【本を閉じてる時間が大切?】「勉強した気」を卒業する、努力を結果に変える科学的に正しい学び方
あなたは、勉強好きですか?
最新のデータは変わってるかもですが、
下記によると日本人は5割くらい勉強を全然してないみたいですね👇
逆に言うと、少しでも勉強を重ねれば
周りと差をつけられるかもしれません
そして、どうせ勉強するなら
効果を最大限上げた方が有意義だよな、、、
っと、この本に出会って思いました
『科学的根拠に基づく最高の勉強法』
毎度お馴染みの、私が大好きな「科学的根拠」です笑
さて、本題に移ります
「何時間も勉強したのに、ほとんど思い出せない」
「参考書を何度も読んだのに、問題を前にすると手が止まる」
「綺麗なノートをつくっただけで、勉強した気になってしまう」
このような経験はないでしょうか?
真面目に努力している人ほど、
結果が出ないと自分を責めます
「自分には記憶力がない」
「頭のいい人とは、そもそもの能力が違う」
「今から勉強しても、もう遅い」
しかし、結果が出ない原因は、
必ずしも才能や年齢ではありません
もしかすると、あなたはこれまで、
覚えるための勉強ではなく、
安心するための勉強
を続けてきたのかもしれません
本を読む
ノートをまとめる
重要な部分に線を引く
動画を見て、「なるほど」と頷く
これらの行為は、決して無意味ではありません
ただし、そこで勉強を終えてしまうと、
知識は「見れば分かる状態」にはなっても、
「何も見ずに使える状態」にはなりません
学習の目的は、
情報に触れることではありません
必要な場面で思い出し、考え、
使えるようになること
ではないかなと、私は思います
この記事では、本書の内容を単なる
「勉強テクニック」として紹介するのではなく、
自分は何のために学ぶのか
何をもって、身についたと判断するのか
学んだことを、どう人生の変化につなげるのか
というコーチングの視点も踏まえて書いていきます
1. 勉強時間が長い人ではなく、「思い出した回数」が多い人が伸びていく
私たちは、勉強の成果を時間や量で測りがちです
「今日は3時間勉強した」
「参考書を50ページ読んだ」
「講義動画を5本見た」
もちろん、一定の定量や時間を投じることは必要です
しかし、勉強時間は学習の成果そのものではありません
シンプルに、極端に言うと、
1時間で10単語覚えるより、
1分勉強して100単語覚えた方がいいですよね笑
本当に確認すべきなのは、次の3点です
何も見ずに説明できるか
少し形を変えた問題にも使えるか
時間が経っても思い出せるか
この3つができて初めて、
知識は「見たことがある情報」から
「自分の中にある能力」へと変わります
勉強とは、頭の中に情報を入れる作業ではありません
必要なときに取り出せる回路をつくる作業です

2. なぜ、何度も読んでいるのに覚えられないのか
同じ文章を繰り返し読むと、
二度目、三度目には内容がスムーズに入ってくるようになります
すると私たちは、
「理解できた」
「だいぶ覚えた」
「もう大丈夫だ」
と感じます
ところが、教材を閉じた途端、うまく説明できません
これは、文章を理解できたことと、
記憶から取り出せることを混同しているためです
読み慣れたことによって生まれる「分かった感じ」は、
実際の理解度や記憶の定着度と一致するとは限りません
学習者は再読を好む一方で、想起練習をあまり行わず、
自分の習熟度を高く見積もってしまうことが
研究でも指摘されているとのこと
これが、いわゆる「流暢性の錯覚」です
たとえば、答えを見ながら問題を解けば、すらすら理解できます
しかし、それは
「自分で答えを生み出した」のではなく、
「答えを見れば理解できた」にすぎません
ここには、大きな違いがあります
勉強における危険な状態とは、
分からないことではありません
分かっていないのに、
分かったと思っていることです

