国立大学の学費が、じわじわ上がっている

2026年度から、埼玉大学電気通信大学名古屋工業大学山口大学が授業料を引き上げます。いずれも年額53万5,800円から64万2,960円へ、上限いっぱいの2割増です。

2025年度には東京大学が同じ額に値上げしたばかり。それ以前にも東工大、一橋大、千葉大などが踏み切っています。つまり、もう「国立大学は学費が安い」と言い切れる時代ではなくなりつつある。

背景にあるのは、運営費交付金の実質的な減少と物価高です。光熱費、人件費、設備の老朽化。どの大学も同じ事情を抱えていて、値上げせざるを得なくなっている。

一方で、2026年度からは高校授業料の無償化が所得制限なしに拡大されます。高校はタダになるのに、大学は値上がりしていく。この対比は、なかなかに皮肉です。

学費が上がること自体は、教育環境の改善に使われるなら理解できます。ただ、値上げの「その先」がどうなっているのかは、もう少し見えるようにしてほしいなと思います。大学の中にいると、増収分がどこに消えたのか分からない、ということが実際にあるので。むしろ、教員への配分は削られるみたいなこともあるのでね。

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