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映画「選挙と鬱」観覧記


映画「選挙と鬱」クラファン特典

映画「選挙と鬱」のクラファン支援してたんです。
先日特典のサイン入りパンフやグッズが届きました。

田舎の映画館での公開はないので、旅行に行ったときにでも観にいってみようかな〜なんて当初は思ってたのですが、公開日と劇場を調べてみたところ、関西で監督や出演者の舞台挨拶があるとのこと。
折角映画見るなら舞台挨拶も見といた方が得だよね、ってことで、ちょうど仕事が休みだったので日帰りで大阪に行ってきました。

開演は午後からだったので、ひとまず昼食。
会場が十三だったので近くのお店へ。

十三アマゾネスブッチャー

名店、アマゾネスブッチャー。
大阪といえばタコ焼き串カツのイメージですが、大阪はスパイスカレーの聖地でもあります。
万人受けよりも個性を重んじるという、日本でも独特の風土の中でスパイスカレーの文化は育まれました。
尖っててなんぼ、ハミ出しててなんぼ。そんな個性的で刺激的なカレーの名店が犇めき合うのが大阪です。
そんな中でもひときわ異彩を放つのがこのアマブー。

店内には店主の趣味と思われるV系バンドのポスターが並びます。
黒夢、ROUAGE、PENICILLIN、Dir en greyなど…
「令和の御時世にV系?ダサ!」とか言う人は帰ってアニソンかK-POPモドキでも聴いていればよいです。

3人時代の黒夢。そういえば最近VINYLも活動再開してた。

私は2回目の訪問になります。
この日のカレーは「ゴルゴンゾーラ豚納豆」と「麻辣豚すい臓柑橘マサラ」。

この日のメニュー

まったく想像がつかない…
とりあえず2種盛りをオーダー。

アマブーのカレー。見た目も美しい。

スパイスカレーは単に美味しければいいという訳ではないです。
一皿に店主の哲学、世界観、美意識が表現されているのです。
店主の半生がその一皿に凝縮されていると言っても過言ではありません。
平凡な日常にない非現実の体験こそがスパイスカレーなのです。
知らんけど。

十三の火事の爪痕


最高のランチで旅の目的の9割を達成した後は会場に向かいます。

道中で参院選候補者の街頭演説に遭遇。

大西つねき氏の街宣の様子。なんか色々言ってました。

話題の候補者の演説を近所で聞けるのは都会の面白いところ。
うちの田舎では演説わざわざ聞きに行こうと思うような候補者がおらん。
折角なのでチラシも貰ってきました。

無所属連合の大西つねき候補

うーん。なんか胡散臭い。
たしかこの人、昔れいわ新選組にいたんですよね。
人に歴史あり。



そうこうしているうちに会場に着きました。

第七藝術劇場

大阪は十三の第七藝術劇場です。

祝・開館23周年🎊

たまたまこの日は開館23周年だったようです。

会場内の様子

この「選挙と鬱」という映画についてざっくり説明すると、2022年の参議院選挙にれいわ新選組から全国比例で出馬した水道橋博士の選挙活動、当選後辞任に至った経緯やその後に密着取材したドキュメンタリー映画となっています。

私の話をしますと、2022年当時れいわ新選組に全く興味がありませんでした。
当時の私のれいわ新選組に対する認識は、極左政党、元気な共産党、といった程度のものでした。
あるいはパフォーマンス先行型ポピュリズム政党。
「消費税廃止」とか有権者にウケそうな出来もしない公約を掲げて票を集めようとする詐欺政党。
まともな政策もなく、国会でのパフォーマンスで注目を集めようとするプロレス政党。
「反原発」とか「反安倍」とか「弱者に寄り添う」とかで左翼や共産主義者から持ち上げられる極左政党。
そんな感じの認識でした。

当然投票の選択肢にはならなかったので、演説で主張を聞いてみようとか深く知ってみようなどという気も起きず、まったく興味の対象ではありませんでした。

たしか当時の選挙では選挙区は自民党の候補、比例は国民民主に投票したと思います。

水道橋博士がれいわ新選組から出馬したことは何となく知ってはいましたが、博士についても「そういえば左っぽいこと言ってたな」「所詮タレント候補、パフォーマンス政党のれいわにお似合いだ」的な先入観で、博士が選挙で何を主張していたかなど全く知りませんでした。