3. 再読・ノート・ハイライトは、本当に意味がないのか
本書では、
繰り返し読むこと
ノートに書き写すこと
ハイライトや下線を引くこと
などが、効果の高くない学習法として紹介されています
ただし、ここで注意が必要です
これらの方法が、
すべて無意味なのではありません
再読は、最初に理解できなかった内容を確認するために役立つ
ノートは、情報同士の関係を整理するために役立つ
ハイライトは、後から復習する場所を絞るために役立つ
問題は、それらを学習の準備ではなく、
学習の完成だと思ってしまうことです
再読が目的になれば、
「思い出せない自分」と向き合わずに済みます
ノートを綺麗につくることが目的になれば、
考えることよりも整えることに時間を使います
ハイライトを引くことが目的になれば、
重要な情報を選ぶのではなく、安心するために線を増やします
つまり、方法そのものが悪いのではありません
受け取るだけの勉強で終わってしまうこと
これが問題なのです
再読やハイライトは、
学習の入口として使います
そして最後は必ず、教材を閉じて、
自分の頭から取り出します

4. 科学的に効果の高い学習法①:何も見ずに思い出す「アクティブリコール」
アクティブリコールとは、
学んだ内容を何も見ずに思い出す学習法です
たとえば、本を10ページ読んだ後に閉じて、
「重要なポイントは何だったか」
「著者は、なぜそう主張していたか」
「具体例は何だったか」
「自分の仕事にどう応用できるか」
を思い出します
思い出した内容は、紙に書いてもOK
声に出して説明しても構いませんし、
自分で問題をつくり、後から答えても構いません
重要なのは、
答えを見ながら確認するのではなく、
いったん記憶だけを頼りに答えをつくること
記憶研究では、
同じ内容をもう一度読むだけの場合よりも、
学んだ内容をテスト形式で取り出す練習をした方が、
長期的な保持に有利になる「テスト効果」が繰り返し確認されているそう
ここでいう「テスト」とは、
点数をつけて人を評価するものではありません
自分の記憶を強くし、
理解の穴を見つけるための練習です
そして、大事なのはここです👇
思い出せない時間こそ、学習の中心である
アクティブリコールを始めると、
多くの人が不快感を覚えます
「さっき読んだのに、全然出てこない」
「分かったと思っていたのに、説明できない」
「自分は頭が悪いのではないか」
しかし、これは能力の低さを意味しているのではありません
これまで見えなかった
「理解の穴」が、見えるようになっただけです
再読では、自分が何を分かっていないかが曖昧なままです
想起すると、
思い出せる部分と思い出せない部分が明確になります
つまり、間違いや沈黙は失敗ではありません
次に何を学べばいいかを教えてくれる診断結果
と言うことです
ただし、「苦しければ苦しいほどよい」という意味ではありません
まったく手がかりがなく、
何度考えても答えに近づけない状態を続けても、効率的とは限りません
一定時間考えても出てこなければ、答えを確認します
そして、理解した直後に、
もう一度閉じて、自分の言葉で再現します
大切なのは、苦しみ続けることではなく、
思い出そうとすることと、
正しい答えを確認することを往復することです

5. 科学的に効果の高い学習法②:忘れかけた頃に戻る「分散学習」
一夜漬けでも、直後のテストならある程度は答えられるかもしれません
しかし、数週間後には多くを忘れてしまいます
当たり前ですが、
短期的に正解できることと、
長期的に身につくことは同じではありません
分散学習とは、
同じ内容を一度に詰め込むのではなく、
時間を空けて複数回学ぶ方法です
分散学習の効果は、
多数の研究を対象にしたメタ分析でも支持されています
ここで大切なのは、忘却を敵だと思わないことです
少し忘れた後に思い出そうとするからこそ、
記憶を取り出す練習になります
復習するたびに簡単に答えられるのであれば、
間隔が短すぎる可能性があります
反対に、完全に忘れて何の手がかりもなくなる場合は、
間隔が長すぎる可能性があります
「少し迷うけれど、考えれば出てくる」
そのくらいの難しさが、ひとつの目安になります
また、復習日は、完璧に設計しなくていいとのことです
「何日後に復習すれば最も効果的なのか」と、
正解を探したくなる人もいるでしょう
しかし、最適な間隔は、
学ぶ内容の難易度
現在の知識量
試験までの期間
など、様々な要素によって変わります
最初は、たとえば、
翌日、3日後、1週間後、2週間後、1か月後
というように予定し、
思い出せた割合を見ながら調整すれば十分です
この日程は絶対的な法則ではなく、
行動を始めるための仮説です
勉強法は、一度で完成させるものではありません
実践し、結果を見て、
自分に合う形へ修正していくものです

