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「変身」の格好良さは永遠であるというお話

もう一週間ほど前ですが、東映特撮公式チャンネルにこんな動画が上がっていました。二本立てです。

先日、ガンダムのもありましたがこういうメモリアルムービー、好きですね。全てではありませんが、私も世代的に歴史を通ってきた人間だったりするものですから。特に、この下の方の動画に出てくるセイジ、あのセイジだと判った瞬間にグッとくるものがありました。
ちょっと中途半端なディフォルメをされているこの当時物ソフビが神々しく見える、素晴らしい5分間だと思います。


やっぱりなんだかんだで「変身」、「主人公」

このムービーを観ていると、やはりヒーロー物の一番「アガる」瞬間って変身シーンなんだなぁと再認識させられます。子供の頃からそうですし、ン十年経ってもそこは変わらないんですよね。
私はまだ生まれていませんでしたが、70年代は特に仮面ライダー、スーパー戦隊だけでなく特撮ヒーローが群雄割拠の時代でした。その中で後の時代に残ったのはもう、先の二つだけだった訳ですが、ライダー、戦隊とそれ以外は何が違ったのでしょう。…色々な要因があるとは思いますが、一つは、今朝配信されたこの作品に詰まっているのではないでしょうか。

2週間限定公開だそうなので、関心のある方は是非ご覧いただきたく。
仮面ライダー初の劇場オリジナル作品(TV版の上映はあった)、
「仮面ライダー対ショッカー」です。
劇場版らしく、歴代怪人がワラワラ出てきますが、本当に出てくるだけだったりするところが笑えます。久しぶりに観ましたが、何もかもが直球で面白かったです。本郷の変装にもちょっと笑っちゃいました。
時期的に新1号編の直前、藤岡弘、さんが戻って来るタイミングだったことがあり1号が桜島仕様なのが渋みを感じる作品です。ダブルライダー共闘の魅力が詰まっている30分ですね。

本来ショッカー幹部である死神博士は、それこそ怪人の一人に過ぎなかった「はず」の
仮面ライダーより格上の存在なんですよね。なのに、本郷と一文字の方が上に見えるんです
これって、もう立場とか設定を越えた本人の風格に他なりません

昭和仮面ライダーも数多くおりますが、やはりこの二人のオーラって圧倒的だなと思いました。本郷と一文字が変身すると「もう大丈夫」感が物凄い。本編では決して快勝しまくっている訳でもなくむしろしっかり苦戦しているんですが、何故か「負ける気がしない」1号、2号です。

おそらく怪人の多くは「生まれたばっかり」だから元々の能力しかない
しかしこの二人は元々高スペック&積み重ねがある
そりゃ、勝負は見えてますよねって感じ

やっぱり、子供が憧れるヒーローってこうだよなと改めて感じました。悪い意味にも使われる言葉ではありますが、「大胆不敵」というのが相応しい。本来自分達すら生み出した、遥かに強大である敵組織に対して全く恐れを抱いていないばかりか、「お前の力はどれほどだ、見せてみろ」みたいな雰囲気を持っているんですよね。これが「格好良さ」です。
変身して、さぁ戦うぞ~ではなく、

「お前は終わりだ」って感じがしませんか
この1号の変身の迫力

トドメの宣言にすら思えます。
よく、水戸黄門の印籠に例えられたりする変身ですが、言い得て妙だなと感じたものです。そしてそれに説得力を持たせている本郷猛、一文字隼人の「主人公性」こそが仮面ライダーが他のヒーローと違った部分ではないでしょうか。これが引き継がれ引き継がれ、55年後の現代に続いている。
もっと簡単に言えば、有無を言わさぬ頼もしさ、ですね。


個人的に好きな変身シーンの話

「特撮の好きな変身シーンを挙げてみよう!」なんて言い出すと、それこそ何十個出てくるか分かりません。あれも良かった、あの回も良かったでキリが無くなるので、厳選して…涙が出たほどの変身、を一つ挙げますと、

この、ウルトラマンサーガのゼロ変身でしょうか。最初はウルトラマンへの変身を拒否していたタイガが、素人ながら子供たちのために防衛隊チームUを装っていたアンナ達の思いに感銘を受け、成り行きで一体化していたゼロに「さぁ行こうぜゼロ!」と呼びかけるシーン。ドラマとは変化である、と常々思っていますがそれがとても分かりやすく、熱く描かれています。初変身がグダグダだったからこそのカタルシス、ここは何度も繰り返して観てしまう名場面でした。この映画の個人的ピークと言ってもいいですね。

あと、心に残っている変身といえば電王の最終回、良太郎が
「最後まで、戦ってくれる?」
と、願いを言ってそれにモモタロスが応じての変身。など、印象的な変身シーンはやはりその前の経緯が肝だなって思いますね。この変身は熱い!となる理由はそこに至るまでにあります。

毎回そんな熱量を出すのは難しいと思いますが、ただの特撮パートへの切り替わり、に過ぎない変身はつまらないのでそこの盛り上げ方はやっぱりちゃんとして欲しいな~と思った次第であります。
というか、それこそが50年経っても支持される作品になる要素なわけですからね。

この、なんとも雑然としたポスターも味があってよろしいですね
「仮面ライダーが映画になった」とありますが55年後の今、
「映画になりすぎて無くなり始めた」状況なのはちょっと笑えません


まぁ、ショッカーを全く恐れないのが格好良いと言いましたが、
あまり強くないのがバレてるから、という気もします
身も蓋も無いですけどね
ちなみに死神博士の天本さんがこの時46歳だったそうで
あ、あの…私と同い年なんですがこの貫禄はなにごと


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