当時の博士は、とある政治家との裁判を抱えており、山本太郎氏に「反スラップ訴訟法」を嘆願しにいったところ、博士自身が出馬する成り行きになったとか。
結果的にこの反スラップ法案は立ち消えになってしまったようで、現在のれいわ新選組の政策にも含まれてないようです。
この選挙から3年経った現在になって、政治権力者によるスラップ訴訟が再び話題になっていることを考えれば、このときスラップ訴訟についてもっと世間の注目が集まってれば良かったのにな、とも思います。
私は博士の裁判について当時全く知りませんでした。
またの機会に詳細を追ってみようと思います。
ただ裁判自体はこの作品のメインテーマではないのであまり大きく触れられてはいません。

桐島聡映画もやっていた

博士の選挙に密着した青柳拓監督は「東京自転車節」という作品で知られる新進気鋭の若手監督。
「東京〜」は、コロナ禍の東京でウーバー配達員として活動した自身を記録した作品とのことで、本作とも微妙にリンクしている。
他のドキュメンタリー作品も面白そうでした。

作品は現在公開中なので内容にはあまり触れないようにしますが、個人的に面白かったシーンは、博士の弟子の若者が選挙カーの中で山本太郎の演説のモノマネをするシーンです。
博士の人脈で集めた選挙チーム「チーム水道橋博士」は、基本的にみんなテレビ・芸能界隈の人で、政治的な思想はあまりない。
ノンポリの若者から見た山本太郎ってこんな感じなんだ、一応れいわから出馬してる候補者の陣営なのに、山本太郎をちょっとヤバイ人みたいに捉えてるところが笑えました。

あと、他の人のレビューで「博士が鬱になった原因が作品の中で明らかになってない」と指摘していたものがありました。
たしかに作品としてはその辺がはっきりしてた方がスッキリするんでしょうが、病気ってそういうものでもないんでしょうね。
過酷な選挙戦での過労、長年やってきた芸能の仕事が出馬で途絶えたこと、演説が聴衆に思うようにウケないこと、ネットでの中傷、裁判の不安、安倍元総理銃撃事件の衝撃、実際に議員として活動することのプレッシャー…
映画の中で「これが原因です」とはっきり言ってしまうとウソになるのではっきり言ってはいませんが、観覧者が想像できるような描写はいくつかありました。
ニコ生にリモート出演したときに元気がなかったり、「当確」の知らせを聞いた時のリアクションが微妙だったり、選挙終盤は色々限界だったのかもしれないというようにも見えました。
個人的には、選挙序盤で全く聴衆の心を掴めていなかった博士が他候補の街宣の応援に行った場面で、同じタレント候補の八幡愛がそこそこ聴衆をノセる演説をしていたシーンが結構キツかったです。

作品的には当選後の鬱病による辞職、社会復帰に向けた活動までを収めていますが、実際にこの選挙で博士に期待して票を投じたという人も、この作品を通してのメッセージにその一票が繋がったと考えれば、その一票は無駄ではなかったということになるかも知れません。

上映後は監督と出演者によるトークショー。
作品内で大活躍だった三又又三はここでも絶好調。

Theペニバンズの歌に苦笑する博士と監督
博士、青柳監督、三又又三、原田専門家のアフタートーク
大団円

サイン会もありました。
クラファンでパンフレットは入手していたのですが、折角なので再購入。Tシャツも記念に買いました。

戦利品たち

パンレットは作品のメッセージを補完する内容でより作品を深く理解できるので読んだ方がいいです。

原田専門家デザインの選挙ポスター

選挙ポスターがなんとなくインチキくさくて面白い。


そんなこんなで大阪弾丸旅行は終了。
ジュンク堂でれいわ関連書籍を買いました。
少しずつ読んでいこうと思います。

ヤバイ人だと思われないようカバーを付けてもらいました。

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