6. 科学的に効果の高い学習法③:「なぜ」と「どう使う」を考える
覚えた知識を長く使うためには、
単独の情報として保存するのではなく、
すでに持っている知識と結びつけることが重要です
そのために使えるのが、精緻的質問と自己説明です
補足:
精緻的質問や自己説明には学習を促進する可能性がありますが、
その効果は学習者の事前知識や扱う内容にも左右されるとのこと
分からないことを無理に自分だけで説明すると、
誤った理解を強化する可能性もあるため、
教科書や信頼できる資料による答え合わせが欠かせません
たとえば、
学んだ内容に対して、
次のように問いかけます
「なぜ、そうなるのだろう」
「どのような仕組みで説明できるだろう」
「似ている概念との違いは何だろう」
「具体例を挙げるとしたら何だろう」
「自分の仕事や生活では、どこに使えるだろう」
「反対の立場から見ると、どのような問題があるだろう」
ただ暗記するのではなく、
意味や因果関係を説明することで、
知識のつながりが増えていきます
私は歴史や文学を学んで、
これを強く実感しました
その様子がわかるこんな記事を
過去に書いてるので是非👇
「自分の言葉で説明する」とは、
事実を自由に変えてよいという意味ではありません
正しい内容を確認したうえで、
自分が理解できる言葉に翻訳するということです

7. 科学的に効果の高い学習法④:あえて問題を混ぜる「インターリービング」
私たちは通常、
同じ種類の問題をまとめて解こうとします
足し算を10問解いてから、引き算を10問解く
同じ文法問題を連続して解く
同じ型の営業トークだけを練習する
この方法は、練習中には上達したように感じやすいという利点があります
しかし、本番では
「この問題には、どの解法を使うべきか」
が示されているとは限りません
そこで役立つのが、
異なる種類の問題を混ぜて練習する
インターリービングです
インターリービングは、
特に数学の問題タイプを見分ける学習などで、
効果が報告されているそうです
ただし、
あらゆる分野で無条件に優れているわけではなく、
まず基本的な型を理解し、その後に似た問題を混ぜて、
違いを見抜く練習へ進むことが現実的とのこと
掛け算、割り算、割合の問題を混ぜる
複数の文法をランダムに出題する
異なる顧客タイプへの対応を交互に練習する
問題を混ぜると、一問ごとに、
「これは、どの種類の問題なのか」
「どの知識を使うべきなのか」
を判断しなければなりません
この識別の練習が、
本番で知識を選び、
使う力につながります

8. 勉強が続かない本当の理由は、意志が弱いからではない
正しい勉強法を知っても、
続かなければ成果にはつながりません
そこで多くの人は、
モチベーションを高めようとします
しかし、モチベーションは天候のように変化します
ある日はやる気があり、
別の日には疲れている
仕事で嫌なことがあれば、
勉強どころではなくなる
だからこそ、勉強を「やる気がある日の特別な行動」にしてはいけません
必要なのは、
やる気を上げ続けることではなく、
やる気が低い日でも始められる仕組みをつくることです

