほど、
「なんでセオリー通りにいかないんだ!」と頭を抱えた夜もあります。

私がこのnoteで書きたいのは、教科書の写し書きではありません。

そんな、泥臭くて、汗と涙のしみ込んだ「リアル」です。

成功したことも、失敗して撃沈したことも。
全部ひっくるめて、私が現場で掴み取った「生きた対策」を、
これからどんどん書いていきます。


最後に:あなたはもう、十分頑張っている

もし、誰かに「しつけが悪い」と言われたら、
心の中でこう言い返してください。

「いいえ、この子は現代に降り立った冒険者なんです」と。
(実際に口に出すと変な人だと思われるので、心の中だけでOKです笑)

あなたは何も悪くありません。
むしろ、こんなに操縦が難しい「高性能マシン(お子さん)」の副操縦席で
パイロットとして、毎日必死に向き合っている。

それだけで、あなたは十分に素晴らしい親御さんです。

だから今日からは、自分を責めるエネルギーを、別のことに使いましょう。

「この子の『冒険者の脳』には、どんな環境が合うのかな?」

そうやって「攻略法」を考えるエネルギーに変えていきましょう。

そのための具体的な「環境調整」や
「声かけの技術」は、これからの記事でどんどん紹介していきます。

一緒に、子どもたちの未来を守っていきましょう。


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