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カスタマーサポートとカスタマーサクセスの違い、面接で聞かれて答えられなかった話

「カスタマーサポートとカスタマーサクセスの違いって、何だと思いますか?」

EdTech企業の面接で、いきなりそう聞かれた。

……え、違いって何だろう。どっちも「CS」だし、お客様を助ける仕事でしょ?——正直、そのくらいの認識だった。なんとか答えたけれど、今思うとかなり的外れだったと思う。

これは、カスタマーサポートしか知らなかった私が「カスタマーサクセス」に出会い、仕事への向き合い方がガラッと変わった話です。

毎日チケットを閉じながら、ずっとモヤモヤしていた

サポート時代の私の毎日は、こんな感じだった。朝、受信トレイを開く。問い合わせがずらっと並んでいる。1件ずつ対応して、解決して、クローズする。「ありがとうございます!」とお客様に言ってもらえると嬉しい。でもチケットを閉じた瞬間、もう次の問い合わせが待っている。

そのループを回しながら、ずっとモヤモヤしていたことがあった。

「この人、きっとまた同じことで困るんだろうな」

よくある質問をまとめたり、躓きやすいポイントを開発チームに共有したりもしていた。でも、それは"本業"ではなかった。目の前のチケットを片付けることが最優先。「もっと手前で何かできるはずなのに」——そんな気持ちが、ずっとくすぶっていた。

「違いは何ですか?」——面接で固まった瞬間

そんなとき、転職エージェントからスカウトが届いた。EdTech企業の「カスタマーサクセス」というポジション。カスタマーサポートの言い方が違うだけでしょ、くらいに思いながら、軽い気持ちで面接に行った。

そこで聞かれたのが、冒頭のあの質問だ。

「サポートの延長で、もう少し踏み込んで対応すること……ですかね」

面接官は穏やかに笑っていた。あの微笑みの意味を、私は入社してから知ることになる。

入社して知った、"同じCS"の決定的な違い

入社して驚いた。見ている景色がまるで違ったのだ。

サポートは「問題が起きてから動く」仕事だった。KPIは対応スピードと解決率。一方、カスタマーサクセスは「問題が起きる前に動く」仕事だった。Eラーニングの業界では、受講者が途中で学習をやめてしまう「チャーン」をいかに防ぐかが勝負で、KPIは継続率、チャーン率、修了率。お客様の"未来の成功"を先回りして設計する仕事だった。

サポートは過去を見る。サクセスは未来を見る。同じ「CS」なのに、起点が真逆。あの面接で私が答えた「サポートの延長」は、まったく違っていたのだ。

あの面接の答え、今ならこう言える

でも、面白いことに気づいた。サポート時代に自分がモヤモヤしながらやっていたこと——問い合わせ傾向の分析、よくある質問の整理、「同じ問い合わせを減らしたい」という衝動。あれは全部、カスタマーサクセスの発想だった。

あの面接の答え、今ならこう言える。「サポートは問題を解決する仕事。サクセスは成功をつくる仕事。そして、サポートを経験した人間は、お客様がどこで躓くかの解像度が圧倒的に高い」と。

その「モヤモヤ」は、入り口かもしれない

もし今、サポートの仕事をしていて、「同じことの繰り返しだな」「もっと手前でできることがあるのに」と感じている人がいたら——その感覚、すごく大事だと思う。それは「カスタマーサクセス」への入り口かもしれない。

サポートで鍛えた「聴く力」は、サクセスの世界で最強の武器になる。両方を経験しているからこそ見える景色が、きっとある。


次回は「サポートで身につけた"聴く力"がCSでどう活きるか」をもう少し掘り下げます。フォローしておくと更新が届きます。

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