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子供のことが大好きだからこそ、苦しい。― 小児理学療法士が知っておきたい、障害児の親のこころ ―

「子供のことが大好きだからこそ、つらいんです」
あるお母さんが、ふと漏らしたこの一言。
その声は、笑顔の裏にある深い思いを、そっと伝えてくれました。

障害のあるお子さんの親御さんは、毎日が全力です。
「少しでも良くなってほしい」
「この子の笑顔を守りたい」
そんな愛情が根底にあるからこそ、悩み、葛藤し、そして時に自分を責めてしまいます。

■「もっとできるはず」と思ってしまう気持ち

子どもが思うように動けない姿を見ると、「なにか私の関わりが悪かったのかな」と考えてしまう。
他の子と比べないようにしようと思っても、公園や保育園で目に入ってしまう「できる子たち」。
親であることに、終わりはありません。
常に心のどこかで、「私が頑張れば、この子の未来は変えられる」と信じている。
だからこそ、うまくいかない日には、自分自身が苦しくなってしまうのです。

■愛情が深いほど、孤独も深くなる

「こんなこと、誰にも言えない」
「親として弱音を吐くなんて、ダメな気がする」
本当はもっと話したいのに、周囲に理解されるかどうか不安で、心を閉ざしてしまうこともあります。
でも、愛しているからこそ、悩むんです。
すべてを投げ出したいほど、つらくなる日があるのは、それだけお子さんのことを想っている証拠なんです。

■理学療法士として、私たちにできること

小児理学療法士として、私たちは子どもに向き合う専門家ですが、
その子を支える「親の気持ち」に寄り添うことも、私たちの大切な役割です。

・保護者が安心して話せる時間をつくる
・「頑張っていますね」と一言かける
・「うまくいかない日があって当たり前」と伝える

ほんの少しの言葉や態度が、親御さんのこころを支える大きな力になります。

■おわりに:子どもを支える、その根っこにあるもの

障害のある子どもの支援とは、その子を「真ん中」に置きながら、親御さんの気持ちにも耳を傾けること。
親御さんの愛情が、どれだけ深くて、強くて、でも時に繊細で壊れやすいか。
それを知っている小児理学療法士は、きっと子どもにも、親にも、より良い支援ができるはずです。

「この子のために、私にできることはありますか?」
そんな気持ちを、これからも大切にしていきたいですね。

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