人生ってなんなんやろうね
静かな夜に、ふとそんなことを思った。
今日は、来週の娘の卒園式に向けて髪を切りに行き、夫と一緒に当日の服を選んだ。
そのあと、娘の春服も一緒に選んで、ジュースを飲んで、みんなの夜ご飯を買った。
おばあちゃんは、娘の誕生日にリカちゃんを買ってあげたいと言っていた。
それは、私が子どもの頃に好きだったリカちゃん、リカちゃんのパパとママ、リカちゃんハウスを、昔おばあちゃんが私にしてくれたのと同じように。
娘も欲しがっていて、なんだか時間がつながっているような気がした。
そのあと、おじいちゃんとおばあちゃん、下の子が待つおばあちゃんの家へ行き、久しぶりに6人でご飯を食べた。
穏やかな時間だった。
でも、みんな少しずつ変化していて、それぞれの人生を歩いている。
そんな一日が終わって、夜、ひとりでテレビをつけた。
東日本大震災の特集をやっていた。
「風の電話」という、天国にいる大切な人に電話をかける電話ボックスの話だった。
電源の入っていない電話で、今はいない人に想いを伝える。
電話をかけたあと、人はまた前を向いて歩き出すという。
それを見ながら、泣いた。
戦争があったり、日々の生活のなかで嫌なことやつらいこともあるけれど、
どこの国にも大切な人がいて、家族がいて、人生ってそういうことなのかもしれないと思った。
実は娘は、3月11日生まれだ。
生まれそうだと分かったとき、正直少し複雑な気持ちになった。
あの日のことを思い出したからだ。
被災地から遠い場所に住んでいたけれど、それでも大きく揺れて、停電して、日常が変わった。
あの日の記憶は、今でも体のどこかに残っている。
命がたくさん失われた日と、
新しい命が生まれた日が、
同じ日であること。
それもまた、人生なのかもしれない。
ずっと一緒にいることが幸せなのかと言うと、きっとそれも違う。
それぞれの人生があるから。
それぞれが自分の道を歩きながら、関わり合って、
大切に思い合って、助け合って生きていく。
人生って、そういうものなのかもしれない。
今日みたいな、なんでもない一日。
でも、家族とご飯を食べて、笑って、誰かを思う。
そんな温かい日を、これからも一日でも多く重ねていけたらいいなと思う。
