オベーションギターに惹かれる理由
最初の出会い ― バラディーア1611の衝撃
私はアコギが大好きですが、アコギ好きの間で評価が低めに見られがちなオベーション。
けれど、私はこのギターが結構好きです。
最初に心を奪われたのは、1982〜84年製の Ovation Balladeer 1611(Deep Bowl)でした。
シンプルにボリューム1つだけのコントロールを備えたエレアコ仕様。とても割り切った作りですが、肝心の音は圧倒的に魅力的でした。
指で弾いたときに現れる「雑味のない太い響き」。
生音でありながら芯がしっかりしていて、正面に飛んでいくような存在感がありました。
世間では「ステージで使えるエレアコ」と言われがちなオベーションですが、私にとっては生音こそが最大の魅力だったのです。
他の所有ギターとの対比
Guild D-55 / Martin D-45 … ドンシャリでギラギラ、豪快なレンジ感。
Epiphone Texan … 親指で低音弦を弾いたときに「色気のある太さ」が出る。
Ovation Balladeer 1611 … この中でも一番「太く抜ける」響きを感じた。
つまり私は、王道の“豪快ドンシャリ”に惹かれる一方で、曇りがなく素直な太さを持つ音にも強く惹かれていたのです。
オベーション所有遍歴
バラディーアを手放したあとも、
90年代中頃:カスタムレジェンド
90年代終わり:スーパーアダマス
と所有しました。どちらもDeep Bowlです。
しかし、華やかで完成度の高いカスタムレジェンドよりも、素直な1611の生音が自分にはしっくり来ていました。
今も手元にあるアダマス
今も所有しているスーパーアダマスの生音も素晴らしいと感じています。
木胴の「箱鳴り」ではなく、カーボントップが弦の響きをそのまま正面に増幅して飛ばす。
「太さ」とは別方向ですが、波形が整っているから抜ける音として、私の基準にぴたりと合いました。
世間の評価との距離感
雑誌やネットでは「83年以前のアダマスこそ至高」と神格化され、
オベーション全般も「便利なエレアコ」と一括りにされがちです。
ですが、私自身の体験から言えば、実際に弾いて良かったなら年代や神話は関係ない。
90年代の個体でも十分に心を打つ音があることを、私は知っています。
今も探し続けているもの
70〜80年代のDeep Bowl Balladeerは今となっては希少で、ヤフオクでもほとんど出物がありません。
それでも、「太く、雑味なく、まっすぐに抜ける生音」をもう一度味わいたくて、今も探し続けています。
まとめ
オベーションは「PAに強い便利なギター」と片付けられがちですが、私にとっては太く抜ける生音を持った特別な存在です。
ドンシャリ豪快なD-55やD-45をメインにしながらも、最初のBalladeer 1611の響きは忘れられません。
そして今も手元にあるアダマスと共に、その音を追い求め続けています。
