彦根城という国宝。500年の歴史を感じる一人旅
年末の仕事がようやく片付いた途端、「どこかへ行きたい!」という気持ちが湧き上がりました。勢いそのままに新幹線に飛び乗り、向かった先は滋賀県の国宝・彦根城。新幹線では何度も通り過ぎていたのに、実際に降り立つのはこれが初めてです。
彦根城は、17世紀から変わらぬ姿を守り続ける国内現存12天守閣のひとつ。その堂々としたたたずまいを目にすると、日本の歴史ロマンに一気に引き込まれます。
さらに、近江牛やご当地キャラクターのひこにゃん、そして琵琶湖など、魅力があふれるのもこの地域ならでは。せわしない年末を終えたご褒美に、心から満たされる旅を楽しんできました。これから、その感動と滋賀の魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。
新幹線で「ひとりミニ打ち上げ」
この日は年内最後の出勤日でした。社内プレゼンを終えると同時に新幹線に飛び乗ったため、バタバタして何の準備もできませんでした。それでも車内で食事をしながら、2024年の仕事納めをひとりで祝うミニ打ち上げを楽しみました。

会社の帰りに、品川駅で2,600円のうなぎ弁当を思い切って購入しました。高いとは思いつつも、「飲み会に行くよりは安いかも」と自分を納得させて奮発したのです。
そういえば、この日は少し贅沢をしてグリーン車に乗っていました。食後にアイスクリームが食べたくなり、車内サービスで注文してみたら、ちょっとした旅気分を味わえました。

やっぱり新幹線のアイスクリームは、時代が変わってもあの硬さは健在です。今回もカチコチに凍った状態で届きました。
そして、ちょうどアイスが溶けて食べ終わるころに京都駅へ到着。短い時間でしたが、新幹線ならではの旅気分をしっかり満喫できました。
超混雑の京都経由でホテルへ
京都駅に着いたのは午後9時を回った頃でした。仕事を終えてから東京発の新幹線に乗ると、どうしてもこの時間になってしまいますよね。

驚いたのは、京都駅の人の多さです。今まで見たことがないくらい混んでいて、本当にびっくりしました。
桜の時期や紅葉の時期にも京都を訪れたことがありますが、今回はそれ以上の人混みでした。年末年始の京都駅はやっぱりすごいですね。

今回の宿泊先は、京都駅から2駅先の大津駅にしました。駅前に手頃なホテルがあったのが決め手だったのですが、想像以上に何もなくて驚きました。京都駅からわずか2駅なのに…。
新幹線でお弁当を食べておいて正解です。そうでなければ、晩ごはん難民になるところでした。
在来線で彦根へと移動
昨日は暗くて様子がわかりませんでしたが、朝起きて窓の外を見ると、大津の街並み…というより、ほとんど山ばかり。大津って、こんなに山に囲まれた街なんですね。
今回は寝るだけだったので、駅近のホテルを選びました。

大津駅から東海道線に乗り、彦根を目指します。まだ朝の7時台ということもあり、ホームは人影がまばら。
そこに差し込む朝日と、まばらな人影が醸し出す雰囲気がとてもいいですね。どこか昭和の風情を感じる大津駅の朝のホームでした。

大津から東海道線に乗り、彦根を目指しました。朝の通勤・通学時間帯ということもあり、期待していた座席は取れず。車内は思った以上に混んでいました。
郊外方面だからといって、必ず座れるわけではないんですね。むしろ、運行本数が多い都心部のほうが、タイミング次第で座れることがある気がします。

大津を出発してすぐ川を渡りました。何という川なんでしょう?車窓から何枚か写真を撮ったのですが、その中でもこの一枚がいちばん気に入りました。
到着時からテンションが上がる「彦根駅」
しばらく東海道線に揺られながら立っていたら、ようやく彦根駅に到着。駅に降りた瞬間、予想どおり「ひこにゃん」がお出迎えしてくれました。
観光地の駅には、大きな案内板が設置されていることが多いですよね。これなら迷わず観光を楽しめそうです。

観光地でも公式キャラクターを作ってPRする都市が増えてきましたよね。私は、日本と一部のアジア以外ではあまり見かけない気がするので、もしかすると日本特有の文化なのかもしれません。
日本の製造業でも、公式キャラクターを採用している会社をよく見かけます。
さて、彦根城を出ると、すぐ目の前にまた彦根城が見えるので、ついテンションが上がってしまいました。

