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【趣味】人生の迷いとの距離感。パンクスボカロP、ピノキオピー

こんにちは、ダイキです。

「ファッション→心の話→ファッション→趣味の話」のローテーションで記事を書くと決め、今回は初めての趣味の話。
最初は僕の人間性の根幹を支えている音楽、ヴィジュアル系についてカマしてやろうと思っておりました。
ですが、今回は僕の最愛のボカロP、ピノキオピー氏について紹介します。なぜなら下記の事象が発生したため。
これを機に、他のサブカルに精通している方々にも是非聴いてもらいたい!そんな思いからこの記事をしたためました。


ピノキオピーが宇多丸氏のラジオに出るぞ

ピノキオピーの紹介に入る前なのに、いきなりですがこの話から。
あのジャパニーズ文化人映画批評ラッパー、宇多丸氏の「アフター6ジャンクション2」にピノキオピーが出演するのです!
(12/18 22:00〜)
もともとボカロPとして長いキャリアを持つとともに、本人主催のライブなど精力的な活動をしてきたピノキオピー氏。
ついにサブカルチャーの重鎮・宇多丸氏のラジオに出演です。過日ママタルト大鶴肥満との対談なども(なぜか)行われたこともあり、ボカロPの枠を飛びこえ、サブカル界隈への殴り込みが激しくなっています。

ピノキオピーとは?

ピノキオピー(ピノキオP、PinocchioP)は、日本作曲家ボカロPイラストレーターキャラクターデザイナー。代表曲は「すろぉもぉしょん」「魔法少女とチョコレゐト」「ラヴィット」「神っぽいな」「匿名M」「内臓ありますか」「転生林檎」など。

Wikipediaから引用しました!僕の口から言うことは何もありません!

ピノキオピーの三大魅力

さて、本題のピノキオピーの魅力について。今回は、次の三点を挙げたいと思います。本当は例示したい曲が何十曲もあるのですが・・・たくさん挙げても皆さん聴ききれないと思うので、各項一曲に泣く泣く絞りました。

①振り幅の大きい音楽性

基本的にピノキオピーの曲は二極化されています。
①打ち込みをメインとしたダンサブルな曲
②バンドサウンドをメインとしたグルーヴ感のある曲

どちらか一方に触れているボカロPは多いのですが、それぞれのスタイルで寡作となっているPは珍しいと思います。
僕はヴィジュアル系畑からニョキッと生えてきた人間なのでバンドサウンドに思い入れがあるのは事実です。が、Devoや電気グルーヴ、POLYSICSも通ってきた人間として、バンドと電子音の融合、この振れ幅が非常に心地よいものになっています。

②孤独に寄り添い、突き放す歌詞、そしてボカロの融合

正当防衛と言ってチェーンソーを振り回す まともな人たちが怖いよ
愛燦燦 春爛漫 日々だんだん大事なものが消えていくよ

「ノンブレス・オブリージュ」より

僕が最大の魅力と考えているポイント。それが歌詞です。
先日、音楽業15周年を記念した歌詞集・画集(!)が発刊されたこともあり、氏の歌詞は対外的にも大きく評価されている印象。
基本スタンスは、「他人、社会、世界になじめない人」への理解と寄り添いです。

曖昧なピースサイン 曖昧なディスライク
似た者同士 争う ぼくらは
愛のないピースサイン 愛ゆえのディスライク
同じ世界を不揃いの愛で見ていた

「Aじゃないか」より

しかし、氏のスタンスはそれらに対して「わかるよ、大丈夫だよ」と慰めるものではなく、「それでも生きていける、生きていかなければいけない」というある種の突き放しを孕んだものになります。

この第三者的なシニカルな目線とユーモアが、はぐれ者の悲哀・悔恨を、自分から離れたメタ的な存在に昇華してくれます。
このスタンスは「はじめましての人ははじめまして」と毎回述べるピノキオピーの自己紹介にも現れていると思います。

そしてそのシニカルさは、そもそも「ボカロに歌わせる」ということで成立しているところもあります。

祭りだ 祭りだヘイカモン
寝ても覚めても ずっと問題抱えて
ハレとケとケとケとケとケとケとケとケとケじゃ
足りん ハレの日 もっとくれ
祭りだ 祭りだ ヘイカモン ハッハ

「祭りだヘイカモン」より

情緒と熱狂がないまぜになった歌詞。人間が歌うと、感情がノリすぎてあまりにもエモくなり、歌詞の攻撃性がむき出しになってしまいます。それを敢えて「ボカロを噛ます」ことで、その情緒と熱狂の温度を下げる。ピノキオピーは、ボカロを介することでそんな目的を達成しているのではないかと思います。

③幅広いサブカルチャーへの理解

やはり僕が印象に残ったのは、大槻ケンヂへのオマージュ。(これは特撮の「綿いっぱいの愛を!」からですね)
僕は元々大槻ケンヂが大好きで、ピノキオピーの歌詞はそれに向き合う僕を初めて包みこんでくれるスタンスでした。
先程触れた「弱者への理解と寄り添い、突き放し」は、そもそも大槻ケンヂが30年以上貫いてきたものだと考えています。

僕はヴィジュアル系の中でもcali≠gariやグルグル映畫館など「密室系」と呼ばれるジャンルが好きです。これらのバンドも大槻ケンヂリスペクトであることが多いですが、彼らはむしろ「我々は弱者であり死すべきだが、生きてもいいかもしれない」という微かな希望を掴むための方向が主だったりします。
「生きなければいけない」という苦しくも明るい希望を示してくれたのは、大槻ケンヂと方向性を同じくするピノキオピーの特徴なのではないでしょうか。

結局歌詞の話になってしまいましたので話を戻すと、ピノキオピーのインタビューによると、「月刊漫画ガロ」や藤子・F・不二雄の短編集に影響を受けたことが明かされています。それが氏のシニカルな死生観やスタンスに反映されているのでは。
僕が衝撃を受けた極めつけは、大槻ケンヂとの対談記事。

「ボカロ業界の栄枯盛衰をナゴムレコード(※)に例える」人、ピノキオピー以外にいるのかよ・・・・とマジで思いましたね。
※ケラリーノ・サンドロヴィッチが主催していた「はぐれものとか、弱者とかの為の音楽をやってる人達」が集まったインディーズレーベル

バックボーンを大切に

以上、僕がピノキオピーを大好きな理由、皆さんに聴いてもらいたい理由を述べました。いくらでも語りたいことはありますが、少しでも短くしようと頑張ったところです・・・
誰かに合わせてきた僕たち、社会に馴染めなかった僕たち、心の動かし方を忘れてしまった僕たち。そんな僕たちの悩みを「鳥の目線」で俯瞰して見させてくれる。
ボカロというと若い世代向けの音楽というイメージも若干ありますが、ピノキオピーは僕と同世代のアラフォー、かつナゴムレコードやメロコアをバックボーンに持つ骨太な人間。そんな方が作る音楽を、このnoteを読んでくださる方に是が非でも聴いてもらいたいと思います。

最後に、僕の好きな曲ベスト3を書いて終わりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!

3位 Aじゃないか

2位 甘噛みでおねがい

1位 ニナ


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