9. 勉強法の前に、「何のために学ぶのか」を決める
同じ資格を目指していても、
学ぶ理由は人によって違います
昇進したい人
転職したい人
収入を上げたい人
自信を取り戻したい人
誰かの役に立ちたい人
目的が曖昧なままでは、
勉強は苦痛なノルマになります
反対に、自分の人生と学習がつながれば、
勉強は未来を選び取る行為に変わります
まず、自分に問いかけてみてください
◼︎自己理解の問い
私は、なぜこの分野を学びたいのか
この学びによって、誰にどのような価値を届けたいのか
学ばなかった場合、1年後にどのような後悔が残るのか
誰かの目線は関係なく、自分自身は何をできるようになりたいのか
ここで出した答えが、
あなたの学習の意味になります
勉強を続けるために必要なのは、
強い意志よりも、学びと自分の人生が結びついている感覚です

10. 今日から使える「30分学習プロトコル」
最後に、本書の知見と
コーチングの考え方を組み合わせて、
30分の学習法をご紹介します
0〜3分:今日のゴールを決める
「今日は何を覚えるか」ではなく、
「30分後に、何も見ずに何を説明できるようになるか」を決める
3〜13分:内容を理解する
教材を読む
ただし、綺麗にまとめることは目的にしません
原因、結論、具体例、重要な違いを意識
13〜20分:教材を閉じて思い出す
白紙に書き出すか、
声に出して説明してみる
思い出せない部分があっても、
すぐには答えを見ません
まずは少し考えます
20〜25分:答え合わせをする
抜けていた部分、
間違っていた部分を確認します
間違いを赤く塗ることよりも、
「なぜ間違えたのか」
「何と混同したのか」
を確認します
25〜28分:自分の言葉で説明する
「なぜそうなるのか」
「具体例は何か」
「どのような場面で使えるか」
を説明します
28〜30分:次の復習日を決める
記憶が新しいうちに何度も繰り返すのではなく、
少し時間を空けて、もう一度思い出します
この30分で重要なのは、
勉強した量ではありません
教材を「閉じていた」時間を、
どれだけ確保できたかです

11. 「分からない」は、才能がない証拠ではない
勉強していると、
必ず分からないことに出会います
思い出せない
問題が解けない
説明できない
周囲より理解が遅い
そのたびに、
「向いていないのではないか」
と考えたりしちゃう人がいます
もちろん、
得意不得意や、能力の違いはあります
努力すれば、どんな分野でも
必ず一番になれるわけではありません
しかし、学習の途中で感じる
「分からない」は、才能の最終判定ではありません
ただの現在地です
重要なのは、
「分からない自分は駄目だ」
と解釈することではなく、
「どこから分からなくなったのだろう」
と問い直すことです
自己否定は、思考を止めます
問いは、次の行動を生み出します
「向いていないかもしれない」
と結論づける前に、確認してほしいことがあります
本当に思い出す練習をしてきたか
復習の間隔を空けたか
基礎を飛ばしていないか
目標が大きすぎなかったか
集中できない環境の中で、自分の意志だけを責めていなかったか
方法を変えずに努力量だけを増やしても、苦しさが増えるだけです
努力の価値を高めるために、学び方を変える
と言うことです

まとめ:勉強とは、知識を増やすことではなく、未来の選択肢を増やすこと
学ぶことの本当の価値は、
テストで高い点数を取ることだけではありません
昨日まで理解できなかったことが、理解できるようになる
できなかった仕事が、できるようになる
見えなかった選択肢が、見えるようになる
誰かの問題を、解決できるようになる
自分の考えを、言葉にできるようになる
学ぶことで、
私たちは過去の経験だけに縛られず、
新しい未来を選べるようになります
勉強は今の自分から、なりたい自分へ移動するための手段です
たくさん読むことが、勉強ではない
綺麗にまとめることが、勉強ではない
机に長く座ることが、勉強ではない
思い出す
説明する
間違いを確認する
時間を空けて、もう一度挑戦する
現実の中で使う
そして、自分の学び方を振り返る
この繰り返しによって、
知識はあなたの能力へと変わっていきます
この記事を閉じた後、
最初から読み直す必要はありません
まずは何も見ずに、
印象に残ったことを5つ思い出してみてください
うまく思い出せなくても大丈夫です
思い出そうとした、
その瞬間から、本当の学習が始まっています

