捨て活航海日誌|「余白」があるから、新しい自分に出会える。50代で漫画に沼って気づいた、身軽な暮らしの真価。
十数年ぶりに、心が動いた瞬間。
「この歳になって、まさかこんなにハマるとは……」
自分でも驚いています。きっかけは、近所のブックオフでした。 以前からタイトルだけは知っていた、とあるコミック本。ふと目に留まると、一冊300円程度で売られていました。4巻まで買っても1000円程度です。
「1000円くらいだし、お試しでちょっと読んでみようかな。つまらなければ、また売りに来れば良い。」
そんな軽い気持ちで手に取ったのが、すべての始まりでした。 不安はどこへやら、ページをめくる手が止まりません。コミックにこれほど心を奪われるのは、実に十数年ぶりのことでした。
週末の没頭、そして「大人買い」へ。
4巻まで読み終えた頃には、もう先が気になって仕方がありませんでした。 週末の勢いに任せて、ブックオフオンラインで最終巻までを一気に「大人買い」。
数日後、届いたのはかなりの冊数が入ったダンボール。 かつての私なら「どこに置こう……」と頭を抱えていたかもしれません。しかし、今は違います。
普段から「スカスカ」の状態を保っている私の棚には、驚くほどあっさりと、その全巻が収まってしまいました。物理的な余裕があるということは、それだけで心理的なストレスを消し去ってくれるのだと実感しました。
勢いは止まらず、ついに「沼」へ。
全巻を読み終えたとき、私は確信しました。 「あ、これ、完全に沼にハマったな」と。
この作品はアニメ化もされていたのですが、気づけばまたブックオフオンラインで、ブルーレイディスクのBOXまで購入していました。自分でも「笑うしかないな」と思いつつ、届いた重厚なBOXを棚に差し込みます。
それもしっかりと、あつらえたかのように私の部屋に馴染みました。
物理的な余白は「新しいモノ」の受け入れ皿。
今回の経験で改めて気づいたことがあります。 物理的な余白があるからこそ、私は躊躇なく「新しい好き」を迎え入れることができたのだ、ということです。
もし、部屋がモノで溢れ、棚がパンパンだったらどうだったでしょうか。 たとえ欲しいモノがあっても、「収める場所がない」という現実的な壁が、私の好奇心にブレーキをかけていたはずです。余白は、自分の世界を広げるための「器」そのものなのです。
身軽であることは「新しいコト」への準備運動。
これはモノに限った話ではありません。 日々、身の回りを整え、身軽に行動できるようにしておくことは、新しい出来事に柔軟に対応できる「心の筋力」を鍛えることでもあります。
仕事でも趣味でも、何か新しいことに興味が湧いたとき、すでに手一杯の状態では、手を伸ばすことすらできません。
チャンスが巡ってきたときに、その手をパッと伸ばせるかどうか。 それは、どれだけ自分の生活に「マージン(余白)」を持たせているかにかかっている気がします。
常に自分をアップデートできるスタンバイを。
余白を作り、身軽でいること。 それは、新しいチャンスや出会いをいつでも受け入れられる「準備」が整っているということです。
自身のアップデートのチャンスを逃さないためにも、生活に余白を、そして行動に身軽さを。 これからも、新しい自分をいつでも歓迎できるような、そんなシンプルで心地よい暮らしを続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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