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「やばい、今日書いてない」と焦るあなたへ。本屋大賞作家が1冊の本を完成させた驚きの仕組み

デビュー作『成瀬は天下を取りに行く』でいきなり2024年本屋大賞を受賞した宮島未奈さんが、NHKラジオで語った創作の裏側が面白すぎました。
三宅香帆さん、ラランド・ニシダさんの本音も含め、スキルアップに使えるところを抜き出しました。

山本文緒『なぎさ』を読むと元気になれる(三宅香帆)

「山本文緒さんの『なぎさ』がめちゃくちゃ好きなんですよ。実はすごく労働環境がしんどい人の話で、主人公たちがカフェを開くんですけど、あらすじだけ見るとほっこりした話に見えるんですね。でも主人公の夫が美容院にシャンプーを売る仕事をしていて、労働環境がひどすぎてボロボロになる。最後は再生するんですけど、その再生がすごくリアルで。風邪をひいてる時に読むと元気になるんですよね。」


知的芸人ブームへの本音(ラランド・ニシダ)

「知的そうな他の芸人に、本の仕事がやっぱり流れていってる。こたけ正義感さんがもう根こそぎ取っていくんですよね。ぐんぴぃさんとかもそうで。『一冊も書いてないだろ、お前ら』と思いながら持ってってるなという感じで。」


読書感想文で褒められたのがきっかけ(宮島未奈)

「小学生の時に読書感想文で賞を取って、選評で文章が上手いと褒められて。私にそんな才能があったんだってその時気づいて、小説を書いてみようって思うようになったんですね。」


一度、作家をあきらめた

「20代半ばで三浦しをんさんの『風が強く吹いている』の面白さに衝撃を受けて、作家になるのを一旦諦めました。大人になると作家になれる人なんて一握りで、私がそうなれるとは思えなかったんですね。でも30代半ばに森見登美彦さんの『夜行』を読んで、私も書いてみようってその時思ったんですよ。」


『成瀬』はどのように生まれたのか

「文章のトレーニングという形ではないんですが、一つ心がけていることは『他の人がやらないことをやる』ってことです。R18文学賞の過去の受賞作を全部読んで、あんまりないことを書こうと思ったんですね。女子中学生が主人公というのも、当時はあまりなかったんですよ。それまで大人の女性が主人公の小説を書いていて、なかなか受賞できなかったので、別のことをやらなきゃダメだと思って。それで『成瀬』が生まれたんですね。」


プロットは書いた方がいい、でも良し悪しはある

「『成瀬は天下を取りに行く』は、今読むとやっぱり行き当たりばったり感がすごく出てるなって思っていて。最初からこれを書こうって決めていると、ちゃんと落ち着いた感じになっていくので。それにも良し悪しがあるとは思うんですけれど、今はプロットを書くようにしています。」


100回繰り返せば1冊の本になる

「1日にパソコンの画面で1ページ、原稿用紙3枚ぐらいなんですけど、それを『100回繰り返せば1冊の本になる』と思って。本当に1日1ページでいいから書く、と決めてました。本当は昼間のうちに書けばいいのに、やる気がないまま夜になって、『やばい、今日書いてない』ってなって、11時ぐらいから書き始めて12時に寝るみたいな、そんな生活をしてました。」


編集者への報告が続ける仕組みになった

「1ページでも書けたら編集者に連絡すると決めていて、編集者にも『既読スルーでいいからちょっと書かせて、送らせて』ってお願いして。『今日3ページまで書けました』とか、そういうのを逐一送ってました。」


2026年本屋大賞ノミネート作品の中で一番好きなのは第2位の……

「(2026年本屋大賞受賞作『イン・ザ・メガ・チャーチ』朝井リョウ・著は)今の私には書けない作品だなとすごく感じて、こういうのが取るのは納得なんですけど、私が一番好きなのは佐藤正午さんの『熟柿』です。結構重い話で、最後まですごく辛い気持ちで読んでいるんですけれど、ラストまでたどり着いた時に、読んでよかったって思えるお話で、とても好きです。」


今後書きたいのはドロドロの恋愛小説

「ドロドロの恋愛小説が書きたいんですよ。今まで書いてこなかったので。でも今書くと読者の皆さんがびっくりしちゃうと思うので、また先の話になるかなって思います。」


本は手放す、でもサイン本だけは別

「読んだ本は手放しちゃうことが多くて、手元に置きたい本だけ置いてるっていう感じですね。今大事にしているのはトークショーでご一緒した森見登美彦さんのサイン本、『シャーロック・ホームズの凱旋』です。」

〜本と本屋をめぐるおはなし 大型連休SP - ラジオ ホンダナ - NHK

https://www.nhk.jp/p/rs/PVJWGK97RP/episode/re/9884LY9ZJQ/

※放送後1週間限定公開です

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