令和の時代に蘇るNEOGEOの話
半年前に書いたこの2本の記事の続編になります。
ちょっと驚きのリリース情報が飛び込んできたんですね。
「NEOGEO AES+」という家庭用ネオジオの復刻ハードが11月に発売されるとのこと。PLAION REPLAIとSNKの協業だそうで、正式なROMカセット版の復活ということになりそうです。かつてのROMカセットと互換性があり、ソフトをコレクションしている人にとってはまさに僥倖ではないでしょうか。
まさに時代の先取りだった伝説、しかしそれゆえに…

90年代を知るゲーマーにとってはほぼ基礎知識ではありますが、ネオジオとはSNKが発売していた家庭用ゲーム機です。業務用と同等のスペックで全く同じゲームが遊べることがウリでした。当時のゲーム業界では画期的なもので、「凄いゲームを連れて帰ろう」というCMのキャッチコピーにはインパクトがあったものです。
この頃の家庭用ゲーム機としてはズバ抜けた性能だったこともあり高額で、本体価格は58000円。…まぁ、最近のゲーム機と比較すると普通に感じてもしまいますけどね。同時期発売のスーパーファミコンが25000円だったことを考えると、一般家庭に普及…とはいかなかった訳です。さらに本体価格だけではなく、ソフトの値段がまたとんでもない。一本2~3万が当たり前で、容量が増えた後期の作品はもっと高くなりました。ゲーム機を買い足す感覚でないとソフトが買えなかったんですね。
で ・ す ・ が ……
それでも、ネオジオはそれなりに売れた、というか愛好されていました。新作が出れば、ソフトは必ず買う、みたいなユーザーが多かったと聞きます。こんなに高いのがよく売れたな、と思われそうですが…今の時代の感覚と決定的に異なってる部分がありまして、
「アーケードゲームの基板に比べたら、ネオジオは大分安価である」
というのが、コスパの観点でネオジオが受けていた理由です。
手元にあります、94年のゲーメストを捲ってみますと…

このストⅡ仕様のコンパネ超欲しかったです。商品名もズバリで笑っちゃいますね

やはり値が張っているのが解ると思います、シリーズもので、古い方が高価だったり
今は個人で筐体や基板を購入し自宅ゲーセンを作る人もおります。ゲームセンター自体が減っているためにより収集がディープになっているんですね。
しかし80~90年代から、経済力のあるゲームマニアは基板を買ってゲーセンのゲームを家で遊ぶ、という至福の楽しみを持っていたようです。私にとっては雲の上のような話でしたが、これに比べると…ネオジオはまだ手が届く範囲だったんです。実際95年ごろ、中古で手に入れて家で真サムをプレイしていた記憶があります。
餓狼サムスピKOF…90年代の格ゲーブームを通ったゲーマーはネオジオ本体に皆等しく憧れを抱いていた、そんなシロモノだったんですね。
他に類を見ない、業務用と家庭用のハイブリッドシステムだったネオジオ。格ゲーブームも相まってSNKが時代の先駆者だったという側面は確実にあります。…まぁ、その後の歴史を知っている身からすれば、ハードメーカーとしてやっていける、と自信を付けてしまったのでしょうか、ネオジオに続くハードがどれも失敗続きで会社を傾かせる原因になってしまうのですが。ネオジオで歴史に名は残しましたが、結果的にそれが仇になった感も否めない…あくまでも個人的なSNK評はこう帰結してしまいます。
個人的には、このラインナップは…
そしてこの度、令和の世に再登場することになった家庭用ネオジオ。結構な話題になっておりますが…私は見送り、です。アーケードアーカイブスや復刻ソフトで遊べる環境は整っていますからね、ネオジオのゲーム達。
何より、海外基準?なのでしょうか。本体と同時にお目見えするソフトが…
・「メタルスラッグ」
・「ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002」
・「餓狼 MARK OF THE WOLVES」
・「ビッグトーナメントゴルフ」
・「ショックトルーパーズ」
・「サムライスピリッツ零スペシャル」
・「パルスター」
・「ティンクルスタースプライツ」
・「マジシャンロード」
・「オーバートップ」
ジャンル的に幅広く揃っていて、悪くはないです。
ですが…やはりネオジオで誰もが遊びたいと思うのは格ゲーのはずです。その顔ぶれがシリーズの最後尾ばかりなのが気になるんですよね。
まぁ、やりたいソフトがあれば発売を待つより自分で調達してくれ、って感じなのでしょうか。しかし現在ネオジオROMカセットはどれもコレクターアイテム化していて高騰が激しい。2000年代頃は一本千円以内で買えたりしたんですけどね。ワールドヒーローズ2なんて、480円だったりしました、本当ですよ。
任天堂のバーチャルボーイもですが、かつてワゴンで投げ売りされていたものでも今やプレミア化しているものが多々あります。ネオジオROMカセットもこの度本体復刻ということで需要が高まり一層入手が難しくなっていくかもしれませんね…いやはや。5本くらい持ってましたから、取っておけば良かったなぁ。

かつてのアーケード基板より高くなっちゃってますね
ザックリまとめますと、ネオジオのゲーム達は今も愛されているんだなぁと、最盛期を体験し影響も色々と受けた人間としては嬉しくなる事案でした、というお話ですね。

30年以上を経て初めて?のカラーバリエーションです
本当世の中、何が起こるかわかりませんね