来たぞ!彦根城
彦根駅からタクシーで彦根城へ。道に迷うのが面倒だったので、そのほうが楽でした。
彦根城は江戸時代初期に、江戸幕府の重臣であった井伊家が築いた城郭です。天守閣は当時の姿をほぼそのまま残しており、国宝に指定されています。

ひこにゃんが絶妙な場所にスタンバイしていて、彦根城を撮ろうとすると、どうしても写真に入ってしまいます。私は特にひこにゃんに興味はないのですが、ここまで計算されているとは…さすが、彦根市のPRチームですね。
現存している彦根城の天守閣へ
さて、有料エリアの彦根城へ足を踏み入れます。内部には、当時の面影がしっかりと残っていて、歴史を感じさせてくれました。

天守閣の最上階まで上ると、一面に広がる彦根市の景色が目に飛び込んできます。当時は敵の侵入を見張れるよう、こうして天守閣からの視界が確保されていたのでしょう。
今では市街地が広がっていますが、当時は城下町と野原が広がっていたのかもしれません。現存する天守閣を訪れるたびに、「この場所から、昔はどんな景色を見ていたんだろう」と想像がふくらみます。

天守閣にはユニークな仕掛けがありました。その一つが隠し部屋。敵が侵入してきた際に、ここに身を隠せるようになっているのです。
とはいえ、日本各地のお城の中で、実際にこうした隠し部屋を使った事例はどれくらいあったのでしょうか。江戸時代に築かれた彦根城は、戊辰戦争を除けばほとんど戦火に巻き込まれていないようです。

さて彦根城を出て、違く角度から写真をとってみました。あまり大きな城ではありませんが、当時の建築技術から考えると、相当に大きなものだったと思われます。

西の丸と三重櫓もみておきたい
西の丸は、外敵の侵入を防ぐ城壁としての役割を果たす一方、大名や重臣の住居、あるいは政務を行う場としても機能していました。
三重櫓は天守閣ほどの規模ではありませんが、防衛や監視といった実戦的な目的で建てられたものです。さらに、火薬や防具など、戦闘に必要な物資を保管する倉庫としても活用されていたそうです。

こうして眺めると、彦根城の景観にも大きく貢献していますね。まさに「お城らしさ」が際立っていて、とても良い雰囲気です。
三重櫓の内部にも入れたので、早速登ってみました。ここから敵の侵入を監視していたんだろうな、と想像すると、歴史の重みを感じます。

三重櫓は江戸時代当時の姿をそのまま残している建築物です。広さこそありませんが、随所に歴史の重みを感じられます。今ではほとんど見かけないほど太い梁が、何本も支えているのが印象的でした。
江戸時代以降も地震があったはずですが、こうした頑丈な梁が、彦根城を守り続けてくれたのでしょうね。

外に出てみると、まだ赤く色づいた木々が残っていました。彦根城とのコントラストがとても映えていて、素敵な光景でした。

帰り道、彦根城の周辺でタクシーを見つけられなかったので、歩いて戻ることにしました。こちらの写真は、玄宮園付近から彦根城を背景に撮ったものです。
玄宮園は下屋敷の庭が有名で、この周辺の雰囲気が本当に素敵でした。

コーヒーの香りに誘われて彦根駅前のカフェへ
彦根城から駅に向かって歩いていると、ふと見覚えのある景色が目に入りました。駅に隣接するカフェを見た瞬間、以前ここに仕事で訪れたことがあったのを思い出したんです。
お店の名前は「MICRO-LADY COFFEE STAND」。サイフォンで丁寧にコーヒーを淹れてくれる、素敵なカフェです。

コーヒーを淹れてもらっている間、英国風の雑貨が展示されているので眺めながら楽しめます。

店内は落ち着いた雰囲気で、やはり彦根駅を利用する人が少ないせいか空いていました。この日は私のほかにお客さんが1人だけ。
地方の駅近くにあるコーヒー屋さんって、いいですよね。電車を待つ間、ゆっくりとくつろげるのが魅力です。

美味しいコーヒーを楽しんだ後、彦根からさらに西へ移動します。まずは東海道線で京都へ戻り、そこから新幹線に乗りました。
旅行日:2024年12月
